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【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

お茶会はマダムの時間?

お茶会ティーパーティー。なんだかとっても素敵な響きですよね。
この言葉から頭に浮かぶのは、マダムたちが高価なティーカップを片手に、きゃしゃな焼き菓子をつまみながら、くすくす、うふふと談笑している…そんな典型的なイメージでしょうか。
日本人にはあまりなじみがない言葉のようだけれど、ちょっとおやつを買ってお友達の家へ…なんてことはよくありますよね。

【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

お持たせは、おせんべいで決まり

訪問先の人と一緒にいただくために持参するお土産を「お持たせ」なんて言いますよね。
私はいつも、どんなお持たせにしようか悩みます。
よく知った友達ならいいけれど、初めてのお家や初対面の方も一緒になるときはとくに。
苦手なものや、とくにアレルギーはないか考えて、最終的に、おせんべいになることが多いです。

【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

アレルギーの多い乳製品や卵を使っていないかチェックして、もし苦手だったとしても他の人におすそわけできるよう、日持ちがして個別包装のものを選びます。
色とりどりのクッキーやチョコレートなど洋菓子のほうが、包装がかわいくて見栄えがするような気もするのだけれど。
最近は和菓子のパッケージもおもしろいデザインが増えてきて、選択肢も増えました。

お使いのときは、森をぬけて

お持たせもおしゃべりも楽しいお茶会だけれど、知らない人だらけのお茶会にまじってしまったら……。作者はそんなことを想像して、この絵本を描いたのでしょうか。

主人公の「きっこちゃん」は、森のむこうのおばあちゃんの家に、ケーキを届けにお使いをたのまれます。あれ?どこかで聞いたようなお話ですね。この子は赤いフードではなく、赤いぼうしをかぶっていますが。

きっこちゃんは、無事オオカミに出会うことなく森をすすんでいきます。ところが突然森の中に現れた見知らぬお屋敷、窓の外から中をのぞくと……

もりのおくのおちゃかいへ』みやこしあきこ/偕成社

お茶会の主役は…

お茶会のシーンは、まさにこの絵本の見どころ。きっこちゃんが部屋の扉を開けたとき、お茶会をはじめようとしていた動物たちが、いっせいにこちらを振り向きます。
その動物たちの表情ったらありません。
作者のみやこしあきこさんは、鉛筆木炭で描くことを得意とする作家さん。
彼女の描く動物は、けものの香りを残しながら、最小限の擬人化により、表情がとてもゆたか

【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

『もりのおくのおちゃかいへ』みやこしあきこ/偕成社

そしてページをめくると…テーブルには色とりどりのケーキやタルト!これまでのページがモノクロを基調にしてすすんでいくので、思わず「うわあ!」と目が見開きます。この絵本を読んだ子どもたちの記憶にも焼き付くシーンではないでしょうか。

【おいしい絵本】色とりどりのケーキが並ぶ、動物達のおちゃかいへようこそ!

『もりのおくのおちゃかいへ』みやこしあきこ/偕成社

お持たせはおせんべいにかぎると思っていましたが、やっぱりフルーツ飾りのついた可愛い洋菓子はお茶会の主役。テーブルも気持ちもはなやかになりますね。

Written by obaya

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【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

さーて、今年はだれにあげる?

お年ごろのみなさんはソワソワする季節となりました。2月14日はバレンタインデー。好きな人や恋人・夫婦に限らず、義理チョコや友チョコ、自分チョコなど、さまざまな口実でおいしいチョコを食べちゃおうという日。
デパートや百貨店には特設会場もでき、試食ができるお店にはたくさんの人が群がっています。休憩所にはチョコレートメーカーのアイスクリームやドリンクコーナーがあることも。海外メーカーの商品も豊富で、可愛くてゴージャスなパッケージの箱や缶を見ると欲しくなって、つい手がのびてしまいます。

【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

初めての手づくりチョコレート

初めて手づくりチョコレートを作ったのは、みなさん小学校高学年の頃でしょうか。初恋も同じくらいの時期で、お家の人に手伝ってもらったり、友だちと集まったりして、大騒ぎして作った記憶があるのでは?
チョコレートの固まりを削って、湯煎にかけて、アルミの型に入れて固めて……暖房の効いた部屋だと削っているそばからチョコレートが溶けはじめて、エプロンやふきんがベッタベタに……。微笑ましい思い出
近ごろは石臼のような道具でカカオ豆を挽くところから作る手づくりチョコレートもあるそうです。これで意中の人を落とせなかったら、チョコレートのやけ食いをしそうですね!

