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イタリアの価値観「ドルチェ・ファル・ニエンテ」に教わる日常生活の送り方

子どもから大人まで誰もが愛するあの料理がわたしのソウルフード

わたしのソウルフードはおにぎりだ。そのルーツは幼少時代まで遡る。父が仕事で忙しかったせいもあって、当時のわたしは異常な程のお母さん子だった。父に対する認識は「たまに家にいる知らないおじさん」。

そんな関係なのに、突如母が短い間で入院することになり、夜は父と二人きりでご飯を食べるという状況になった。父と二人、何を話せばいいかもわからない。

父はそんな私の心を開こうと、毎日いろんなレストランや食堂に連れて行ってくれた。なかでも一番印象に残ったのが、「かにや」という長崎にあるおにぎりの専門店である。

白米はとても柔らかく、ほのかに湯気がたっていて、具材はうめ、しゃけ、昆布などのスタンダードなものから、塩さば、きゃらぶき、牛すじの甘辛煮…など本格的なものまで。シンプルで、かつ温かみのある柔かいおにぎりは、当時2歳だったわたしでもぺろりと食べてしまうほど。母の作ってくれるおにぎりを忘れるくらい、そして母自身を忘れてしまうくらい、そのときは目の前のおにぎりに夢中になれた。

普段お出かけしない街中の広いお店と、優しい父と、子どもサイズの小さいおにぎりと。食べることがわたしと父を繋いでくれたのだ。

この出来事がきっかけでわたしのソウルフードはおにぎりになり、それは大人になった今でも変わらない。

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食べることは快楽。おにぎりでもピザでも、好きなものを食べられる「歓び」は同じ

エリサベス・ギルバートのベストセラー小説を映画化したヒューマンドラマ「食べて、祈って、恋をして」は、人生に迷った一人の女性の生き樣を描いた、じつに綺麗な映画だ。

ジュリア・ロバーツ演じる主人公リズは、離婚や失恋を経験し、苦悩を経たのち、慌ただしく時間が流れるニューヨークでの生活を捨て、旅に出る。

最初に訪れる場所は、ヨーロッパ屈指の美しい国、イタリア。
伝統的な美味しい料理を味わいながら、イタリア人と交友関係を築いていくリズは、イタリア人から「快楽」とはどういうものかを学ぶ。

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©Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.

Dolce far niente. ドルチェ・ファル・ニエンテ

ローマ人、ルカがリズに問う。

「快楽は人間の当然の権利なのに、なぜ楽しまないんだ?」

「アメリカには娯楽があっても、快楽はない。
毎日朝から晩まで働いて、楽しむことを罪だと思っている。だから週末はパジャマをきて家でテレビを見るだけで終わってしまうんだ」

イタリアにはこういう言葉がある。

Dolce far niente. ドルチェ・ファル・ニエンテ―“何もしない歓び“

このイタリア語は、イタリア人の価値観をそのまま表しているといえる。やりたいことをやって、行きたいところに行って、そして、食べたいものを食べたいだけ食べる。パスタ、ピザ、ワイン…食の宝庫と呼ばれるほど、美味しいものがたくさんあるイタリアでは「食」こそが彼らの歓び。「食」が、快楽を人生の最優先とした「ドルチェ・ファル・ニエンテ」という価値観の源となっているのだ。

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©Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.

食べることを楽しんでいた頃をもう一度思い出し、食という快楽を楽しむ生き方へ

何もかもが忙しくめぐる日本は、ローマ人ルカが言うニューヨークの生活とほとんど同じ状況だ。毎日無理な仕事に追われているため、時間がない時にでも簡単にすませられるファーストフードやコンビニ弁当が人気になっている。 食べることが快楽や愛情だったころのことを忘れてはいないだろうか?

