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みなさんの思う「世界一凄い食べ物」って何ですか?!

ヤミー編集部からオイシイ情報をお届け!!

世界一凄い食べ物は何でしょうか?

美味しい食べ物だったらカレー、ラーメン、お母さんの手料理、色々浮かびますが

「凄い」となると意見は分かれるのではないでしょうか?

そもそも「凄い」の定義からして何が基準かわかりません。

 

今話題になっている血糖値を下げる効果のある舞茸?

世界三大珍味と言われるキャビア、フォアグラ、トリュフ?

お坊さんも飛びつくと言われる中国のスープ佛跳牆(フォーティャオチァン)?

多大な栄養価を秘めたイワシ?

過去記事:頭が1番良くなる回転寿司のネタはなに?)  

 

どんな円満な家庭をも戦禍に引き込む蠱惑の食べ物冷蔵庫のプリン?

漫画も含めて良いなら一粒食べると満腹になり怪我も治る

ドラゴンボールの仙豆なんかも「凄い」食べ物です。

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↑テレビの影響で最近売ってない店が多いです…

 

そんな数多くの意見がある中、

筆者が独断と偏見で「凄い」と思う食べ物はこちらです。

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じゃがいも。そうじゃがいもです。煮てよし焼いてよし揚げてよし

主役も脇役も務める憎いやつです。この時点でかなり「凄い」やつですが

コイツの凄さは何より「歴史」がを説明してくれます。

 

ペルー南部で栽培されていたジャガイモがヨーロッパに伝わったのが1550年と言われています

しかしヨーロッパでは「聖書に記述がない」という理由から人々から悪魔の実として忌避されていました。

そんなじゃがいもがヨーロッパで大出世したのはドイツで起こった三十年戦争がきっかけと言われています。

 

1618年に起こった三十年戦争は国内のキリスト教旧派と新派による内乱が発端でしたが、

ドイツの領土を狙った周辺国が介入したことでさらに戦禍は拡大しました。

ドイツにとって2度の世界大戦に並ぶ大戦争で、戦争の直接的被害だけで当時の人口が

1600万人から3分の1の600万人にまで減少したと言われています。

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↑三十年戦争時の虐殺の図を描いた版画

そして残った600万人の人々も戦禍で土地が荒れ果て

さらに小氷河期がやってきて食べるものがなくなります。

 

600万人の命も尽きてこのままドイツは滅亡するのか…、そうはなりませんでした。

種イモを埋めておけば生えてくる、踏まれてもやせた土地でも育つ、

同じ面積で小麦の3倍は収穫できる…とにかくタフな環境でも育ちその上に栄養豊富なジャガイモ…。

 

これを食べることで人々はなんとか飢饉を乗り切ることが出来、

ドイツは滅亡の危機から救われました。600万人の命を救ったジャガイモ、

まさに食べ物界のヒーローといってもいいのではないでしょうか。

 

今まで忌避されていたジャガイモですがそれ以来ドイツではソウルフードとして親しまれるようになり

ドイツでは「じゃがいも料理を完璧に作れるのは良い奥さん」ということわざが生まれるほど

生活に根を張ったものになりました。

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↑じゃがいもを団子状にした料理「クヌーデル」はドイツのソウルフードに

 

反対に1845年、アイルランドではジャガイモ不作による飢饉で100万人が命を落としました。

いかにジャガイモが人々にとっての影響力のある食べ物だったかがうかがえます。

 

これらの偉業に加え筆者のソウルフード、カレーライス内におけるじゃがいもの魅力を無視するわけにもいきません。

肉とコンビを組んだじゃがいもがカレーをどれだけ魅力的なものにしているか…

その功績はもはや私などの口から説明するまでもないでしょう。

以上のことから筆者は世界一「凄い」 食べ物はじゃがいもなのではないかと思いました。

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by tori

 

 

 

 

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