【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

幸せな気持ちになるチョコレート

じつは筆者は甘いものがあまり得意ではありません。いい大人になってからは、バレンタインデーに贈るのも、チョコレートではなくお酒のことが多くなりました。
それでもこのシーズン、チョコレートの専門店をのぞいたり、さまざまな味や形のチョコレートを眺めるのは大好き。
ドライフルーツやナッツ、クリームやお酒が入っていたり。味だけでなく形や装飾もさまざまで、みんな可愛い。価格はピンキリではありますが、ほぼ一つ数百円、そしてたったひと粒で、幸せな気持ちでいっぱいになるお菓子ってすごいなあと思います。

【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

絵本『チョコレート屋のねこ』(スー・ステイントン=文 アン・モーティマー=絵 中川千尋=訳 ほるぷ出版)は、そんなお話。

猫がしかけたチョコレートの魔法

小さな村の流行らないチョコレート屋さんに、気むずかしいおじいさんと猫が暮らしていました。ある日おじいさんが思いつきで作った、しっぽにピンクの砂糖をまぶしたねずみの形のチョコレートを猫がひとかじりしてみたら……ひげと前足が勝手に動くほどのおいしさ! ねこは村の人にも教えたいと、ある作戦を思いつきます。
ねこは最初に、ねずみのチョコレートをこっそり八百屋さんに置きに行きました。それを食べた八百屋さんはおいしさにびっくり。おじいさんのところに駆け込んで、自分の店のフルーツとのコラボチョコレートを提案します。
こんな調子で、ねこはいろんなお店にねずみのチョコレートをしのばせて、次々とおいしそうな新作コラボチョコレートが誕生するのです。チェリーボンボン、チョコレートケーキ、ホットチョコレート……アン・モーティマーの、猫の毛並みやチョコレートのつややかさまで描ききった絵から、ふわっと甘い香りが漂ってくるようです。

おじいさんの笑顔がもどってくる頃には、読者の心も幸せな気持ちで満たされていることでしょう。人の心まで動かしてしまうチョコレートの魔法。2月14日は、魔法の力をみんなが持つ日なのかもしれませんね。

【バレンタインに読みたい絵本】幸せを運ぶ、甘い甘いチョコレートのお話

Written by obaya

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【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

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のどかなおじさんの声につられて…

「♪い〜しや〜きいも〜〜や〜きたて〜♪」  みなさんの家の近所には、焼きいも屋さんはやって来ますか?
肌寒くなってくると、うちの近所には毎年軽トラックで焼きいも売りのおじさんが、メロディにのせたアナウンスとともに路上販売にやって来ます。
運転席のおじさんとアナウンスのおじさんは違う人だけれど、毎年こののどかな声を聞くと、いてもたってもいられなくなります。
小銭をにぎって外に出て、軽トラックにかけよりたい!

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

女はイモクリナンキンが好き

秋の味覚、サツマイモ・栗・カボチャは女性の大好物と言われるけれど、私はあまり好きではありませんでした。
口のなかでモソモソするし、おかずには甘いし、自分ですすんで食べることはほとんどなかったのですが……。
数年前、初めて移動販売の石焼きいもを食べて、ガツンと衝撃を受けました。
サツマイモって、こんなに美味しかったのですね!
口のなかで、おいもの甘みがしっとりと広がって……
もっと早く食べるべきだったと後悔しました。

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

おいしい焼きいもをつくるには?

田舎暮しの人や家に暖炉がある人なら、自分で焼きいもをした経験があると思います。
サツマイモを洗って、濡らした新聞紙で巻いてから、アルミホイルに包んで、落ち葉焚きや暖炉の中へ。
しばらくするとホクホクの焼きいものできあがり。
バターハチミツをつけて食べてもいいですね。
遠火でじわじわ焼くのがおいしさのコツですが、一般家庭だと、なかなかそうもいきません。
オーブントースターやガスコンロでこんがりと焼くのもいいけれど、しっとり感を出すのは難しい。
いっそ蒸し器でふかしいもにするのが、いいかもしれません。
意外においしかったのが、コンビニエンスストアで店頭販売している焼きいも。
焼きいも屋さんの味には届かないかもしれないけれど、試しに買ってみたらなかなかのお味でした。

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

焼きいもを食べたあとは……そう、お・な・ら!

