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【美味い酒と料理】居酒屋の歴史を振り返る【安らげる空間】

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普段は殆ど足を運ぶことがないのですが

先日、珍しく友人たちと居酒屋に行く機会がありました。

 

最後に居酒屋に来たのは友人の結婚式の二次会の時だなぁ、

などと思いつつ、ホッケ、串カツ、焼き鳥を摘み仲間たちと談笑。

少年の頃の気持ちに戻ってバカ話をする一時は何事にも代えられない時間です。

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そんな仲間達と話をしながら不意に

「今自分達はこうやって酒の席を楽しんでいるけど

昔の人達も同じように仲間と談話しながら酒を飲んでたのかな?」  

なんてことを思いました。

 

居酒屋の成立は今から約250年前の1548年から1751年、

江戸時代でも比較的後期だと言われています。(当時の徳川将軍は9代目家重)

 

当時の居酒屋は今のような飲食店ではなく、酒造店によるものでした。

酒屋で買ったお酒をその場で飲める「居酒」というシステムが

発展して今の飲食店スタイルの居酒屋になったと言われています。

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江戸時代といえば絶賛鎖国中。

当然、お酒は日本酒しかありません。

今で言う冷酒のような飲み方は存在せず

酒は必ず熱燗で飲むのが江戸時代のスタイルです。

江戸の居酒屋では「諸白(もろはく)」という

織田信長も好んだという清酒が多く飲まれていました。

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諸白は「下り酒」と呼ばれ、京都や大阪から海上輸送で江戸に運ばれていました。

海上輸送に伴う温度が変化や潮風に煽られることで

江戸に到着した網白は現地で作られたものより遥かに旨さが増し

江戸の人々は現地よりも美味い酒にありついた、と言われています。

 

その後、江戸へ運び出した酒をさらに送り返しより熟成させた

「富士見酒」も現れ大変な人気を集めたようです。

 

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また、酒のさかなにはおでんや湯豆腐、ゆでダコ、魚の塩焼き、刺し身の盛り合わせ

など現代と変わらない豊富な海の幸に加え

フグのスッポン煮(フグを油で炒め、醤油・砂糖・酒で煮つめて生姜汁を加えたもの)。

フグの吸い物、アンコウ汁 などが食べられました。

 

食べたことがあるものも無いものもありますが

なんとなく食べ物の名前を並べてみると

ああ、きっと江戸時代の居酒屋はこんな風だったのかな?

なんてイメージが湧いてきます。

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そして酒が進むと美味しい料理を囲みながら

気の知れた仲間と談笑している当時の人たちもきっと

自分たちと同じように楽しそうに笑顔で談笑しているんだろうな。

そんな気がしました。

by tori

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