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『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』嵐・二宮主演で今秋映画化!映画の前に原作をチェック

二宮和也主演映画化で注目!『料理の鉄人』演出家の小説デビュー作

嵐の二宮和也さん主演で映画化されると話題の小説が『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

あの伝説的人気番組『料理の鉄人』を手掛けた田中経一氏の小説デビュー作だ。

『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』は、戦争の混乱の中で消失してしまった200品を超える壮大なコース料理「大日本帝国食彩全席」のレシピをめぐるストーリー。
物語は現代の日本と、第2次世界大戦頃の満州、2つの時代・2つの土地をつないでゆく。

2つの時代の2人の主人公と「大日本帝国食彩全席」

かつて清の始皇帝が宮廷料理人に作らせた“世界で一番スケールの大きなコース料理”が「満漢全席」と呼ばれていた。
第二次世界大戦の時代、日本の威厳を示すことを目的として、その「満漢全席」を超えるコース料理を作れと命じられたのが1人目の主人公・西島秀俊さん演じる山形直太朗
彼は絶対味覚、つまり“麒麟の舌”を持つ料理人で、天皇の料理番を勤めていた男だった。
この命令により山形は、「大日本帝国食彩全席」制作に専念するため単身満州へと渡り、その生活全てを捧げて13年の年月をかけてレシピを開発することとなる。

嵐・二宮主演でこの秋映画化!満漢全席を超える幻のコース料理を巡る陰謀と愛の物語

一方、二宮和也さん演じるのは現代日本に生きる2人目の主人公・佐々木充
彼もまた“麒麟の舌”を持ち、どんな料理でも再現してみせる特技を持っているのだが、料理に情は不要、技術の鍛錬こそが必要だという考えで、料理への情熱を失ってしまっていた。
佐々木は、依頼人が人生最後に食べたい物を再現して高額の報酬を得る「最期の料理人」として働いていたが、その再現能力を聞きつけた男に、消失してしまっていた「大日本帝国食彩全席」レシピの再現を依頼される。

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FUJI ROCK FESTIVEL 2017のフェスごはん特集、最後の記事は〆の炭水化物たっぷりめでお送りします!

アヴァロンにお引越しした、まつえんどんで野菜スープ

昨年もちぶたミンチおからハンバーグサンドをいただいた、「まつえんどん」で頂いたのは化学調味料無しのからだに優しいお野菜たっぷりスープ

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入場規制中のホワイトステージをバックに。
茄子・人参・じゃがいも・さつまいもなど、ゴロゴロ入った野菜の味が濃く、とってもホッとする味。

ヘブンエリアの東山食堂で角煮丼・ジャンボ油揚げ・豚汁ごはん

ここからは怒涛の炭水化物祭りです!
まずはヘブンエリア、「東山食堂」の豚角煮丼
とろっとろに煮込まれた角煮の味付けは、本格的な高級中華のよう!
スパイスの良い香りが心地よく鼻を抜けます。

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続いては、豚汁ごはん入り
豚汁にごはん入れるって、最高のアイデアですよね。。。
ゴボウや大根・こんにゃくなど、とても具だくさんな豚汁なので、スープごはんとしてしっかり一食分の胃袋を満たしてくれます!
刻んだネギの香りが、いいんです。

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一緒に食べたのは、ジャンボ油揚げのアボカドチーズ乗せ
超ビックサイズの油揚げがサクッとトーストされていて、上に乗ったアボカドチーズとトマト、醤油ベースのタレと相性抜群!
ビールのおつまみにもぴったりですが、軽いおやつとしてもちょうどいいボリューム。
油揚げとお野菜がメインだからヘルシーです。

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フジロック2017 3日目は怒涛の食べまくり!

FUJI ROCK FESTIVEL 2017の最終日レポートをお届けします!
最終日は天気もだいぶ回復し、フェスごはんを堪能しやすい気候になってくれました(笑)
そんなわけで、最終日のレポートは2回に分けてお送りします!

場外エリアからエチゴビールでスタート、定番・苗場食堂へ!

まずは場外エリアで越後生ビールをゲット!

