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笑っておいしい!「落語メシ」のすすめ

江戸時代から続いている大衆芸能・落語。近年は若いお客さんも増えて、落語は一大ブームになっています。今回の内容は、そんな落語の……と、その前に、ちょいと小噺から入りましょうかねぇ。

おいしい落語

暑い盛り、クマさんが道端で油を売っていると、そこに友だちの八つぁんが通りかかりました。
クマ  「おーい、八つぁん。どこ行くんだい?」
八つぁん「おークマさんじゃないか。これから一杯やろうと思ってよ。」
クマ  「いいねぇ~。俺も連れっておくれよ。ところで今日はどんな肴で一杯やるの?」
八つぁん「落語だよ。」
クマ  「え?酒の肴が落語?刺身じゃねえの?」
八つぁん「そんなもの食えるか!俺は金がねぇんだから、落語家の噺を聴きながら一杯やるっていうってんだよ。」
クマ  「落語ってあれだろ、年寄りが日曜の夕方にテレビで見るやつだろ?」
八つぁん「そうそう。演じてるのも年寄りだけど。……ってお前ェは落語を知らないからそんなこと言えるんだよ。名人級の話になったら、話だけでうまいもの食ってる気になるよ。」
クマ  「……しかし年寄り同士笑わせて、何が楽しいんだい?落語で腹一杯になるのかねぇ。」

この八つぁん、お金をかけずに美味しい酒の肴を求めた結果、「最高の肴が落語だった」と気づくあたり、エッジの効いた粋な話なのですが……、少々難しいでしょうか?
ご心配なく。今回は、きっと誰でも魅了される、落語と食の世界にご案内します。

そもそも、落語って何?

落語とは、江戸時代に誕生した芸能のひとつ。噺家(落語家)さんがステージの上でおしゃべりする芸能で、噺家の「話芸」と聴衆の「イマジネーション」だけで成り立っています。これは豆知識ですが、今、芸人さんたちがよく使う「オチ」という言葉は、落語から来ているのです。

落語に出てくるストーリーは難しいし、江戸弁の言い回しは聞き取れない!……そんな人には、江戸の食文化を扱った演目から、落語の世界へ入っていくことをおすすめします。
落語は、扇子ひとつと身振りだけで食のシーンを表現してしまう、奥深い芸能。芸達者な噺家さんの手にかかると、まるで本物の食べ物がそこにあって、うまそうに食べているかのようです。そのパフォーマンスには、きっと初めて落語を体験する人も惹き込まれてしまうはずです。
誰かがおいしそうに食べている姿を見ると、なんだかお腹が空いてきませんか?……というわけで最近は、江戸の食にまつわる演目を見た後、実際に登場した料理を食べられるツアーも人気なんですよ。

まずは、志ん朝の「酢豆腐」をご賞味あれ

早速ご紹介したい演目は「酢豆腐」。とくに、ミスター落語こと、三代目古今亭志ん朝(1938~2001年)演じる「酢豆腐」は見ものです。

志ん朝は、どのような演目でもこなせる、オールラウンドプレーヤー。江戸の文化にも造詣が深かった噺家です。志ん朝の落語は、言ってみれば「美しい落語」。あまりにもその芸が卓越していて、緻密に計算されているので、誰もが志ん朝の高座に“理想の江戸っ子像”を見てしまうほどです。

おすすめ落語メシ「酢豆腐」のあらまし

さてさて、気になる「酢豆腐」とはどういうお話なのでしょうか?

ある時、気の合う町内の若衆が集まって、「暑気払いに一杯引っ掛けよう」ということになりました。ところが集まったのは大工見習いや今でいうフリーターのような、お金のない若者たち。酒はなんとか見つけてきましたが、肝心の酒の肴がない。いざ酒の肴について相談し始めると、みんな自分の好物ばかりを主張して、まとまりません。

そんなところに、頼りになる兄貴分が登場しました。

「台所の糠味噌の樽をかき回してみな。忘れちまったような古漬けが1本や2本あるはずだよ。そのままだと臭っていけねぇし、塩っ辛くて食べられるもんじゃない。それを一旦水に泳がして絞り、削りぶしと醤油をまぶして食べるのはどうだい?」