食べものの話をしながらナンですが、焼きいもにおならはつきもの。
なんてったって食物繊維たっぷりで、便秘がちの人に最もおすすめの食材のひとつなのですから。
恥ずかしい思いをしたくないのなら、焼きいもは一人で家でいるときにいただくのが吉。
でも、おならなんか気にしないで、お腹いっぱい焼きいもを食べてみたい……
そんな焼きいもとおならの楽しい関係の絵本を見つけました。

『やきいもするぞ』
おくはら ゆめ / ゴブリン書房

焼きいもとおならの楽しい絵本

おくはらゆめ『やきいもするぞ』(ゴブリン書房)は、小さな絵本専門の出版社から出ている絵本です。
「やきいもするぞ」とリスが言うと、イノシシ、クマなど森の動物たちは「エイエイオー!」と大賛成。
おいもを掘って、落ち葉を集めて火をつけて、パチパチと焼いて……
たくさんの焼きいもができあがります。

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

『やきいもするぞ』
おくはら ゆめ / ゴブリン書房

焼きいもをお腹いっぱい食べたあとは、さあ、おなら大会のはじまり。
かわいいおなら、元気なおなら、踊りたくなるおなら等々、いろんな動物が、いろんな音のおならを披露してくれます。
最後はおいもの神様まで登場して……
子どもも大ウケするにちがいありません。

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

『やきいもするぞ』
おくはら ゆめ / ゴブリン書房

おくはらゆめさんの可愛らしくてのびやかな絵と、動物たちの生き生きした表情が楽しい一冊です。
おならまで楽しめてしまう仲間たちと、焼きいもを思うぞんぶん食べられたらいいのになあ〜。

【おいしい絵本】みんな大好き!秋の味覚・焼きいもとおならの絵本?

『やきいもするぞ』
おくはら ゆめ / ゴブリン書房

Written by obaya

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【おいしい絵本】雨の日だって手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

雨の休日を楽しくするには?

梅雨、台風、秋雨……季節の変わり目に雨はつきもの。夏の終わりは一雨ごとに涼しくなるし、春先の雨は暖かい空気を運んできてくれます。季節にも人にも農作物にも大切な雨だけれど、おでかけやアウトドアの予定がある休日の朝は、目覚めて雨の音に気づいたとたんにがっかり。思わず落胆のため息が出てしまいますよね。外出の予定がなくても、洗濯ができないし、おなかがすいたときにちょっとした買い物に出るのもおっくうだし。

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

朝からちょっと憂鬱になってしまう、雨の休日にぴったりの絵本がありました。『バムとケロのにちようび』(文溪堂)です。

しっかりものの犬のバムと、いたずらでお茶目なかえるのケロちゃんの愉快なコンビ「バムとケロ」シリーズの一冊です。最初に出たのはもう20年以上前ですが、子どもたちに絶大な指示を得て、いまや人気のロングセラー

雨の日曜日。外遊びができずたいくつしているケロちゃん。バムは読書をしたいけれど、まずはケロちゃんが汚した部屋をお片づけ。雨の日には洗濯はできませんが、部屋の掃除には最適の天気ですね。

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

『バムとケロのにちようび』/島田ゆか
文溪堂

お掃除、お風呂、その次に…

ケロちゃんが汚した部屋というのが、すごい。おもちゃもクッションもおやつも、すべて床にちらばってひっちゃかめっちゃか。いわゆる’汚部屋’状態…小さい子どものいるお家の方は、うんうん!と大きくうなづくシーンかもしれません。

バムが部屋をすっきりと片付けたところに、外で遊んでどろんこになったケロちゃんが帰ってきます。せっかくのきれいな部屋が、泥だらけ……。お風呂に入って、廊下についた泥を掃除をして、二匹が次にやったことは、おやつづくり!ここからが雨の休日のほんとうのお楽しみですね。