日本食は見た目も味も本当に素晴らしい。ユネスコ無形文化遺産に登録された料理が身近にある中で生活をしているわたしたちは、非常に恵まれている。つまり “ドルチェ・ファル・ニエンテ”という生き方を飾るに充分な、快楽に満ちた食べ物で溢れているのだ。

仕事で充実するのは大事だが、今一度思い出してみるのはどうだろう。あの店のあのおにぎりが食べたい…あの店のパスタやピザが食べたい…ふとした時の、その思い。

仕事を忘れて、一休みして、ベンチに座って青空を眺めながら、あなたの片手にはどんな美味しいものがあるだろうか。

Written by Hikari

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インドの魅力を余すことなく伝える動画 「今日ヤバイ奴に会った」が素晴らしい

食事中によく食べ物や料理の動画を見るのですが

インドに在住の坪和寛久さん(Twitter: tubotubowa Instagram: tsubowa)による

「今日ヤバイ奴に会った」 という動画が最近の僕のマイブームです。

 

主にインドの現地の方達が作る屋台料理を撮影した動画で

チャーハンやバターチキン、揚げパンやクレープ、オムソバなど

紹介されている料理は多岐に渡ります。

他にもインドのレジャースポットの紹介など様々なインドの魅力を動画で配信されています。

インドのチャーハンの作り方

今回は屋台のチャーハンを食べてみました。 結構辛かったけど美味しかったです! インドに来た際にはぜひお試しを!! HiNative 海外旅行にも便利なおすすめ英語学習アプリ [App Store] https://goo.gl/JdFwrS [Google Play] https://goo.gl/PeB3Ji [Web] https://hinative.com 僕と1対1で話ができる場所を用意してもらいました。 有料ですので、ご希望の方のみどうぞ! https://c457d.app.goo.gl/wkiY 不思議なグッズを作ってみました。 https://tsubowa.booth.pm/ ツイッター http://twitter.com/tubotubowa インスタグラム https://www.instagram.com/tsubowa/?hl=ja ブログ http://www.whitoa.com/tsubowa/ これまでの動画の字幕なし(英語版)を作っています。 https://www.youtube.com/channel/UCHMA_WFUGoc2c9U3-sbBKBw インドで働きたい!という方がいたらご連絡ください。 recruit@alamikosolutions.com 動画一覧 https://matome.naver.jp/odai/2151120135664390301 Facebookページ作ってみました(使い方を勉強中) https://goo.gl/iEs4w7

 

インドのバターチキンの作り方 / Indian Butter Chiken

インドの定番カレー「バターチキン」を食べました。 インドで一番好きなカレーです。 カロリー高めですが、やっぱり美味しいです! HiNative 海外旅行にも便利なおすすめ英語学習アプリ [App Store] https://goo.gl/JdFwrS [Google Play] https://goo.gl/PeB3Ji [Web] https://hinative.com 僕と1対1で話ができる場所を用意してもらいました。 有料ですので、ご希望の方のみどうぞ! https://c457d.app.goo.gl/wkiY 不思議なグッズを作ってみました。 https://tsubowa.booth.pm/ ツイッター http://twitter.com/tubotubowa インスタグラム https://www.instagram.com/tsubowa/?hl=ja ブログ http://www.whitoa.com/tsubowa/ これまでの動画の字幕なし(英語版)を作っています。 https://www.youtube.com/channel/UCHMA_WFUGoc2c9U3-sbBKBw インドで働きたい!という方がいたらご連絡ください。 recruit@alamikosolutions.com 動画一覧 https://matome.naver.jp/odai/2151120135664390301 Facebookページ作ってみました(使い方を勉強中) https://goo.gl/iEs4w7

 

インドのバターチキンの作り方 / Indian Butter Chiken

インドの定番カレー「バターチキン」を食べました。 インドで一番好きなカレーです。 カロリー高めですが、やっぱり美味しいです! HiNative 海外旅行にも便利なおすすめ英語学習アプリ [App Store] https://goo.gl/JdFwrS [Google Play] https://goo.gl/PeB3Ji [Web] https://hinative.com 僕と1対1で話ができる場所を用意してもらいました。 有料ですので、ご希望の方のみどうぞ! https://c457d.app.goo.gl/wkiY 不思議なグッズを作ってみました。 https://tsubowa.booth.pm/ ツイッター http://twitter.com/tubotubowa インスタグラム https://www.instagram.com/tsubowa/?hl=ja ブログ http://www.whitoa.com/tsubowa/ これまでの動画の字幕なし(英語版)を作っています。 https://www.youtube.com/channel/UCHMA_WFUGoc2c9U3-sbBKBw インドで働きたい!という方がいたらご連絡ください。 recruit@alamikosolutions.com 動画一覧 https://matome.naver.jp/odai/2151120135664390301 Facebookページ作ってみました(使い方を勉強中) https://goo.gl/iEs4w7

 

 

 

