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北海道のワイナリーでフォークロアなグランピング ぶどうのなみだ

絵本をめくるように、こだわりの映像美を楽しむ映画「ぶどうのなみだ」

舞台は北海道・空知、大泉洋氏演じる兄のアオと、染谷将太氏演じる弟のロク。兄弟はワイナリーで静かに暮らしています。「黒いダイヤ」と呼ばれる理想の葡萄ピノ・ノワールの醸造を目指す兄アオは寡黙で不器用。過去の心の傷や、うまくいかないワインの醸造に苛立ちを抱えながら、日々を過ごしています。弟ロクはというと朗らかで人当たりも良いものの、そんな兄の様子を気に病んで複雑に見守っている様子で、描かれる二人の生活はあまり楽しそうなものではありません。

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

ある日、ワイナリーにシンガーソングライターの安藤裕子氏演じるキャンピングカーに乗ったふしぎな旅人エリカが現れます。彼女はワイナリーの敷地で突然穴を掘ってアンモナイトを探していると言い出したり、キャンピングカーで地元の人を巻き込んでグランピングを始めたり、ミニ音楽隊を結成して行進したり、とにかく自由奔放。

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

そんなマイペースで天真爛漫だけど、どこかミステリアスな秘密がありそうな彼女の出現が、アオの心を乱し、兄弟の生活に変化が現れていきます。
映画初出演の安藤裕子氏のみずみずしく何にも染まっていないチャーミングな姿が魅力的。

グランピング・オートキャンプ・古道具・インテリア…萌え要素満載

ぶどうのなみだは、絵本のような楽しみ方をできる映画。画面に出てくる素敵なものを眺めているだけで、ため息が出ます…最近話題のグランピングや、カントリーな小道具、ボヘミアンなファッションやインテリアに萌える方には絶対おすすめ。

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

なんといっても、エリカのキャンピングカーで行われるグランピングが最高。かわいい。超真似したい。「しあわせのパン」や「西の魔女が死んだ」の雰囲気が好きな方にはばっちりハマるテイストです。昼には焚き火をして、夜にはキャンドルを焚いて、可愛いテキスタイルと温もりあふれるウッド家具に囲まれて…。

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

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キャンピングカーの中まで凝ってる!
(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

そして「きょうの料理」のフードスタイリスト・石森いづみ氏によるフォトジェニックなフード・ワインの数々…!東欧風のテーブルスタイリング、シンプルだけど色鮮やかな料理。フォークロアなテーブルクロス、素朴なパンに煮込み料理、透き通る赤ワイン…これを青空の下で楽しむ贅沢さ!

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

豊かなで落ち着いた大人の時間にぴったり

驚くほど美しく生命力に溢れる空知の風景、そこにいるエリカの存在感、最初は異質に感じた彼女の存在を受け入れてゆくアオ…まるで童話絵本のような映像美詩的で温かいけれどどこか悲しみが暗くのしかかるような演出が魅力の映画。今日の悲しい涙が明日のしあわせのためのひとしずく。派手な演出も突飛なストーリー展開もないけれど、落ち着いた暮らしと心情の変化がノスタルジックに描かれています。

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(C)2014 『ぶどうのなみだ』製作委員会

気の置けない友人と静かに家でワインを飲むときにそっとそばで流せば、その場に溶け込んで寄り添ってくれるような映画です。

Written by にゃも

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