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魅力的な串焼きがたくさんで悩みますが…

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牛タンつくねをゲット!
牛タンが入っているので、プリプリした食感のつくねです!

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3日目にしてやっと苗場食堂へ!
定番のきりざいめしと一緒にいただいた今回の時間帯のお惣菜は、たけのこ味噌マヨと、たくあんきんぴら
やっぱりフジロックの朝は苗場食堂です。
お米が本当に美味しいんです!

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ブルーギャラクシーでおしゃれピクルス

たっぷり朝ごはんを食べた後は、まったり昼ビールのお供におつまみが欲しいもの。
そんな時に超おすすめなのが、新設・ブルーギャラクシーエリアのビオワインのお店「LE VIN NATURE」のピクルス

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鮮やかに染まったうずらの卵、ごぼう、ネギ、枝豆、と、一味違う具材のピクルスは、ちょっとつまみながらステージを見るのにぴったりです。

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フジロック2017 稲荷寿司・お茶漬け・窯焼きピザ 2日目レポート

雨、雨、雨!なフジロック2017 2日目のごはん

FUJI ROCK FESTIVAL2017 2日目の天気は雨、雨、雨
とにかく降るので、フェスごはんを食べるのも一苦労…
今年は3日間とも雨が続く、フジロックらしい天気になりそうです。

飲み明けの朝ごはんにおすすめの、優しいフェスごはん

毎日夜遅くまで飲んで踊るのがフジロックの醍醐味。
朝ごはんはさっぱり和食派の人も多いはず。
そんな人にぴったりなのが、今年2年ぶりの出店となった、おにぎり処ゆた
おにぎり屋さんですが、今回はより体に優しいお茶漬けを頼んでみました!

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具材はおにぎりと同じものが選べるので、をチョイス。
お酒で疲れた胃に沁みます…

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一緒に頼んだのは豚汁
雨で涼しい苗場の朝には、お茶漬けと豚汁という超ホッとするコンビがぴったりです。

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おやつにぴったり!小腹がすいたら稲荷寿司!

今年からのニューエリア、ブルーギャラクシーにあるのが、西麻布の葡呑
小腹がすいたら是非食べて欲しいのが、ここの稲荷寿司なんです!

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手前が定番三種で鶏そぼろ、キクラゲ、卵
奥が日替わり三種で牛しぐれ、枝豆、梅蓮根
各600円です。
稲荷がとにかく味が染み込んでいてどの具にもあう!最高のおやつです!!

ジャスミンタイでグリーンカレー!

昨日バジルチキンを食べたジャスミンタイで今日選んだのはグリーンカレー!
茄子、タケノコ、ピーマンの具沢山なカレーは、やっぱりスパイシーで刺激的な味!

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フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

フジロック2017 ヤミー編集部が食べたフェスごはん!

FUJI ROCK FESTIVEL 1日目のフェス飯レポート、お送りします!
雨が降ったり止んだりの初日。
フジロックといえば!という定番ごはんはもちろん、見た目にテンションが上がるおすすめフードに出会いました!

インスタ映え間違いなし!可愛いポテトフライ

まずはオアシスエリアにて、可愛いパッケージでSNSに上げたくなるを発見!
POMMKEベルギーフライドポテトです!
インスタに上げたらめっちゃいいねが付きそうなルックスです。

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

なんでもフライドポテト発祥の地がベルギーなんだとか。
ベルギービールも一緒にぐいっと行けば、最高の1日の始まりです!

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

ハイジカレーの本気、男盛りにチャレンジせよ

続いては定番、ところ天国のハイジカレー
と言っても、今回チャレンジしたのはハイジカレーの男盛り
大盛りのハイジカレーに、唐揚げ、温玉、チーズのトッピング全部のせ
超ヘビー級のメニューです!

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

通常のハイジカレーと比べても、明らかに量が違うのがわかります(笑)

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

こちらが通常のハイジカレー

フジロックタイ料理の定番!スパイシーチキンバジルでビールを流し込む!

もう1品、定番フジロックフェスごはんをご紹介。
それがオアシスエリアのジャスミンタイチキンバジル700円です!