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

『バムとケロのにちようび』/島田ゆか
文溪堂

楽しいインテリアで明るい気分

「バムとケロ」シリーズの見どころはいくつかありますが、相当ないたずらっ子のケロちゃんと、心の広いバムのやりとりには目をみはるものがあります。せっかく掃除してピカピカにしたのに、どろんこでズカズカ家に入って来るケロちゃん。ふつうならもキレてしまうところですが、バムってほんとうに’人間ができて‘います。

もうひとつの見どころは、バムとケロの家のインテリア。クッションの柄、壁にかけられた絵、台所用品、テーブルなどの家具、お風呂のタイルや浴槽など、どれひとつとってもカラフルなデザインで、すみずみまで見て楽しめます。こんなお家に暮らしていたら、雨の日も憂鬱にならずにすむだろうなあ。

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

『バムとケロのにちようび』/島田ゆか
文溪堂

山もりのドーナツを相棒に、好きな本を。

おやつづくりをはじめたバムとケロ。粉と卵、バターなどを用意して、自分の身体ほどもある大きな生地をこねて、型をぬいて、ボウルをかぶってゴーグルをして完全装備で油で揚げて……できあがったのは山もりのドーナツ

【おいしい絵本】雨の日曜日だって、手作りドーナツと好きな本でおいしく過ごしたい!

『バムとケロのにちようび』/島田ゆか
文溪堂

そういえば手づくりドーナツって、ひさしく食べていないことを思い出しました。いまやコンビニドーナツも相当おいしいレベルだけれど、素朴な、粉と砂糖と油の味だけのドーナツがなつかしくなってきます。
お茶をいれて、読みたい本を探して、かたわらに山もりのドーナツを置いて、ソファに座って、さあ読書。すっきりお掃除したきれいな部屋で。こんな雨の休日の過ごし方って、とってもよくないですか?

Written by obaya

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【おいしい絵本】ミキサー車でアイスクリームがつくれるなんて、夢みたい?

冬でも食べたいアイスクリーム

夏はもちろん、冬でもアイスを食べてしまう人、私だけではありませんよね。暖房のきいた部屋で食後のアイスを…なんていうのはあたりまえ。身体を冷やすよ〜お腹こわすよ〜と頭ではわかっていても手がのびてしまいます。
冬にかき氷を食べたいとは思わないけれど、アイスは季節知らずのデザート。とくに暑い夏は「1日1個」とじぶんでルールを決めておかないと、つい食べすぎてしまいます。

ゆうちゃんのみきさーしゃ

アイスクリームのある風景

アイスクリームといってもいろいろ。
お風呂上がりにほおばるひとくちサイズのミニアイス。蝉時雨を聞きながら舐めたいソーダ味の棒アイス。海外ドラマの1シーンみたいに、大きなアイスのパックを抱えてお気に入りのソファで豪快に食べるのもいいですね。駅のホームや待合所に置いてある自動販売機のアイスもたまには買ってみたい。
さまざまなシチュエーションに、さまざまなアイス。ああ、幸せ。

ゆうちゃんのみきさーしゃ

アイスクリームにも階級が?!

ひとくちに「アイスクリーム」と言いますが、パッケージの表記をみると「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」などとわずかに表現が違います。気がついていましたか?
この違いは、含まれている乳脂肪分・乳固形分の量。「アイスクリーム」がともに一番多くて、次が「アイスミルク」、「ラクトアイス」の順です。
同じバニラアイスでも私は濃いミルク味が好きなので、必ず表示を確認して「アイスクリーム」を選んで買うようにしています。とうぜんカロリーも高いですけれど……。

ゆうちゃんのみきさーしゃ

じぶんでつくれるアイスクリーム

以前、クチコミで教わった超簡単な方法で、じぶんでアイスクリームを作ってみることにしました。  空になった牛乳パックに、生クリーム(動物性脂肪)、砂糖やジャムなどの甘み、かさ増しのビスケットを砕いて入れて、ふたを閉じて上下左右に、シェイクシェイク。そのまま4〜5時間、冷凍庫で冷やし固めたら、できあがり。簡単でしょ?
「牛乳パック」「アイスクリーム」でweb検索してみると、かのレシピ投稿サイトでもおなじみの方法のようです。ヨーグルトや削ったチョコ、冷凍ベリーなんかを入れてもいいみたい。
つまるところ牛乳(乳脂肪)と甘みさえあれば、アイスクリームは作れるのです!

ミキサー車でごろごろ…アイスのできあがり?

