ヤミー!-自己満足 食・文化メディア

『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』嵐・二宮主演で今秋映画化!映画の前に原作をチェック

二宮和也主演映画化で注目!『料理の鉄人』演出家の小説デビュー作

嵐の二宮和也さん主演で映画化されると話題の小説が『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

あの伝説的人気番組『料理の鉄人』を手掛けた田中経一氏の小説デビュー作だ。

『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』は、戦争の混乱の中で消失してしまった200品を超える壮大なコース料理「大日本帝国食彩全席」のレシピをめぐるストーリー。
物語は現代の日本と、第2次世界大戦頃の満州、2つの時代・2つの土地をつないでゆく。

2つの時代の2人の主人公と「大日本帝国食彩全席」

かつて清の始皇帝が宮廷料理人に作らせた“世界で一番スケールの大きなコース料理”が「満漢全席」と呼ばれていた。
第二次世界大戦の時代、日本の威厳を示すことを目的として、その「満漢全席」を超えるコース料理を作れと命じられたのが1人目の主人公・西島秀俊さん演じる山形直太朗
彼は絶対味覚、つまり“麒麟の舌”を持つ料理人で、天皇の料理番を勤めていた男だった。
この命令により山形は、「大日本帝国食彩全席」制作に専念するため単身満州へと渡り、その生活全てを捧げて13年の年月をかけてレシピを開発することとなる。

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

一方、二宮和也さん演じるのは現代日本に生きる2人目の主人公・佐々木充
彼もまた“麒麟の舌”を持ち、どんな料理でも再現してみせる特技を持っているのだが、料理に情は不要、技術の鍛錬こそが必要だという考えで、料理への情熱を失ってしまっていた。
佐々木は、依頼人が人生最後に食べたい物を再現して高額の報酬を得る「最期の料理人」として働いていたが、その再現能力を聞きつけた男に、消失してしまっていた「大日本帝国食彩全席」レシピの再現を依頼される。

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

山形直太朗という料理人がレシピに込めた愛

「大日本帝国食彩全席」を再現するために、各地へ出向き関係者の証言を集め山形直太朗の背中を追ううちに、佐々木は次第に料理人・山形の人柄と信条に魅せられてゆく。
山形が料理に込めた思いは、
家族愛、民族を超えた平和を目指す愛、料理そのものへの愛、それらの思いが込められていたのが「大日本帝国食彩全席」という高大なレシピだった。
佐々木がレシピを通じて山形の愛を感じ取り、自らの料理への愛を取り戻していく過程を味わえるのが、この作品の魅力だ。
こういった料理人が料理に向き合う姿勢を描写できるのは、著者・田中経一氏が「料理の鉄人」を制作を通して実際に料理人の姿・生き様を見てきたからこそ描ける賜物なのである。

last-recipe_06

「大日本帝国食彩全席」に隠された陰謀ミステリー

この作品を楽しめるもうひとつのポイントが、レシピに隠された陰謀を巡るミステリー要素だ。
佐々木がレシピと山形の消失のナゾに迫っていくと、歴史を揺るがすほどの恐ろしい陰謀が隠されていたことが明らかになってゆく。
このミステリー描写がとても巧みで、物語が2つの時代を行ったり来たりするたびに次々に新しい事実が判明していくので、途中から読むのを止められなくなってしまう。
壮大なスケールを経て到達するラストには鳥肌が立ち、山形の料理人としての信念・プライドに、涙さえ誘われた。

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

巻末には「大日本帝国食彩全席」の全レシピ名が収録されている。
食材は実際に当時使えたものしか想定されてないというその一覧はまさに圧巻で、一見の価値有りだ。

映画は2017年11月に公開予定。
監督は「おくりびとの」滝田洋二郎氏、脚本は『永遠の0』の林民夫氏、料理監修やメニューの映像化を服部幸應氏が担う。
二宮和也さん、西島秀俊さんの他にも、綾野剛さん、宮崎あおいさん、竹野内豊さんが出演する豪華っぷり。
二宮さん演じる佐々木、西島さん演じる山形が、それぞれどう描かれるのか…今から劇場へ足を運ぶのが楽しみだ。

Written by ヤミー!編集部

このライターの他の記事は ヤミー!編集部 から!

  • マンガ飯
  • 映画に出てくるおいしいものたち
  • おいしいnovel
  • overseasのごはん事情
  • お酒の話
  • フェス飯・イベント飯
ページトップ