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ドラマ『ハンニバル』どうしてレクター博士の食事は我々を惹きつけるのか。

ヤミー編集部からオイシイ情報をお届け!!

 

ドラマ「ハンニバル」のレクター博士の料理シーンがとても気品があって美しい、

という話は過去に別記事でも出ておりますが、

 

マッツ・ミケルセン『ハンニバル』レクター博士の食事シーンが残酷で美しすぎる

https://yummyyummy.jp/hannibal/

 

調理や食事シーンがある映像作品は多々あれど、ドラマ「ハンニバル」の料理シーンの美しさは

他に類を見ることの出来ないものであると筆者は思います。

 

なぜ類を見ないものであるか、それはこの作品の料理シーンの美しさは

他の作品には見ることのできない「毒」そして「ブラックユーモア」がスパイスとして機能しているからです。

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レクター博士は周知のとおり猟奇殺人犯であり、その食材には「人体」が使われています。

それを博士が嬉々として調理するのを見て、我々は深い戸惑いを覚えます。

「人体の調理・および食すこと」は言うまでもなく人間として最も犯してはいけない行為の一つです。

そんなタブーに対して本来ならば我々は眉をひそめて敬遠してしかるべきです。

 

 

しかしそんな背徳的行為が行われているのに、

手際良い調理に紡ぎ出された料理は美味しそう。

人として許されることではない、けれどこの料理はとても魅力的…。

ここで我々は深いジレンマに陥ります。

このシーンで繰り広げられている行為を忌避すべきか、受け入れるべきか…。

このジレンマと背徳感こそがハンニバルの食事シーンの最大の魅力だと筆者は思います。

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また我々は調理されているのは人肉であることを知っていますが

劇中の人物はレクター博士以外はそれを知らないわけです。

何も知らないで美味しそうに博士の作った食事をする登場人物、

それを見て嬉しそうにニッコリと妖しい笑みを浮かべる博士。

 

このコントラストがすべてを知っている我々から見たらスリリングでもあり滑稽でもあり

この作品の食事シーンを随一の物にしていると言っても過言ではありません。

 

登場人物「舌の肉を食べるなんてはじめて?」  

レクター博士「とてもおしゃべりな羊(被害者)でね」

 

数々の調理や料理を扱った映像作品はありますが、

こんな物騒な会話をしながら食事をする作品は見たことがありません。

殺人鬼が料理をする、他に類を見ない作品だからこそ描ける魅力です。

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それにしても「ハンニバル」の料理は美しく、気品があり、豪華です。

素材ひとつ、ソース一つとっても並々でない情熱と手間暇が注がれています。

「どんな味なのか気になるから作ってみたい」

と思っても再現不可能なのがファンの方には悩ましいのではないでしょうか。

(料理に使う人体をどうやって調達するかはあさておいて)

 

作中のレシピを紹介した公式ファンブックも発売されていますが

フォアグラ、エスカルゴから始まって牛の心臓、羊の脳、羊の睾丸など

平穏な日常生活を送っていたら手に入らないものばかりレシピには要求されます。

料理を再現させることを目的にしたものではなく世界観を伝えるためのレシピなのでしょう。

 

そんな再現が難しい作中の料理の中で筆者のお気に入りは

作品序盤に博士が主人公ウィルに振る舞ったタッパー詰めの朝食です。

ソーセージにスクランブルエッグという健康的且つ簡単でラフな料理を

独自の食事への哲学を語りながらそれでも優雅に食べるレクター博士の姿に

本当のダンディズムを垣間見たような気になります。

 

by.tori

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