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【ザリガニ】ザリガニって本当においしいの?本音で感想をお届け【食べてみた】

実際のザリガニのお味

【フィンランド在住レポ】ザリガニって本当においしいの?本音で感想をお届け

そして引き出しの奥で眠っていた専用のナイフを取り出し、いざ食べてみる。殻の剥き方は色々あるらしいが、要は尾の方をひねって身を引き出すだけである。
と簡単そうに書いたが、これがなかなかうまくいかない。そもそも、エビの大きさのカニだと思ってくれればいい。もしくはエビサイズのロブスター。小さいくせに固い殻に覆われていて、しかも食べられる部分がかなり少ない
身をうまく引き出しそのあと本体に残った汁をじゅっと吸うのがこのザリガニの楽しみ方らしいが、小さい身を口に含んでも、その汁を吸ってもなんだかもの足りない。身はエビに比べると弾力はないし、そのくせぽそっとしていてカニみたいに甘くもないし、結構海の香りというか魚介の香りが強く、そこへ調理段階でつけられたディルの香りが覆い被さってくる。「あ、うん、磯とハーブの味だよね…」とそれ以上の感想は出てこなかった。
まずくはない。充分に食べられる味である。でもそんなに大騒ぎするほどの代物か?と自問すれば、うーん、正直、日本のカニのが断然おいしいし剥いたときの達成感もある!と言いたくなる。
あとに残ったのは、身をほじくり出してまで食べたいと思えなかった故に使われなかった専用ナイフ……。
フィンランド人である夫も、別にこのザリガニに情熱を捧げている訳でもなく、「まあたまに試すにはいいけどいかんせん高いよね」とパーティー騒ぎには冷静な態度で、まわりを見渡してもたいがいそんな反応なので、実はそんなに定番でも人気でもない商品なのではないかと疑っている。

ちなみに苦労して剥かなくてもむき身が買える。これで充分なんじゃないかと。

【フィンランド在住レポ】ザリガニって本当においしいの?本音で感想をお届け

Written by 芹澤桂

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