ゆうちゃんのみきさーしゃ

そんなアイスクリームの基本を教えてくれる絵本がありました。『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(村上祐子=作 片山健=絵 福音館書店)です。
ミキサー車ってセメントをかき回す、あの重機を搭載した車です。表紙とタイトルからはアイスクリームをつくるお話だとは、とても想像がつきません。

『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(福音館書店)
村上祐子 作 片山健 絵

ゆうちゃんがお菓子の缶を転がしてみたところ、缶がミキサー車に変身! ゆうちゃんはミキサー車に乗り込んで、ひみつの森へ。
ハチのいる花畑でハチミツをもらい、牧場ではニワトリに卵、牛に牛乳を。最後にサルから果物をもらって、すべてミキサー車に入れてごろごろと回しながら走ります。

ゆうちゃんのみきさーしゃ

『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(福音館書店)
村上祐子 作 片山健 絵

最後は雪景色のシーン。ほらあなから出て来た熊に雪をわけてもらって、できあがったのは……もう想像がつきますね。乳脂肪と甘みと撹拌と冷却。アイスの基本です。
 ああ、絵本を読んでいたらまたアイスが食べたくなりました……。ミルクとハチミツのアイス、作ろうかしら。

ゆうちゃんのみきさーしゃ

『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(福音館書店)
村上祐子 作 片山健 絵

Written by obaya

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ねずみのアナトールとブルーチーズ・ショックと私

ピーマン・わさび・ゴーヤ…大人になって分かる味

小さかった頃はどうしても受け付けなかったのに、大人になってからは美味しく食べているという食べ物は珍しくないと思う。わさびだったり、苦みやクセのあるものだったり、人によって様々だ。
私の場合はブルーチーズがそれにあたる。ブルーチーズとの出会いは、忘れもしない小学校中学年の頃だった。

ねずみのとうさん アナトール

国語の教科書で、「ねずみのとうさん アナトール」という話を読んだのだ。ねずみのアナトールが繁盛していないチーズ工場に忍び込み、チーズを味見がてら、より美味しくするためのアドバイスをカードに書いて置いていく……という内容だった。
チーズといえば薄くて四角いプロセスチーズかキャンディチーズしか知らなかった私には、作中に登場した様々なチーズがとても魅力的に映った。エダムとかゴーダとか、どんなチーズかは分からなかったけれど、さぞ美味しいものに違いない!と。中でもとりわけ興味を惹かれたのがブルーチーズだったわけである。

ねずみのとうさん アナトール

ブルーチーズ・ショック

そんな時分にスーパーへ買い物に行ったら、なんとブルーチーズが売られているではないか!ブルーチーズといえば、あのアナトールも食べていたチーズである!今ではスーパーでもよく見かけるブルーチーズだが、当時は田舎のスーパーでそんな高級品が売られていることは稀であったこともあり、とても興味があった。
なんとか親に頼み込んで買ってもらい、家に帰って早速開封。そして、ショックを受けた。思ったよりも臭いがキツかったのだ。それに見た目もなんだか気味が悪いし、第一この青いものは食べていいのだろうか……。 でも親に無理を言って買ってもらった手前、食べてみなければなるまい。
意を決して一口。

思わず「うへぇ」と変な声を出した。
舌はピリピリ痺れるし、臭いはキツいし、しょっぱいし……これが私にとってのブルーチーズの出会い、ブルーチーズ・ショックだったのである。

ねずみのとうさん アナトール

大人になってからのブルーチーズ

そんな衝撃的なブルーチーズとの出会いから時間が経ち、私も今では赤ワインを飲みながらチーズを食べるなどという小洒落たことをするようになった。こどもの頃ショックを受けたブルーチーズも、今ではワインに欠かせない相棒だ。あの香りや刺激が無いと、少々物足りなさも感じる。
食べられるようになったきっかけは、知り合いのレストランで出されたブルーチーズだ。シェフがブルーチーズ初心者の私にも食べやすいようにと、白カビで覆われたタイプを選んでくれたのである。しかし相手はブルーチーズである。幼い日のショッキングな出会いを思い出して思わず身構えてしまった。
「とりあえず一口だけ食べてみよう……」フォークで少しだけすくって口に入れる。

「!」

その時、私の中のブルーチーズ観が崩壊した。
臭くない、ピリピリしない、しょっぱくない! 美味しい!
あの時食べたのはブルーチーズっぽい何かだったに違いないと思うほど、大人になってから食べたブルーチーズは美味しいものだった。もちろんシェフの目利きもあるだろう。しかし、自分自身が成長した……もとい、色々なことを見聞きして、少し薄汚れた大人になったからこそフクザツな味というのが分かるようになったのかも……なんて思ってみたり。

ねずみのとうさん アナトール

味覚の変化は成長の証?

