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どんなに性格が悪くても、これでモテる!?究極のフード理論

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名前を呼んではいけないあの人も、いい人に見えるかも

あの恐ろしいハリー・ポッター シリーズの悪役・ヴォルデモート卿が、とびきり美味しそうにマクドナルドのチーズバーガーを頬張っていたらあなたはどう思うだろう。 「名前を呼んではいけないあの人、一見怖そうだけど好物はチーズバーガーらしいよ」という噂が広まって、「可愛い悪党だな、この前私の家壊されたけどなんとなく許せるかも」なんて思ってしまう人がいるかもしれない。チーズバーガー1つで人の印象がガラリと変わってしまうのだから、食がもたらす効果というのは絶大だ。

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© WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. HARRY POTTER PUBLISHING RIGHTS © JKR.

例えば、私はとても性格が悪い。Twitter上で、求めてもいない彼氏との惚気話をツイートする友達は全てミュート設定しているし、友達や恋人に囲まれてハッピー!スタバで○○飲んだよ!毎日幸せ!等々のリアル充実アピールをする人々は頭の中でできるだけ残酷な方法でこの世から抹消している。人の幸せが憎い。リア充が憎いのだ。

しかし、他人の不幸は蜜の味とはよく言ったもので、友達の別れ話や失敗談は、私の生きる糧である。他人の幸せが憎く、不幸が大好き。

そんな自他共に認める性格の悪さを持つ私だが、唯一可愛らしく見える瞬間があるらしい。そう、ご飯を食べている時だ。とりわけ大好物である肉を食べている時は、狡猾な蛇(私)が、まるで真っ白なチワワのように見えるらしい。

 

つまり、極悪非道な人間であっても、美味しそうにご飯を食べている瞬間を他人が見れば、「あの人、美味しそうにご飯食べていたし、もしかしたらそんなに悪い人ではないのかも?」という性善説に似た評価の可能性が生まれるのだ。

フードを美味そうに食べる人に悪い人はいない、という究極のフード理論

この理屈は、福田里香さんの『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50 』という本に載っている。

 この本で著者が提唱するフード三原則を紹介しよう。

「フード三原則」
1 善人は、フードをうまそうに食べる
2 正体不明者は、フードを食べない
3 悪人は、フードを祖末に扱う

このフード三原則は、多くの映画や漫画で実証することができる。

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© 諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

大人気漫画「進撃の巨人」で、食欲旺盛なサシャ・ブラウスが鬼教官に怒鳴られながらも、必死で芋を頬張るシーンがある。厳しい訓練中、私語は言語道断な雰囲気の中で、サシャは「せっかく盗んだ芋が冷えてしまっては元も子もない」という理由で、あろうことかむしゃむしゃと芋を食べ始める。結果、この後で鬼教官に死ぬほど走らされることになるのだが、巨人と人間の思惑が蠢く狂気の世界の中で、食に対して素直な彼女を見て、なにか裏があるとは到底思えない。「きっと優しくて素直な人間なんだろうな」と、わたしたちは勝手に思ってしまうのだ。

良い人は美味しそうにご飯を食べる
→ご飯を美味しそうに食べる人に悪い人はいない
食=善
どうやらこの方程式が、私達の本能の中に眠っているようだ。

モテたいなら食べろ!新・食の方程式

私はこう考える。この三原則、モテ理論にも当てはまる、と。モテたいなら自分の好きなものを、本当に美味しそうに食べればいいのではないか。食=善の方程式に、モテ要素を代入すればいい。モテる人に悪い人はいないが、よく食べる人にも悪い人はいないのだ。これが私の考える新・食の方程式である。

食=善
モテる人=良い人(善)
食=モテる人

もちろん、善人だけでなく、悪女や陰のある大人の男だってモテる。必ずしも善人がモテるというわけではない。しかし、食にこだわりがある人、美味しいものが好きな人間は、善にしろ悪にしろ、何かに素直になれる魅力のある人間なのだ。

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© Twentieth Century Fox Film Corporation.

あの有名映画プラダを着た悪魔で、ヒールのクリスチャン・トンプソンは主人公アンディをパリの洒落たレストランのディナーで落とした。もしレストランで汚い食べ方をしたり、食べ物を粗末に扱ったりしていたら、主人公の女性はオチなかっただろう。悪役でも、ダメ男でも、食の魅力や価値がわかる人間はきっとモテるのではないだろうか。

好きなものを美味しそうに食べて、相手に好印象を与える。少なくとも、まったく魅力のない人だとは思われない。優しくて素直な人間だと、異性にアピールできるだろう。

それにしても食べることに忠実で、食のイベントにはいくらでも喰いついていく素直な私が、なぜか未だにモテていない…。
もしかしたら、いくらこの理論や方程式が正しくても、異性にモテるのは「時と場合と顔」によるのかもしれない…、という現実には気づかないでおきたい…

Written by ミワ

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