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今こそ彼に感謝!歴史上でフグを二番目に食べた勇者の物語。

火を通せばいける、3秒以内なら食べられる…日本人は世界一雑食?

世界中を旅すると様々な食べ物や飲み物に出会う。さすがにコレはたべられないだろうという、見るからに怪しいゲテモノにも。

中国のことわざで、「親と椅子以外で、4本足のもので食べられないものはない」というものがあるそうだが、実際には世界で最も雑食なのは日本人かもしれない、という説があるそうだ。確かに、日本人の食に対するエネルギーは凄い。そのまま食べると毒である「こんにゃくいも」をわざわざ粉にして固めて食べてみたり、大豆を加工した残りカスを「おから」として食べてみたりと、とにかく日本人の「これどうにかしたら、食べられるんじゃね?」という精神は恐ろしい。現代でも多くの人が「火を通せばいけるっしょ!」と口にすることから、その遺伝子は確実に我々に受け継がれていることがわかる。また、3秒ルールしかり、幼い頃から汚くても勿体無いから喰えという雑食教育がキチンとされているのだ。

秀吉が恐れた「あの」魚

どれだけ歴史に興味がない人であっても、豊臣秀吉が日本を統一したことくらいは知っているだろう。豊臣秀吉は元々農民の生まれで、織田信長などの武将に仕え、手を替え品を替え、出世街道を駆け上がり、最終的に関白にまで上り詰めた人物である。現代においても尊敬する人物として挙げられることが多く、日本一有名な武将と言っても過言ではないだろう。きっと知的で、時に狡猾で、かつ大胆な人間であったのであろう。 その鬼をも恐れぬ精神の持ち主である秀吉が恐れ、禁止したものをご存知だろうか。農民の刀狩が有名だが、実は秀吉は「フグ」も禁止しているのだ。

朝鮮出兵の際、秀吉の家来たちは途中で下関に立ち寄った。その時に多くの家来がフグを食べ、食中毒で死んでいるのだ。そのため、秀吉は家来に対してフグ食を禁止した。この禁止令は秀吉の死後も、なんだかんだ江戸時代まで続いている。勇敢であるはずの秀吉でさえも、フグを恐れたのだ。

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真の勇者は誰だ

それでは歴史上、真に勇敢な人物は誰か。それは、「フグを2番目に食べた人間」であると、筆者は確信している。

よく、「最初にフグを食べた人って凄いよな〜」というようなことを聞くが、そんなやつはタダの向こう見ずの馬鹿であって、勇敢でも何でもない。それに比べて、2番目にフグを食べた人間の勇気たるや。1番目の馬鹿は確実に死んでいる。それを知っていて、それでもフグを食べるのだ。彼(仮名・河豚食死座右衛門とする。) は、確実に周囲の人間に止められただろう。「やめとけ、死ぬぞ!!」と、きっと周りに言われたに違いない。(縄文時代から食べられていたということを考えると、当時は「ウッホホ、ウホホ!!」だったかもしれない)口に入れてはいけません!の代表格であったであろうに、命を賭してまで、一体どれだけフグを食べたかったんだ…。

ただ、そうした秀吉をも超える!?偉人のお陰で、我々は今、安全にフグ刺しを食べることができるのだ。ありがとうございます。そして、ご冥福をお祈り申し上げます。

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ただ、美味しいフグを食べて死ぬ、というのはある意味本望であったかもしれない。彼、河豚食死座衛門の食に対するアグレッシブな姿勢は、今日の我々の食卓や、数々の飲食店を豊かにし、和食の発展に大きく貢献したといえよう。

学研の「マンガ伝記シリーズ」に、「河豚食死座右衛門」を入れるべきだと思う。

子どもたちが食の大切さ、ありがたみを学ぶのにうってつけだ。僕も子どもが出来たら教育の一環として、絶対に買い与える。

全国の出版社よ、「河豚食死座衛門」の本を早く出すのだ!モタモタしていると、僕が「フグ食って死んだ伝説のパイオニア」として歴史に名を残す裏工作を始めるぞ!

まず手始めにフグをたらふく食べたいので、誰か下関で美味しいフグをおごってください。

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Written by ドクさん

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