大人になると味覚が変わる、なんて話はよく聞くが、自分でもここまでブルーチーズが好きになるとは思わなかった。今ではブルーチーズのピザも、ブルーチーズクリームのニョッキも、美味しく食べられる。こどもの頃の自分が知ったらさぞかし驚くだろう。
ブルーチーズを食べる時、いつも思い出すのは国語の時間に読んだアナトールの話である。昔は「ブルーチーズが好きだなんて変なねずみだ」と思っていたが、今ならアナトールが言っていたブルーチーズの美味しさも解る。小さかった頃は嫌いだったけれど、大人になってから食べられるようになった……その味覚の変化のプロセスには、成長の過程で培った人生の機微が詰まっているのかもしれない。

Written by じょたすけ

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【おいしい絵本】最高にしあわせなセリフ「きょうのごはんはなーに?」

きょうのごはん(加藤休ミ)

『きょうのごはん』加藤休ミ/偕成社

母の帰りを待ちながら

「きょうのごはんはなーに?」
なんてセリフ、ずいぶん声に出していません。だって大人になってからは、ごはんは自分で用意するもの。
こども時代、わが家は共働きだったので夕飯は遅めでした。夕方、弟とテレビの前でアニメを見ながら母の帰りを待ち、顔を見るなり言ったセリフが、これ。疲れて帰って来た母に、開口一番ごはんとは…屈託がないというか、こどもらしいというか。

まずは、ほっかほかのごはん

対する母の返事はいつも「ほっかほかのごはんと…おつけものと…」。献立をまだ考えていなかったのでしょう。「ごはん」に「ほっかほか」をつけて、おいしそうに聞えるような工夫が今思えばなんとも微笑ましいこと。
いざ食べるときに、セットしていたはずの炊飯器のスイッチがオンになっていなかったこともしばしば。今となっては笑い話ですが、あの頃は大げさに文句を言ったものでした。大人になった私は言いたい。ちょっとくらい手伝えよ!って。

夕方の商店街のシーンからはじまるこの絵本『きょうのごはん』。魚屋さん、肉屋さん、喫茶店などお店が並ぶ通りを人々が行き交う、ちょっと懐かしいような光景が描かれています。魚屋さんの店頭には「さんま祭り」の旗。お店のおじさんにすすめられて、さんまを3尾買っている女性がいます。季節は秋なのでしょう。

きょうのごはん(加藤休ミ)

『きょうのごはん』加藤休ミ/偕成社

脂ののった焼きさんまは、旬に一度は食べたいメニュー。でもコンロの片付けがめんどうです。あるとき読んだ小林カツ代先生の料理本に、フライパンでさんまを焼く方法が記されていました。お肉と同じように、途中でふたを閉めたり開けたりして焼けばいいだけ。その本には、「さんまがフライパンより長ければ半分に切ればいいのよ」なんてさらっと書かれていて、ずいぶんと気が楽になったものでした。

匂いまでしそうなクレヨン画

焼きさんまのお宅からはじまり、つぎつぎといろんな家庭の夕飯を(猫が)のぞいて歩くこの絵本。まるでヨネスケの「突撃!隣の晩ごはん」(1985年から2011年に放映されたテレビ番組のコーナー)みたいで楽しい。登場するメニューは、焼き魚、カレー、オムライスなど一般的な家庭料理で、どれもすごくおいしそうに描かれているのです。

作者の加藤休ミさんはクレヨン画を得意とする作家さん。この絵本もすべてクレヨンで描かれています。こんがり焼けたさんまの皮がぷくっとふくれた部分、ごろんごろんと切られた野菜が顔をのぞかせるカレールウ、オムライスのケチャップのツヤと卵の焼き色…。写真みたい、いや、写真以上に匂いや温度も伝わってきます。きっと食べることが大好きな絵描きさんなのでしょう。