この料理の一番の魅力はとにかく現地の人のラフというか独特な調理の仕方にあります。

向こうの人の多くは何故か鍋や鉄板に食材をやたらと盛大にぶちまけ、ガンガンガンと鍋をおたまで叩きます。

調味料のかけ方も非常に男らしくて床に少し調味料がこぼれても気にしない潔さがあります。

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複数のカラフルな調味料、スパイス、ヨーグルトが使われていることが多いのもインドの屋台の特徴です。

様々な色の調味料やスパイスがぱっぱぱっぱと手際よくかけられ調理された料理がとにかく美味しそう。

どんな味がするんだろう、と想像が止まりません。

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向こうの街、人の雰囲気、空気感、風景などをダイレクトに知ることが出来るのもこの動画の大きな魅力です。

動画を見ていると「ああ、向こうはやっぱり暑いんだろうなぁ」  「雨が降ることは少ないのかな?」

「野良猫や野良犬が多いな」 など日本との差異は沢山あり見ていて興味が尽きません。

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とにかく動画からは現地の空気感、臨場感、そして人々の活力的な様子が伝わってくるので見ているだけで

現地を旅しているような気分になることが出来ます。

屋台や人々は常にバイタリティに溢れていて知らずのうちに自分も影響されているのか

見ているうちに自分も明日から頑張ろう、とそんな気持ちにさせられてしまう不思議な魅力がこの動画にはあります。

1つの動画の長さがだいたい5分くらいなのでテンポ良くみることが出来ますのでもしよかったら、

チェックしてみてはいかがでしょうか?

by tori

猫の★★★で作った世界で一番高いコーヒーを飲んでみた

コピ・ルアクというインドネシアで作られた世界で番高価だと言われているコーヒーをご存じですか?

1杯8000円するとも言われるコーヒーですが製造法に特徴があります。

 

その製造法はネコにコーヒー豆を食べさせその排泄物(ウンチですね)から

取り出したコーヒー豆で作るという大変変わったものになっています。

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↑え?僕ですか…!?

 

実際は普通のネコではなくジャコウネコという変わったネコの食べたコーヒー豆を使用するそうです。

ジャコウネコは良質のコーヒー豆しか食べないので、そのフンには質の高いコーヒー豆が多く含まれ

さらにジャコウネコの腸内でコーヒーが化学変化を起こし、より上品な風味の豆が出来ると言われています。

そんなフンを洗ってそこから豆を取り出すのでわずかな量しか採取できないと言われています。

 

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↑ネコというよりはイタチのようないでたちです。

 

そんなコピ・ルアクですが前にバリ島に行った時に買って来たので飲んでみることにしました。

粉は明るい茶色をしていてとても細かい印象を受けます。

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飲み方も多少特徴があって淹れたらコーヒーが沈殿するのを待って

その上澄みを飲む、というようになっています。

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↑コーヒーが沈殿してるのがわかりますでしょうか。

 

匂いを嗅いでみると普通に上品なコーヒーの心地よい風味が鼻をくすぐります。

気になる味ですがひとことで言うと不思議な味です。

コーヒーの酸味や苦みは少なく喉ごしは非常にスッキリしているのですが代わりに

ハーブのような風味がある後味が尾を引きます。

エスニックな味というかとりあえず日本ではあまり味わうことのない後味が非常にクセになる一品でした。

 

それにしてもどうすれば「ネコにコーヒー豆を食べさせて、排泄物からコーヒーを作る」なんて

製造法に至ったのでしょうか?

 

インドネシアは当時オランダの植民地としてインドネシアの現地人はオランダ人の荘園で働かされていました。

オランダの人々は当時からコーヒーを美味しそうに飲んでいました。

それを見たコーヒー豆荘園で働く現地の人は「自分たちもコーヒーを飲んでみたい」と思ったそうです。

しかし販売用のコーヒー豆を現地の人が勝手に食すには高価なコーヒーを飲むことはかないません、

それでも飲んでみたいと思った現地人はジャコウネコのフンからこっそりコーヒー豆を採取し飲んでみたら

とても美味しかった…というのがはじまりだと言われています。

 

そんなコピ・ルアクですがインドネシアのお土産で買うのが一番確かですが

日本でも飲ませてくれる店はちょくちょく存在します。

決して安い値段ではないかもしれませんが、興味がある人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

by tori

 

 

 

見たら普段のご飯がいつもより美味しくなる?映画『南極料理人』

毎日何気なく食べているご飯は実はとんでもないご馳走なのでは?