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

フジロックでタイ料理といえばここ。
チキンバジルは辛いんだけどめっちゃ癖になる味!
ひたすらビールとの往復が続きます。

フジロック2017 ベルギーポテト・男盛りハイジカレー・チキンバジル 初日レポート

以上、初日のフェスごはんレポートでした!
明日も引き続きレポートします、お楽しみに!

Written by ヤミー!編集部

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【フジロック2017】ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

今年もやります、ヤミー!なフジロック飯特集!!

いよいよ始まったFUJI ROCK FESTIVAL 2017!
もちろん今年も全日参加しているヤミー!編集部。
気合い入れて速報&まとめ情報を随時お伝えしていきます!!

まずは前夜祭。盆踊り&花火とともにフジロック2017がスタート!

昨日は前夜祭が行われました!
雨も心配されましたがなんとか持ちこたえ、綺麗な花火が打ち上がりました。
始まりましたねー!

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

日の出食堂のザンギからスタート!

早くも小腹が空いた編集部は早速美味しいもの探しへ・・・
まずは、RISING SUN ROCK FESTIVAL 日の出食堂へ!

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

北海道のフェス、RISING SUN ROCK FESTIVALの店舗ということで、北海道らしいジンギスカンなどのメニューが並びます。
今回は、ザンギをチョイス!
ジューシーで、めちゃめちゃビールに合います!
みんなでシェアできるくらいボリューム満点なのも嬉しい。

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

フジロック限定メニューが食べられる鶏小屋

前夜祭は夜だけあって、やっぱりちょっと涼しめな気候。
あったかいもの、食べたいですよね。
そんな時に最高だったのが「海老だし濃厚鶏そば」

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

ビールとザンギで腹八分目になったお腹でも、バカみたいに美味しいのでスルスル入ります(笑)
海老と超濃厚な鶏と魚介の出汁が、香りから攻めてくる、お酒にもぴったり合う逸品です!
オアシスエリアでこの鶏小屋の看板、探してみて下さい。

フジロック2017 ザンギ・海老だし濃厚鶏そば 前夜祭レポート!

そんなわけで始まったFUJI ROCK FESTIVAL 2017。
ヤミー!では引き続き、ごはん速報お伝えして参りますので、是非お付き合いくださいませ!

Written by ヤミー!編集部

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【フジロック2017】気になる今年のごはんを事前予習しよう!

フジロック2017 気になる今年のフェス飯を事前予習しよう!

今年も特集 フジロック飯!

今年もアノ季節がやってきました。
そう、FUJI ROCK FESTIVAL 2017!!
毎年苗場にごはんを食べに行っていると言っても過言ではないヤミー!編集部ではもちろん、2017年のフジロック飯も特集していきます!

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期待の新エリア・BLUE GALAXY

今年の注目は、ワールドレストランの新設エリア・BLUE GALAXY
西麻布の隠れ和食「葡呑」の見た目に美しい稲荷寿司、真っ赤なテントでおなじみ「bigcake」のベジタブルカレーほか、初出店「ビストロ・ヤマライ」からはハーブソーセージや宮城県産伊達桜ポークスペアリブといったビールが進みそうなメニューが揃い踏みします!
エリアデコレーションはフジロッカーにはおなじみのCANDLE JUNE氏が担当するということで、どんなエリアになるのかとっても楽しみです。

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2017年出店の気になる店舗をチェック!

ここからは今年出店する店舗から、ヤミー!的に気になるブースをご紹介。

初出店!こだわり素材のあったか~い麺が食べられる「nano食堂」

主に京都・滋賀で無農薬で育てた食材を使った料理が楽しめるnano食堂。
FUJI ROCKではパクチーたっぷり鶏のフォー四川風汁なし坦々麺鰹ダシと生姜のしじみ麺、などを出されるそう。
夜の肌寒くなってきた時間帯、AVALONエリアの坂で温かい麺をすすりに行きたい!

