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【シリーズ戦国武将】焼酎とお餅が大好きな「日本一の兵」真田幸村

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【シリーズ戦国武将】焼酎とお餅が大好きな「日本一の兵」真田幸村

仕事終わりにキンキンに冷えたジョッキにビールをグイっと飲んで疲れを癒す。これがサラリーマンの楽しみと言えるのではないのでしょうか。また下町の居酒屋さんではテーブルを外に出してワイワイガヤガヤとビールを片手に飲んでいるお客さんを多く見かけます。

【シリーズ戦国武将】焼酎とお餅が大好きな「日本一の兵」真田幸村

お酒が好きなのは現代人だけではありません。戦国時代の武将達もみんなと酒を飲んでワイワイするのが大好きでした。
この時代は濁酒(どぶろく)と言われる酒が一般的に飲まれていましたが、今回の主人公・真田幸村は濁酒ではなく焼酎をこよなく愛している武将。戦が終わった時には焼酎を飲んでいたそうです。

家臣に手紙を書いて懇願するほど焼酎が好きだった真田幸村

関ヶ原の戦いの時、真田幸村の兄・信之が東軍に味方した為、真田親子はバラバラになってしまいます。幸村は父と共に西軍を勝たせようと色々な妨害工作を行いますが、結果は皆さんが知っている通り東軍が勝ち、西軍に味方した幸村と父は家康に謹慎を命じられ、紀州九度山に送られます。
この地で謹慎生活を始めることになった二人ですが罪人として謹慎を命じられているのですから、楽しいことは一切ありません。幸村は父と一緒に「真田紐」を作って販売してお金を稼ぎ、大好きな焼酎を買ってきてもらうのですが、焼酎は当時高級品で紐を販売したお金では数ヶ月に一回しか購入できませんでした。彼はこんな生活に耐えられなくなり、後年「日ノ本一の兵」と呼ばれる所以となった智略を使うことにします。

【シリーズ戦国武将】焼酎とお餅が大好きな「日本一の兵」真田幸村

真田幸村は兄の家臣へ手紙を書きます。

このツボの中に焼酎をたっぷりと入れてくれ
できればこぼれないように蓋をして、紐でびっしりと縛ってから送ってくれると助かります。
そのお礼と言ってはなんですが、帷子(かたびら)を一枚送ります。
どうか焼酎を送ってください。」と。

この内容を見た兄の家臣は幸村の為に焼酎をツボいっぱいに入れて送ったそうです。
それにしても「日ノ本一の兵」と言われた幸村が焼酎を送ってくれと懇願している姿を想像すると面白くもあり…恥も外聞も気にしないほど焼酎を愛していたことがわかりますね。

真田幸村が兄との別れ際に食べた「こねつきもち」

さて真田幸村の焼酎愛を見せてもらいましたが食べ物は何が好きなのでしょうか。ずばりそれはお餅です。
彼は長野県出身の戦国武将で、当時信州と呼ばれたこの地ではコメを水洗いしてから小麦粉につける「こねつきもち」といわる郷土料理がありました。彼は幼い時から青年期や晩年になるまでこのお餅を食べていたそうですが、このお餅には幸村の切ないエピソードが詰まっておりました。

前述のとおり、関ヶ原の戦いが始まる前に真田家の親子は離れ離れになります。幸村は兄・信之との別れを惜しみ、持っていた焼酎を二人で分けて別れの宴会を行います。
しんみりとした雰囲気で最後の飲みを始める兄弟でしたが、あっという間に酒は無くなり別れの時。兄は弟の大好物である「こねつきもち」を持たせてから別れを告げ、去っていきます。今生の別れと覚悟を決めた兄からの最後のプレゼント「こねつきもち」。幸村は兄の優しさを感じて泣きながら食べたのではないのでしょうか。

Written by 廉

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