今日紹介するのは見るとそんな気持ちになる映画南極料理人(2009年公開)です。

 

ネタバレにならない範囲であらすじを説明すると

主人公の料理人・西村(堺雅人)が南極を調査するための南極観測隊員たちと共に

南極に赴き、そこで彼らのために料理を作る、という話です。

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良い料理映画、ドラマ、漫画、アニメの条件は料理が美味しそうに見えることに加え

食べている人間が本当に美味しそうに食事をしていることが大切だと思います。

この映画の優れている点も、噛みしめるように物を食べる登場人物達の食事シーンにあります。

 

調査以外やることがない、周りは氷しかない、娯楽も限られている、

そんな観測員たちにとって唯一の楽しみと言っていい食事の時間、

クルーの中年男は本気で食事にがっつきます。

 

閉鎖的な悪条件の中、労働に疲れた男たちがガムシャラに食事を食べる。

それだけの食事シーンなのですが、これが本当に美味しそうで

つい見ている方も引き込まれてしまいます。

 

料理人の主人公西村はクルーを喜ばせるために気の利いた料理やご馳走を作ったりもします。

しかし作中で本当に美味しそうに見える料理は納豆、卵焼き、てんぷら、焼いた魚、など

普段我々がいつも当たり前に食べられる料理だったりします。

「こんなに美味しそうなものを普段自分たちは食べているのか…」

この映画を見ていると逆にそんなことを再確認させられてしまいます。

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↑特別じゃないけど美味しそうなご飯

 

 

海の家で疲れた時に食べるラーメンやカレーがとても美味しく感じてしまうような経験を

皆一度はしたことがあると思います。

この映画の優れている点はあの感触を疑似体験させてくれる点です。

 

南極観測員クルーの疲労、あるいはストレスの描写が巧みで

見ているうちに我々は気が付いたらクルーのストレスに共感させられてしまいます。

だからこそ同じ目線で作中のありふれた食事を見てしまい

料理がとても美味しそうに思えて

気が付いたら心の中でヨダレを垂らしてしまいます。

 

映画はその後、食事絡みのトラブルで隊員たちはさらにストレスを溜め、

そのストレスをさらに食事で解消していく…という内容になっていますが

そちらについての顛末は気になったらご自身の目で確かめてみてください。

 

最近平凡な食事に飽きてきた、

食べ物に対する感動や感謝の気持ちが無くなって来た。

そんな方に是非、見ていただきたいな、と思い紹介させていただきました。

 

普段食べているありふれた食事も角度を変えてみるだけで感動が潜んでいる

そんなことを教えてくれる映画だと思います。

 

by tori

 

”深い生活”をしよう 食べる事=好きな事を楽しむ伊丹十三映画「タンポポ」

食べるという事自体を好きになる映画

伊丹十三監督の大名作「タンポポ」は、食べ物愛と人間愛がたっぷり詰まったコメディ映画だ。
物語はシンプル。主人公の宮本信子が扮するのは冴えないラーメン屋を経営するタンポポ。山崎努扮する通りすがりのトラック運転手ゴローが手伝い、タンポポのラーメン屋を立派な店にするまでがメインストーリー。その合間合間に様々な食と人間が作り出すドラマがサブストーリーとして散りばめられている。
「タンポポ」に出てくる食にまつわる物語は、どれも観ていて気持ちがいい。食べるという事自体を好きになる映画だ。

伊丹十三 タンポポ

(c)東宝

魅力的なキャラクターにまつわる食のエピソードたち

「タンポポ」は、何故ここにこのサブストーリーが…みたいな難しい事は考えずにそれぞれのシーンに泣き、笑い、楽しんでいくことをお勧めする。

フランス料理店に行く会社員達の話では、自分の食べたいものをちゃんとオーダー出来る本当の食通なのが、立場も年齢も一番下の平社員だけというのが滑稽。

伊丹十三 タンポポ

(c)東宝

危篤の妻に炒飯を作らせる父親のエピソードも素敵だ。亡くなった直後の妻の前で「死んだかーちゃんが最後に作った炒飯だ、冷めないうちに食べろ!」と、子供と共に泣きながら食べる姿にはこっちまで涙してしまう。