初出店!黒毛和牛のハンバーガー「Rans Kamakura」

体にやさしい鎌倉イタリアンのお店「Rans Kamakura」が出店するのは、ORANGE CAFÉエリア。
鎌倉野菜を使ったフジロック限定自家製ハンバーガーや、ボリューム満点黒毛和牛のローストビーフ丼が頂けます!
ORANGE CAFÉは唯一屋根のある大きなテント下で食事できる場所なので、熱いお昼時に日差しを避けてゆっくり味わいたいですね!

OASISエリアに2年ぶりの出店「おにぎり処ゆた」

食べ慣れないフェス飯に疲れた時に…ホッと食べたいのが、おにぎり
お米どころ・南魚沼産のコシヒカリ100%のおにぎりや、温かい豚汁舞茸ご飯お茶漬けが食べられます!
飲みすぎて二日酔いの3日目の朝ごはんあたりにピッタリなんじゃないでしょうか!

定番のフジロック飯もお忘れなく

今年の要チェック店舗はもちろんですが、苗場食堂ハイジカレーなど、毎年みんなが恋しくなる定番のアノ味も、事前に予習復習しておきましょう!

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昨年新設されたORANGE CAFÉエリアの焚き火BBQは今年も行われるようなので、未経験の人は是非チェックを!
こちらは事前予約が必要なので、行きたい方は今のうちに予約を忘れずに!

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今年もフジロックに登場!ごはんを愛するごちそんぐDJ、DJみそしるとMCごはん

一人暮らし・外食ばかりの人必聴 DJみそしるとMCごはんが伝える「食」への愛

フジロックまであと1週間あまり!
今年も元気に苗場で会いましょう!

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『将棋めし』は 藤井四段が出前をとった「みろく庵」も登場する将棋×グルメ漫画

今読むしかない! 藤井四段が出前をとった「みろく庵」も登場する将棋×グルメ漫画

将棋とごはんの切っても切り離せない関係

先日の藤井聡太四段連勝のニュースには大いに世間が湧きましたね。
なかでもワイドショーなどでは連日藤井四段の「お食事」が取り上げられていました。
というのも、将棋の対局は所要時間が長く、かなりの体力を消耗します。
そこで重要になるのがエネルギー補給=食事!
棋士の方々は、好き嫌いや気分はもちろん、縁起をかついだり対局相手によって変えたりと、それぞれ様々なメニューの決め方があるんです。

藤井四段も注文した「みろく庵」も登場するマンガ『将棋めし』

そんな棋士と食事の関係を描いた漫画が『将棋めし』(作・松本渚)。
藤井四段の連勝記録ストップとなった対局で注目された「みろく庵」も登場します。

主人公は「峠なゆた」
父がプロ棋士、母が女流棋士、という将棋一家で生まれた若手女性プロ棋士です。
なゆたの食事へのこだわりは、やはり棋士ならでは。
ゲンを担いで毎日カレーにしてしまったり、お寿司を食べる順番を対局と重ねて決めたり…

今読むしかない! 藤井四段が出前をとった「みろく庵」も登場する将棋×グルメ漫画

『将棋めし』松本渚
株式会社KADOKAWA

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

自意識過剰な主人公に共感できる?西加奈子「うつくしい人」

今回取り上げるのは、以前紹介した『きりこについて』に続いて、西加奈子さんの作品です。

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

『うつくしい人』は32歳の蒔田百合という女性が主人公。
百合は自意識過剰な性格で、常に他人の目に対して怯えながら過ごしています。
「他人から見て、自分はどう見えるか」が物事を決める尺度となっていて、歴代の彼氏も「連れていて自慢できるかそうでないか」が決め手でした。
学生時代には嫌いではない(むしろ好きだった?)クラスメートへのいじめに加担していて、その過去が百合の心の暗い闇の原因となっています。

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

このように「好きでも無い彼氏と付き合う」「嫌いではないクラスメートをいじめる」など、自分の意志ではなく「他人の目」を基準に生きていくようになった理由の大きな存在が「姉」です。

百合の「姉」はとても「うつくしい人」であり、純真無垢な女性です。
純真無垢すぎて、学生の頃のある事件を皮切りに人間関係につまずき、ずっと「ひきこもり」をしています。
しかし、ひきこもりとなった今でも、姉は美しく、やさしく、やはり純真無垢なまま存在しています。