おいしい落語

兄貴分の提案に、町内の若衆は感心しきり。
しかし、若衆たちが「ついでにその古漬けを取り出してくれ」と兄貴分にせがむと、あっさり断られました。暑い盛り、臭い糠味噌に手を突っ込みたい人などいるはずもありません。

そこに、たまたま通り掛かった建具屋の半ちゃん
若衆たちは揃って「この、色男、女殺し、色魔!町内の女衆にえらく評判が良いよ」などと、半ちゃんをありったけ褒めちぎりました。

すっかり気を良くした半ちゃん。
「俺も江戸っ子。頼まれれば嫌といったためしはねえ」と、言ったまでは良かったものの、若衆たちに「糠味噌から古漬けを出すように」とせがまれる羽目に……。
「手を突っ込むのは勘弁してくれ」と、断る半ちゃんですが、なかなか引き下がらない若衆たちに「酒の肴を買ってくれ」と粘られ、まんまと金を渡してしまいます。

次に通りかかったのが、偏屈で町の変わり者、嫌われ者で有名な伊勢屋の若旦那
若衆たちはさらに悪乗りし「腐らせてしまった豆腐を、伊勢屋の若旦那に食わせてしまおう」と企みます。さっそく「町内の女衆にモテるねえ」と若旦那を褒めちぎりました。若衆たちは、「若旦那がモテるのは、物知りだから」と、さらに持ち上げます。

そこで、若衆たちは本題へ。
「食べ方がわからなくて困っているものがある。ここにいる者たちには価値がわからない。食べ方を教えてほしい」と、せっついたのです。そして若衆たちは、腐らせてしまった豆腐を差し出しました。差し出した豆腐は色が黄色く、毛がボーッと生え、とてつもない悪臭を放っています。

「若旦那、私たちにどうか食べ方を教えてください。」

若旦那は、逃げ切れずに持参した匙で一口食します。
「この鼻にツンっときて目がピリピリっと、この香りがまたオツだねぇ~」と、扇子で鼻もとの悪臭を払い、臭いにむせながらも、精一杯強がりました。

それを見た若衆たちは大盛り上がり。
若衆たち「食ったよぉー!大したもんだよ、さすが若旦那。ところでこれはなんという食べ物です?」
若旦那 「これは、酢豆腐です。」
若衆たち「うまい名前をつけたねぇ~。若旦那、もっと召し上がんなさい。」
若旦那 「いいえ、酢豆腐は一口に限ります。」

おいしい落語

いかがでしたか? この「酢豆腐」で一番のクライマックスといえば、若衆たちがウソをついて腐った豆腐を食べさせると、ツウぶった伊勢屋の若旦那が、それを食すシーン。その様子がとにかくおもしろいのです!
ちなみに、この伊勢屋の若旦那の様子を、ツウでも野暮でもない、中途半端なツウ=半可通(はんかつう)といいます。戯作者の山東京伝(1761~1816)が多用し、当時の流行語にもなりました。

三代目古今亭志ん朝のバージョンなら、口調が滑らかで、江戸弁が聴き取りやすく、話からシーンを想像しやすいので、「酢豆腐」を初めて聴く方にもおすすめします。
「酢豆腐」を口に入れた瞬間にむせる様子はいつ見てもおもしろく、映像に慣れている私たち世代にも親しみやすいパフォーマンスです。三代目古今亭志ん朝は、落語の歴史の中で最も映像を残した落語家としても有名なんですよ。

おいしい落語はまだまだ他にも!

「酢豆腐」以外にも、食にまつわる演目はたくさんあります。
ポピュラーなのは、「目黒のさんま」。有名な「目黒のさんま祭り」は、この話にちなんで催されています。五代目古今亭志ん生も、この演目を十八番のひとつとしていました。

おいしい落語

秋や冬には、あたたかい食べ物が登場する「二番煎じ」「時そば」がおすすめです。

「二番煎じ」は日本酒好きや鍋好きにはたまらない演目。旦那衆が鍋を囲み、猪の肉やネギを頬張る描写がふんだんに登場します。この演目はぜひ映像で、それも、三代目古今亭志ん朝のバージョンを見ることをおすすめします。