伊丹十三 タンポポ

(c)東宝

また、役所広司扮するヤクザの、食とエロスの楽しみ方にはドキドキしてしまう。恋人の腹の上でエビを踊らせたり、生クリームをつけた乳房にかぶりついたり……これから観る貴方のドキドキを奪いたくないのでこれ以上は、是非スクリーン(画面)を観ながら鼻息を荒くして欲しい。 他にも多種多様なエピソードが現れるが、主演の宮本信子、山崎努は勿論、渡辺謙、役所広司、洞口依子等、今は大御所の役者達の若い頃が観られるのも楽しい。

【ザリガニ】ザリガニって本当においしいの?本音で感想をお届け【食べてみた】

【フィンランド在住レポ】ザリガニって本当においしいの?本音で感想をお届け

フィンランドを舞台にした映画『かもめ食堂』では、登場人物ミドリがおもむろにおにぎりの具として「ザリガニ」を提案するシーンがある。フィンランドの食材を日本のおにぎりを組み合わせてはどうか、というのだ。

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フィンランドに置けるザリガニの立ち位置

そんな風にするっと日本映画に登場しフィンランド名物の代表、のような印象を植え付けてしまったザリガニだが、フィンランドでは定番の食材かというと、そこはちょっと違う。ザリガニ、通称ラプが出回るのは主に夏のごくごく限られた期間である。
そもそも食べ物の旬がはっきりしているフィンランドでは、旬に対する情熱が強いように思う。各種ベリーやキノコ、新ジャガなどが旬を迎えるとどの家庭の食卓にも登場し、マーケットでは右を見ても左を見ても同じものを似たような値段で取り扱い、職場でさえ今年はもうあれ食べた?と話題にのぼる有様だ。

それがくだんのザリガニの場合は更にお祭り騒ぎになる。

何かの卵?タイで「ンゴ」「ゲーオマンゴン」と呼ばれる食材、その正体は…?

ルックスと味のギャップに驚き

これ、何なんですか?

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初めて見た時のその強烈なインパクトは忘れられません。何かの卵ではなくてフルーツだと聞いたときは、にわかには信じられませんでした。「おいしいから食べてみろ」と勧められ、断れずに恐る恐るかじってみると…意外にも果肉は柔らかく、やさしい甘みのある味で、そのギャップにまたまた驚いたものです。

日本語では「ランブータン」として知られているこのフルーツ、タイでは「ンゴ」と呼ばれています。原産地はマレーシアといわれていてマレーシア・インドネシアで広く栽培されていますが、輸出を含めた生産はタイが世界一なのだそうです。「タイのフルーツ天国」といわれる東部カンボジア方面にあるチャンタブリ県が、その生産量の多さで名高い地域です。

タンニンを多く含み、肌の健康維持に効果があるとか。ただし食べ過ぎると酵素の働きを阻害し、消化不良を起こすこともあるそう。おいしいのでついつい手が止まらなくなってしまいますが、要注意です。

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このフルーツのいい点は、皮をむきやすいところ。爪で横に一本割れ目を入れて上下に開けば、写真のようにきれいに皮が剥がれます。皮は柔らかく、果汁で手が汚れることもありません。種の皮に渋みがあるので、かじりつかないように柔らかく食べるとおいしく食べることができます。

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美味しいだけではなく健康にも良い!恐竜の卵のようなフルーツ

もう一つ、変わり種フルーツをご紹介します。タイ語で「ゲーオマンゴン」と呼ばれる果物です。こちらは日本では「ドラゴンフルーツ」ですね。確かに恐竜の卵のようなイメージです。

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このフルーツも皮が果肉から剥がれやすいため剥きやすく、わたしのお気に入りの一つです。果肉はジューシーで、桑の実のような懐かしい味がします。黒いつぶつぶは種なのですが、この食感がまた楽しいのです。

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個人的な体質なのかもしれませんが、これを食べるとわたしは必ずお通じが良くなります。よくなるどころか、よくなりすぎます。調べてみると、食物繊維がバナナの65倍?!半端ないですね、そりゃあよくなるわけです。

ドラゴンフルーツは、タイではちょっとした高級ホテルなどで、チェックイン時の部屋に置かれていたりもします。南国雰囲気満点ですね。

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タイではフルーツの最盛期の2月~4月になると、1キロ当たり100円など、日本では考えられないような値段で市場に出回ります。年がら年中何かしらのフルーツが食べられますので、通りを歩く際はフルーツに注目してみるのも面白いかもしれません。日本でも昔よりタイのフルーツが手に入りやすくなっていますので、スーパーやアジア食材店などで見かけたら是非手にとってみてくださいね。

Written by 元ジェット

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【改めて知りたい世界の3大食作法】箸のタブーとは?!