他人の目を気にしなさ過ぎて社会生活を送れない姉を反面教師のようにして、他人の目を気にすることで自分を守ってきたつもりだった百合でしたが、あることがきっかけでとうとう職場で急に泣きだしてしまいます。
それほどに、自らを他人の視線から追い込んでしまっていたのでした。

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

突然泣き出すという醜態をさらしてしまった百合は、一人旅に出ます。
この旅立ちの場面では、百合の病的なまでの自意識の描写が読んでいて辛いほどです。
しかし、百合はこの旅行でとあることに気づき、大きな変化を遂げるのです。

百合を潤す唯一の存在、それがビール

ホテルについた百合は、ホテルのバーへ行きます。
そこで、ちょっと失礼でうだつの上がらないバーテンの坂崎と謎のドイツ人マティアスと出会います。
この二人が、百合の救世主となるわけですが、ここで注目したいのが「ビール」です。

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

この小説は主人公である百合の語りで物語が進んでいきます。
先ほど書いたように、百合は他人の目を非常に気にします。
あの人にとって自分はこう見えているのではないかという考えはもちろんのこと、あの人、本当はこの仕事がしたくないのではないかという、少々余計なお世話なことまで考えています。
つまり、百合の頭の中は他人と自分のことでいっぱいなのです。

しかし、ビールを飲む瞬間はその百合の頭の中の独白がスっと消えているような感覚を覚えるのです。
つまり、何も考えていない、素の自分が出ているような感覚です。
このホテルの場面以外にもビールを飲むシーンは何度かあるのですが、特に前半の百合がまだ苦しんでいる時にすら、そのように感じました。
重苦しい世界の中、ビールだけが軽やかに百合の喉を潤しているような印象でした。

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

百合はお金持ちのお嬢様で、身に着けている物はすべて一流です。
歴代の彼氏も外車を乗り回しているようなタイプばかり。
そんな百合がバーであえて「ビール」を自然にオーダーしていることから、そのような印象を持ったのかもしれません。
だって、お嬢様ならシャンパンとか何だかおしゃれな飲み物を頼みそうだと思いませんか?

西加奈子『うつくしい人』 他人の目を気にすることに疲れてしまったあなたへ

きっと、「大好きなビールを飲みたい」と思う、百合自身の隠れていた意志が自然と出ていたシーンだったのでしょう。
好きな飲み物(特にお酒!)を前に、自分を偽ることなど出来ませんものね。

Written by フジイ

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『バー・リバーサイド』様々なカクテルとマスターの名言 大人の為の会話劇小説

二子玉川の落ち着いたバーで一杯

ちょっと感傷的になったり、気持ちに整理がつかない時…ちょうどいい距離感で優しく話を聞いてくれ、おいしいお酒を作ってくれるバーでマスターとおしゃべり、なんて出来たら良いですよね。
今回紹介するのは、吉村喜彦さんによる小説『バー・リバーサイド』です。

様々なカクテルと沁みる名言 大人の会話劇小説『バー・リバーサイド』

舞台は東京・二子玉川にある席数わずか7席の小さなバー・リバーサイド。
静かな空気感の落ち着いたお店で、マスターの川原草太とスタッフの新垣琉平が働いています。
彼らと6人の個性的な常連客が繰り広げるのは、それぞれの世界で様々な境遇を経た者たちならではの印象的な会話劇
物語は5つの短編で構成されていて、ページ数も多くないので、あっという間に読み終えてしまいます。
全ての短編にそれぞれの会話にちなんだお酒や料理が登場するのですが、作者の吉村さんは元サントリーの宣伝部勤務というだけあって、その描写が独特なのです。

様々なカクテルと沁みる名言 大人の会話劇小説『バー・リバーサイド』

沖縄の独特な埋葬に使われる「花酒」をつかったカクテル

たとえば、うどん店で働く客・井上が語るのは、あの世とこの世に関するちょっとスピリチュアルな話題。
スタッフ・琉平が出身地である沖縄特有の死者の埋葬方法を語り始めます。