きょうのごはん(加藤休ミ)

『きょうのごはん』加藤休ミ/偕成社

ふたたびかつてのわが家の話に戻ります。  仕事用のバッグを置いて、お茶でいっぷくしたあとで台所に立つ母。冷蔵庫の扉を開けて、材料を確認しているようすに気づいた私たちきょうだいの「きょうのごはんはなーに?」攻撃が再開します。

「ほっかほかごはん」のあとに続く、母の「お魚と、おひたしと…」や「ハンバーグと、スープと…」に、私たちは「やったあ」とか「え〜〜」とか好き勝手に反応するのでした。  なんでもない日常だと思っていたれど、なにも考えずに「きょうのごはんはなーに?」って言えるって、改めて、とてもしあわせなことなんだなあ。
学校に行って、遊んで帰って来て、テレビ見て、きょうのごはんが食べられる。そんな当たり前のようで、かけがえのない日々を、この絵本を読んで思い出してみませんか。

Written by obaya

【おいしい絵本】トマトに顔があったなら!?夏野菜の女王の冒険

梅雨があけたら、夏本番!

そろそろ梅雨があけたかなと思ったら、ひといきに暑い夏がはじまりました。みなさん、熱中症や、早くも夏バテはしていませんか?ジュースやアイスクリームの食べすぎでお腹が痛くなったり、夕飯は毎日そうめんか冷や奴……なんて毎年反省している私です。

食欲がなくなりがちな季節だけれど、夏は夏でおいしいものがいっぱい。太陽の光をたっぷり浴びた、みずみずしい夏野菜は、暑い季節ならではの自然の恵みです。

夏野菜を食べよう

手をかけて調理しなくても、そのまんまでおいしくいただけるのが、新鮮な夏野菜。キュウリは味噌やマヨネーズをつけてバリッとかじるだけでおいしいし、ナスやピーマンもこの時期は肉厚で、焼いたり炒めたりしただけで立派な一品になります。

そして夏といえば、なんといってもトマト!「私、太陽をいっぱい浴びてますから!」といわんばかりの真っ赤な色とツヤ。いまは店頭で一年中買えるけれど、やっぱり旬にはたくさん食べたいもの。

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赤いトマト、青いトマト

絵本をひらく前に、食べ物の話をもう少し。

‘真っ赤なトマト’と書いたけれど、近ごろは黄色やオレンジのトマトもよく見かけます。何色か組みあわせてサラダや冷製パスタにちりばめると、ぱっと一皿がはなやかになります。

青いトマトは食べたことはありますか? 無国籍料理のレストランで、まだ熟れていない青いトマトの炒めものが出てきてびっくりしたことがありますが、最近は一般的になったようです。「青いトマト」で検索すると、ピクルスやフライなどさまざまなレシピが見つかります。食の好奇心はとどまりませんね。

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トマトに顔があったなら

もしも完熟トマトに顔があったなら、豊満な熟女のような貫禄のある、こんな表情をしているのではないでしょうか。

つぶらな瞳の真っ赤なトマトの顔が、はみ出さんばかりに大きく描かれたインパクトのある表紙。田中清代・作『トマトさん』(福音館書店)。トマトの絵本といえば、まっ先にこの作品が浮かびます。

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主人公は、真っ赤に熟れて「どった」と落ちた、トマトさん。身軽なミニトマトたちが、ころころと涼しそうな小川に転がっていく様子を、うらやましそうに横目で見ています。トマトさんは、体が重くて転がっていけないのです…。

作者の田中清代さんは銅版画の作家でもあります。絵本の原画も、まず線の部分を銅版画で刷って、あとで色をつけています(手彩色)。ものすごい時間と作業量ですが、奥行きがあり表情豊かな線はこの技法ならでは。

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冷やしトマトが一番

自分も水に入りたいのに、体が動かないトマトさん。「ぷかぷか およぐのなんか、みっともないでしょ」と強がっていますが、暑くて暑くて、とうとう泣き出してしまいます。

甘い匂いの涙を流したトマトさんに虫たちが近づいてきて、さらにとかげたちにも手伝ってもらい、念願の小川へと転がっていくトマトさん。冷たい水に「じゃっぷーん!」と飛び込んだときの、トマトさんのうれしそうな顔といったら。

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私たちはうだるような暑さも知っているから、冷たい水に触れたときの気持ちよさも知っています。小川のひんやりした水や、水しぶき、泡、川の流れ……どの表現もすばらしく、読んでいるほうもトマトさんみたいに、涼しい気分。

そして、甘く完熟したトマトは、そのまんまで味わいたい。冷たい水で適度に冷やしただけの、冷やしトマトが一番だなあなんて思うのです。

Written by obaya

脳で感じる【おいしい絵本】おいしくてなつかしい、おばあちゃんの台所

みなさんには、「おばあちゃんのうち」がありますか?