【改めて知りたい世界の食作法】生と死をつなぐ橋?箸のタブーとは

突然だが、世界には3種類の食の作法がある。手食、フォークナイフ食、箸食である。人口分布は、それぞれ世界の人口の40%、30%、30%ほどだという。今回は、世界を分かつ3つの食作法に迫ってみたいと思う。

嗚呼、麗しの手食文化

食べ方には、エリア宗教、それからもちろん、食べる物も関係している。
まずは、世界で最も多いとされる手食文化について。手食文化とは、文字どおり手でモノを食べる文化のことだ。手食文化が発達しているのは、東南アジアから中近東、アフリカにかけてとオセアニア地域。私たちが思っている以上に広い。

手食文化は、回教(イスラム教)やヒンズー教圏で広まった食文化であり、その裏には「食べ物は神から与えられた神聖なものである」という考え方がある。また、「食器や、箸・フォークなどの食具は汚れたものであり、手が最も清浄なのだ」という宗教的戒律に基づいているのだという。

Children Eating, India

手食文化には、独自のルールが定められている。例えば、食事の前後には必ず手を洗って口をすすぐこと、食べ物は床の敷物の上に並べること、片膝を立てるかあぐらを組んだ姿勢で食べること、来客時には男女別々に食事をすること、などである。また、食べ物に触れることが許されるのは右手だけとされており、親指、人差し指、中指の3本の指をスプーンのようにして食べる。3本の指では、食べ物の熱さや冷たさ、硬さや柔らかさも直に感じることができるのだ。つまり、手食文化とは、味覚、嗅覚、聴覚、視覚に、触覚をも加え、五感で味わうことのできる贅沢で感覚的な食べ方なのだ。いやはや奥が深い手食文化である。

【海外ドラマ頻出料理】デス妻・ブリーとリネット、対極な2人の対極なミートローフ

【海外ドラマ頻出料理】デス妻・ブリーとリネット、対極な2人の対極なミートローフ

アメリカの一般家庭の日常生活のことをたくさん知ることができるドラマ「デスパレートな妻たち」通称デス妻。料理好きの私にとっては、アメリカの代表的な家庭料理の話題が随所に出てくるのが最大の楽しみ。
なんといっても、ドラマのメインキャストの一人であるブリーは、料理上手が高じてアメリカ家庭料理の本を出版し、ベストセラーとなったあと、ケータリングビジネスでも成功。前半のシーズンでは、毎日家族のためにすべての家事を完璧にこなし、レストランの料理のような手の込んだお洒落な料理を完璧に作る主婦でもあります。作中では、彼女の腕によりをかけたおいしそうな美しい料理がたくさん出てきます。

【海外ドラマ頻出料理】デス妻・ブリーとリネット、対極な2人の対極なミートローフ

©Disney

そして今回の注目したいのがもう一人のメインキャストのリネット。キャリアウーマンとしてバリバリ仕事をこなす傍ら、家庭では超わんぱくな息子3人に手を焼いている毎日。完璧さなんて求める暇もないほど、とにかく忙しさに翻弄される日々を送っています。
そんな対照的な2人に、どちらも「ミートローフ」の話題がからんだことがありました。

【海外ドラマ頻出料理】デス妻・ブリーとリネット、対極な2人の対極なミートローフ

©Disney

「フレンズ」人気エピソード フィービーのクッキーに見るアメリカのクッキー観

「フレンズ」ファンの間では有名な「フィービーのクッキー」

アメリカの日常生活に密着したストーリーで、アメリカの文化や習慣を学べるドラマ「フレンズ」
英語のリスニングを学びたい方にもおすすめの海外ドラマとして、長年安定した人気を誇っています。
そういう私も、「フレンズ」を何度も何度も視聴して、本当にリスニングが上達した一人です。

繰り返し見ていると、詳しく知りたくなるポイントがたくさんあるドラマですが、特に料理好きな人が興味を引かれるポイントのひとつに、「フィービーのクッキー」があります。