沖縄には洞窟が多く、昔はその中に亡くなった人を葬って、亡くなって七年後に親戚がその骨一本一本を丁寧に泡盛で洗ったそう。
使う泡盛はできれば、与那国島で作られる60度の泡盛・花酒がいいとされていたといいます。

井上が静かに相槌を打ちながら琉平の話を聞いていると、突然マスターが目を輝かせていいます。

「あ、いいカクテル、思いついた!」

シェイカーに氷を入れ、花酒をとろりと注ぎ、
シャカシャカ、シャカシャカッ—-
マスターがシェイカーをかなり激しく振り続ける。
シェイクの決め手は
氷を微妙に溶かし、酒に水を入れることだ。
水と空気によって、酒が開かれ、香りがたち、液体の味はまろやかになる。
円錐形のグラスに、できたかカクテルをやさしく注ぎ入れた。
シェイクのおかげで、液体の色は、ほんのり霧のかかったような乳白色。
グラスには、きめ細かい霜がびっしりとついている。
マスターは表面張力ぎりぎりまでグラスに液体を注いだ。
グラスの縁の液体が、ぷっくり膨れてエロチックだ。

「マスター。これ、何ちゅうカクテルなん?」
花酒シェケラート。花酒をシェイクしただけ。」

花酒シェケラート、こんな素敵な文章で描かれると味がとっても気になりますよね。
他にも、紹興酒と烏龍茶で作るドラゴン・ウォーター、桃のカクテル・ベリーニ、ジョニ赤のハイボール…様々なお酒が個性豊かに登場します。

様々なカクテルと沁みる名言 大人の会話劇小説『バー・リバーサイド』

心に響くマスターの名言の数々

フリーライター・森の話題は、少しディープな人間関係の悩み。
落ち込み気味の森にマスターが差し出すのは、ダーティ・マティーニです。
こんな言葉をかけます。

「マティーニは時を重ねるごとに、どんどんドライになっていきました。でも私は、影と湿り気のある方が好きなんです。だから、森さんにはこのカクテル。
切れ味が過ぎると、その鋭い刃で、自分が怪我をすることになります。加減が難しい。少し澱(おり)を残しておいた方がいい。そう。自分の『いい加減』を見つけることがたいせつです」

こんな風に、マスターの心に響く名言が飛び出しまくるのも、この小説の魅力の一つ。
その言葉の数々は決して説教臭かったり押し付けがましいことはなく、常連客達の心に寄り添おうとしているようで、説得力があります。

様々なカクテルと沁みる名言 大人の会話劇小説『バー・リバーサイド』

おいしいカクテルや料理と共に、人情味あふれるマスターの言葉たちが、お客さんの悩み・葛藤・迷いをそっと包んでくれるバー・リバーサイド。
読んでいると、常連客達の心や体のどこかに詰まっていた何かがすっと押し流されていくのを見守っているような感覚になります。
帰路につく頃に、どこかすっきりとした表情になっている彼らの顔が浮かぶよう。
春や初夏の涼しい夜、お酒を片手に是非読んでいただきたい一冊です。

Written by にゃも

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【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

ショートショートの神様・星新一がつむぎ出した、時代小説

「ショートショートの神様」と呼ばれ、SF作家として認知されている星新一の時代小説があるのをご存じでしょうか。
その名も『星新一時代小説集』です。

【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

文庫で出版されているのは、「天の巻」「地の巻」「人の巻」の3冊。今回のテーマは「天の巻」に収録されている「殿さまの日」というお話に出てくるごはんです。

現代とは比にならない?その時代の「お米」の重要性

「何万石の大名」というフレーズを聞いたことがあると思います。
この「石(こく)」は、お米の量を表す単位。
江戸時代は、そのお殿さまの領地は面積ではなく、収穫できるお米の量「石高」によってその広さを表していました。
もちろん、石高の高い大名ほど力が強いことは言うまでも有りません。
1石=1,000合だそうで、いったい何合炊きの炊飯器がいるのかと、どうでもいい想像をしてしまいそうです。
私は時代劇や大河ドラマを観る程度の知識しかなく、今までで読んだことのある時代小説も「鬼平犯科帳」くらいでしたので、この時代のお米の重要性がこんなにも大きいとは知りませんでした。
収穫できるお米の量は大名の力を表すだけではなく、すべての人々への生活に直結したものだったのです。