お盆やお正月に親戚が集まる‘いなか’だったり、親が仕事や用事で出かけるときに、ちょこっと子どもたちをあずかってもらう近くの ‘じっか’だったり。

多くの人にとって、きっとなつかしい「おばあちゃん(おじいちゃん)のうち」の記憶が、おだやかによみがえる絵本を見つけました。

工藤ノリコ作『ピヨピヨ おばあちゃんのうち』(佼成出版社)。主人公は5羽のヒヨコのきょうだいです。

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ピヨピヨ おばあちゃんのうち
工藤ノリコ(佼成出版社)

タラコくちびるのキャラクターたち

作者の工藤ノリコさんは、子どもだけでなく若い女性、海外では台湾でも人気の絵本作家さん。「ピヨピヨシリーズ」以外にもたくさん絵本を出されていて、食事のシーンがよく出てきます。もちろん描かれている食べものは、すべておいしそう。パソコンではなく色鉛筆や水彩絵具を使って描いているので、透明感かつ厚みがある、味わい深い絵を楽しむことができます。描かれた食べものは、その味や香りがじわじわ〜〜っと伝わってきて……ヤミつきになることまちがいなし。

この「ピヨピヨシリーズ」、登場するキャラクターが、ほぼ全員タラコくちびるなんです!ネコやコウモリ、さらには魚や虫までタラコくちびるで表現できるなんて……すごい。(ちなみに、タコとゾウはタラコくちびるではありませんでした)

味って、脳で感じているのですね

きょうは両親(ニワトリ)がふたりでおでかけ。5羽のヒヨコたちはその間、おばあちゃんのうちでお留守番します。

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ピヨピヨ おばあちゃんのうち
工藤ノリコ(佼成出版社)

ヒヨコたちは庭のさくらんぼとシソをつんで、台所へ。おばあちゃんは大きなおなべを出してきて、シソを煮てジュースにします。シソジュースを冷やしている間、白玉だんごを丸めてゆでて、フルーツポンチをつくります。

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ピヨピヨ おばあちゃんのうち
工藤ノリコ(佼成出版社)

……っていうだけなのに! もう全部が全部、おいしそう!

太陽の光にきらきらと輝くサクランボは、つまんですぐ口にいれたくなるような色つや。(つんだばかりのサクランボって、冷やさなくてもおいしい)

シソがジュースになったときの鮮やかなむらさき色を見ていると、さわやかな酸味が口いっぱいに広がります。

フルーツポンチには、編み目がなくてまんまるの、庶民的なプリンスメロン。ヒヨコたちがお手伝いしてカットしたバナナも入っていますね。ああ、安心できる庶民のデザート。

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ピヨピヨ おばあちゃんのうち
工藤ノリコ(佼成出版社)

氷水で冷やしている小鍋には、フルーツポンチ用のシロップ。きっとおばあちゃんが手早くつくっておいたのですね。お水と白砂糖だけの、やさしい甘みのシロップ。

絵本を眺めているだけなのに……脳にしみこんだ‘おいしい記憶’のおかげで、何度も幸せな気分を味わえます。

ぐっとくる昭和の台所用品

アルミの大きな両手鍋、鍋の下に敷いた新聞、赤や青の格子柄のふきん、花柄のポット……。古道具ほどレトロではなく、淡いなつかしさを感じる台所の風景があります。近所のスーパーや金物屋で売っていて、昭和の時代におばあちゃんの台所にやってきた、ただ長く使っているだけの、あたりまえの道具の愛らしさよ!

こうして細部が楽しめるのも、すみずみまでていねいに描かれた絵本の醍醐味ですね。なつかしさやおいしい記憶だけでなく、ぜいたくな時間までもがつまった一冊です。

Written by obaya

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