感謝祭には食べ比べ!ドラマ「フレンズ」とアメリカのマッシュポテト

左がフィービー。
©Warner Bros.Entertainment

ドラマの中で、クッキーのエピソードは2つあります。
「オートミールレーズンクッキー」「チョコチップクッキー」、どちらも手作りです。

「フレンズ」人気エピソード フィービーのクッキーに見るアメリカのクッキー観

チョコチップクッキー

アメリカのクッキーは、手作りが最良とされている

一家団欒の夕食にもテイクアウトやデリバリーを利用することが日常という家庭も多く、またこちらの記事でご紹介した「チキンヌードルスープは、缶詰を温めるだけというのが一般的」など、意外なものまで買って済ませることも多いアメリカ。
しかし、クッキーに関しては家庭でよく手作りされていて、焼きたてのあつあつ(「オーブンフレッシュ Oven fresh」といいます)を食べるのが最良とされているようです。

「フレンズ」人気エピソード フィービーのクッキーに見るアメリカのクッキー観

オートミールクッキー

子供の頃からお菓子作りが趣味で、「バターを使うお菓子は、できたてよりも数日置いた方がおいしい」が常識だと思っていた私、「焼きたてのあつあつがおいしい」がアメリカの常識であることには、カルチャーショックを受けました。
単純に好みの違いでしょうか。
アメリカのクッキーには、バターよりもショートニングマーガリンが多用されるからかもしれません。

世界一おいしい?フィービーの「オートミールレーズンクッキー」

シーズン1エピソード12で、フィービーは自分が嘘を言わない人間であることを証明するために「私が作るオートミールレーズンクッキーは世界一おいしい」と、レイチェルに食べさせます。
レイチェルは「何これ、ホントおいしい!」と感激。

「フレンズ」人気エピソード フィービーのクッキーに見るアメリカのクッキー観

©Warner Bros.Entertainment

ほんの数秒だけのやり取りなのですが、「世界一おいしい」とされたせいか、このクッキーのレシピを知りたいと思った方はたくさんいたようで、ネットで検索すると翻訳レシピなどが出てきます。
アメリカで出版された「フレンズに出てくる料理」の本の中でも紹介されたのだそうです。

このクッキー、私もよく作って主に朝食代わりに食べています。
オートミールレーズンも美容にいい食材ですよね。
「世界一」は少し大げさかもしれませんが、確かにおいしいクッキーですよ。

「フレンズ」人気エピソード フィービーのクッキーに見るアメリカのクッキー観

オートミールクッキー

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

世界の旅ごはんレポート、はじめます♪

はじめまして! 旅と暮らしを料理でつなぐウェブよみもの『旅のあと ふたりのレシピ』を主宰する、旅行ライターのゆさ みずあと申します。
現在は、薬膳やカラーの発想を取り入れながら食卓をつくる、フードディレクターとしても活動しています。

自他ともに認める食いしん坊、そして旅好きの私。
週末や長期休暇のたびに、おいしいもの(とお酒)を求めて国内外へ旅に出かける日々…。
そんな旅先で見つけたさまざまなおいしいものを「世界の旅ごはんレポート」シリーズとして紹介していきたいと思います。

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

バリ島・ウブドではじめてのバビグリン体験

先日、夫とふたりでバリ島旅行をしてきました。
最初に訪れたウブドで出合ったのが、名物グルメの「バビグリン」です。
バビグリンとは、豚の丸焼きのこと。
島民のほとんどが信仰するヒンドゥー教のお祭りでも欠かせない、ポピュラーな料理です。

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

ウブドにはバビグリンを食べられるお店がたくさんありますが、いちばんの有名店は「IBU OKA(イブオカ)」
ウブド王宮の周辺に1~3号店があり、食事どきにはどこも満席&行列ができるほどの人気があります。

バビグリン専門店、IBU OKA3号店へ

大通りから少し奥まったところにある3号店に行ってみることにしました。
進むのが不安になるような、細い路地を歩いていくと…お店の看板を発見!

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

バリらしく、開放感のある素敵な空間です。
入り口からは想像できないほど広い店内に、テーブルがたくさん並んでいます。

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

私たちは、目の前に緑が広がるオープンエアーのカウンター席をチョイスしました。
まずは定番のビンタンビールで喉をうるおします♪

バリ島・ウブドのローカルグルメ!バビグリン専門店へ行ってみた【世界の旅ごはん】

観光客も多いこちらのお店では、写真つきの英語メニューを見ながら注文できます。
豚のさまざまな部位が味わえる「バビグリンスペシャル」をオーダーしてみました。

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