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「ムー・デーン」チャーシューを使ったタイ流ファストフード【タイ在住レポ】

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ムー・デーン チャーシューを使ったタイ流ファストフード【タイ在住レポ】

チャーシューは日本でも、ラーメンの具として進化し続けている料理ですね。タイでも一般的なメニューとして親しまれています。チャーシューはタイ語ではムー・デーン。ムー=豚、デーン=赤いの意味です。え?赤?はい、タイでは焼豚ではなく赤豚、になっているのです。

チャーシューはもちろん中国起源のメニュー。これほど一般化しているとどこが発祥の地であるかを特定するのは難しいですが、調理法や焼き上げるときに使うソースの普及具合を見ると広東省のほうで盛んであり、またチャーシューということばも広東語であることから、南部中国で発展してきたようです。地理的に近いため華僑系のタイ人経由でタイにも広まり、すっかりローカライズされ現代では定番メニューとして不動の地位を築いています。日本で言えば「牛丼」にあたるような、手軽で早くおいしくいただけるメニューとして専門店を街中で多く見かけられます。

食べ方は、卵麺の具としていただくバミー・ムー・デーンとご飯の具にしていただくカーオ・ムー・デーンの2つが一般的です。

ข้าวหมูแดง ;D~ @ ธนภร บะหมี่เกี๊ยวกุ้ง ลพบุรี

バミー・ムー・デーン

ムー・デーン チャーシューを使ったタイ流ファストフード【タイ在住レポ】

カーオ・ムー・デーン

2016年現在の通貨換算レートで、どちらも一食130円程度。気軽に手軽に食べられる定番メニューです。

焼豚?叉焼?赤豚?

ところでチャーシューという単語ですが、中国では叉焼と書き、これは「串に刺して焼く」を意味します。ところがタイでは「赤豚」
タイでチャーシューを焼き上げるときには、砂糖を混ぜたソースを塗って表面を香ばしくつややかに焼き上げるため、ほのかな茶色~紅色に見えます。調理法というより、むしろ見た目がそのままタイ語に訳された、というのが定説になっています。店によっては、わざわざ天然着色料で赤色を際立たせているところまであるそうです。タイでははっきりした色が好まれるんですね。

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本場中国でもチャーシュー丼というのは一般的なメニューのようです。中国のチャーシュー丼は、タイのようにソースをかけるのは一般的ではなく、「目玉焼き」が載っているのが普通ですが、半熟卵が乗って、小麦粉を混ぜたあんかけ風に仕上げたたっぷりのソースがかかっているのがタイ流です。
ショッピングセンターやスーパーマーケットのフードコートに行けば必ずカーオ・ムー・デーンのお店があります。また、フランチャイズで全国展開するムー・デーンの麺物屋さんも地方を中心にどこにでも見かけます。タイを訪れた際はぜひ一度試してみてくださいね。タイ人が好むタイ風ファストフードの雰囲気がよくわかるはずです。

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Written by 元ジェット

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