Amazonプライムの「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」がとても面白い。

Amazonプライムで見られるウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート と言う番組がとても面白いです。

もともとテレビ東京でやっていたらしいのですが僕はプライムで初めて知りました。

 

番組の内容はクレイジージャーニーのグルメ版、とでも言えばいいのか

世界各国(但し発展途上国多目)のアウトローやとにかくヤバそうな人間を密着取材し

なにを食べているのかをレポする、というものになっています。

出てくる人物がとにかく壮絶で

マイナス50℃のシベリアの奥地にいるカルト教団の教祖、香港マフィアのボス

内戦を戦った少年兵、紛争国から保護を求めて不法国境超えする難民など

普通に生活していたらお知り合いになれない方達ばかり。

 

 

ロサンゼルスの刑務所を出所したばかりの63歳の麻薬中毒者が

久しぶりに食べるシャバ飯を取材する、など

凄まじい切り口で食に切り込んで行くのもこの番組の魅力です。

 

様々な身分の人間が登場するので登場する食事も千差万別。

豪華な超巨大なフカヒレから貧相な野菜のスープなどさまざまな料理が登場します。

地方の農村などではその地方独自の文化に根差した見慣れない食材を利用した

料理も数多く登場するので見ていて常に驚きがあります。

取材の最中に凄まれたり絡まれたりする緊張感ある場面が多いのも特徴で

昔はこういう何が起こるかわからない見ていてハラハラする番組が沢山あったなぁ…

と子供の頃のテレビ番組を思い出します。

 

取材陣も肝が座っていてメキシコ系ギャングと食事をしながら

「対立する黒人ギャングと殺し合いをしている…」と深刻な話をしているのを聞いて

じゃあ次はその黒人ギャングを取材しよう

とその後黒人ギャング達の食レポしたのは見ていて

良くも悪くも命知らずな取材姿勢にただ脱帽でした。

 

印象に残ったシーンもとても多く中でも

集団墓地をアジトにしている元少年兵達がどこで寝ているんだ?と聞かれて

お墓の中で寝ていると答えていたのがとても強く心に残っています。

自分とはまるで違う環境で育ったどんな人間でも食べるという行為の根源は同じ。

食事を通じて命の数だけ生き様がある、

そんなことを押しえてくれるまさに生のドキュメント番組でした。

 

 

by tori