【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

「殿さまの日」

「殿さまの日」は、そんな時代のとあるお殿さまの1日が書かれています。
殿さまは一日中、いろいろな事を考えています。回想、妄想、思想さまざまなことが頭をぐるぐると支配している様です。しかし、いろいろな事を考えても、立場上直面した問題を解消することが出来ません。

というのも、殿さまが問題解決のために何かをしようとすると、家臣によけいな気づかいをさせてしまうばかりか、幕府や他藩との関係に変化が起こってしまいますので、なかなか行動を起こす事ができません。
そのため、殿さまはいつも通りの1日を何事もないかのように過ごすしかないのでした。

【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

形式張った殿さまのごはん

そんな殿さまの一日の最初のご飯は、朝8時の朝食です。ご飯の為のお座敷に移動していただきます。
メニューは「うめぼし、大根のみそ汁、とうふの煮たもの、めし」だそうで、意外と質素。
つぎの間に控えている「毒見役」が一通り口に入れて、問題が無いか確認。さらにその毒見役を監視する小姓もいます。
そんな厳戒態勢の中、殿さまの前に運ばれてきたごはんはすっかりぬるくなっています。

【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

「たまには温かいご飯が食べたいなぁ」とでも思うのかと想像していましたが、殿さまは子どものころから、ぬるくなったご飯しか食べたことがないので「料理とは、ぬるくつめたいものなのだ」と殿さまは「思いこんで」いるそう。
温かいご飯を食べたことがないので、そもそもホカホカの温かいご飯の存在を知らないということなのです。

何だかとてもかわいそうな気がしてきました。殿さまとは本当に窮屈なお仕事です。
すべてが形式にのっとっていて、平和な時代でさえも「毒見役」が必要なのです。
思案ばかりしている殿さまがその存在に疑問を抱いても、形式上その役職に人間を置いておかなければいけません。
食事中に小姓に何と話しかけるかも、吟味に吟味を重ねた他愛のない形式張った言葉です。
いつも周りにいる側近たちですら、殿さまが形式張った行動をとる裏でこんなに思案をしているとは、露ほども知らないでしょう。

正午には「すまし、野菜の煮つけ、いわしのひもの、めし」と、やはり思いのほか質素なお昼ご飯を食べます。
もちろん、形式上毒見役を経由しているので冷えています。
食べながら、「たまには変わったものが食べてみたい」と思いつつも「無理なことだ」とあきらめている殿さま。
ひとことそんなことを言ってしまえば、料理係が責任をとらされ、さらに食費が財政を圧迫してしまうと容易に想像できるからです。

夕飯も代り映えのしないメニューを食べ、甘い物(干し柿)か酒どちらにするか問われた殿さまはぬるくなったお酒を飲みます。
物足りない気持ちもありますが「殿さまのからだは藩のものでもある」ため、自らの欲求のために必要以上の飲酒はできません。

【星新一の時代小説】お金よりお米が価値を持った時代 殿さまの食卓はぬるい?

炊き立てごはんの美味しさを知らないお殿さま

お米の取れ高が重要だった時代の大名(殿さま)が、ご飯が最もおいしい状態、つまり炊き立てのご飯の美味しさを知らないとは、何だか切ないですね。
物語のキャラクターとはいえ、藩のトップという立場の殿さまの周囲すべてに気を使いながら過ごしている様子が、家庭で奥さんに気を使って肩身の狭い思いをしている旦那さんのようで、何だか胸がきゅっと締め付けられてしまいました。

読了後、炊き立てご飯を食べてながら、自分の国で収穫されたお米をしっかりと味わい、こんな平和な世の中にしてくれた先人たちへ思いを馳せていきたいな…と少々感傷的になってしまいました。

Written by フジイ

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