「時そば」は、食にまつわる落語の代表ともいえる演目です。そばの勘定をごまかそうと奮闘する様子がとにかくおもしろく、そばをすする落語家のパフォーマンスなど、注目どころが満載です。最近の落語家では、柳家喬太郎(1963~)のバージョンをおすすめします。なぜ柳家喬太郎なのか?それは、この落語家のマクラ(本編が始まる前のお話)が絶品だからです。柳家喬太郎の賛美するコロッケそばの話は……と、ネタバレはダメですね。続きはぜひご自身で聴いてみてください。

おいしい落語

落語をはじめて聴くときには、食にまつわる演目を探してみると、落語家のパフォーマンスを手がかりに、たっぷり落語を楽しむことができます。
ひとつの演目に興味を持ったら、違う落語家のバージョンも紐解いてみてください。新しい発見がありますよ。

いま世間では、イケメン落語、ワンコイン落語、女性の落語家などが登場しています。通勤や通学の時についヘッドフォンで落語を聴いてしまった皆さん!あなたたちはもう達者な耳をお持ちなのですから、今度は近場の寄席へぜひ出かけてみてください。

おいしい落語

Written by えむえむ

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春の海の風物詩、潮干狩り
関東では3月頃から潮干狩りの人たちをみかけるようになります。
そんな潮干狩りでとれるアサリ。そしてアサリに混じって獲れることもあるアオヤギ。
普段あなたはどうやって食べていますか?

江戸前の海で豊富にとれる貝は、江戸の人々にも馴染み深い味でした。
グルメで知られる池波正太郎の小説「鬼平犯科帳」にも、そんな江戸の貝料理が出てくるのです。

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鬼平の思い出の味「深川飯」

鬼平犯科帳のテレビ第1シリーズ第23話「用心棒」の中で、深川飯を食べるシーンがあります。

鍋の中でぐつぐつ音を立てる汁の中から、おたまでねぎとアサリをすくい、飯にかけ、それを平蔵にさしだします。

猫殿「またお頭も、物好きな・・・」
平蔵「猫殿、これがうまいのだ。昔々な、おやじに勘当されたとき、もう3日3晩飲まず食わずで屋敷の周りをうろつきまわってな。やっとのことで、門番のお袋にこうしてねぎとアサリの深川飯をふるまってもらったときの、そのうまさといったらもう・・・こうして思い出しただけでもよだれがたれるわ」
猫殿「でも、これはあの、醬油味でないと」
平蔵「いや何をいうんだい 深川飯は味噌に限る」
猫殿「いえいえ。なんとおっしゃろうと醬油味でございますよ!」

互いに譲らない二人を遠くから見ていた奥方が声をかけたところで、二人の小さな言い争いは終了します。

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深川飯とは?

そもそも深川めしって何なのでしょう?
簡単にいえば、アサリの入ったご飯。アサリの入った汁物をご飯にかける、いわゆるぶっかけの形と、アサリを炊き込んだ炊き込みご飯の形があります。
農林水産省選定の「農山漁村の郷土料理百選」でも東京都の郷土料理の一つとして選ばれた一品です。

深川飯 Fukagawa Meshi

「深川」は現在の東京都江東区の地名で、貝の産地として有名でした。
その深川の漁師が仕事の合間に手早く食べていたのが深川飯のはじまりといわれていますが、深川以外でも、貝のとれる地域では他にも同じようなご飯が伝わっているようです。

現在の江東区も海沿いですが、江戸時代はの深川のほうにも海岸があり、ハマグリ、カキ、バカ貝(あおやぎ)が名産でした。
今の深川飯といえばアサリが定番ですが、江戸時代にはバカ貝で作られていたともいわれています。

鬼平犯科帳劇中の長谷川平蔵は、若いときは本所深川を放蕩三昧で遊び回っていたようですが、実在の平蔵も少年時代を本所の母の実家か、長谷川家の屋敷で過ごしていた可能性もあるそうです。
深川は「本所・深川」と並び称されるように、隣り合った地です。
平蔵が深川の名物だった貝類を食べていたのも不思議ではありません。

ソバ好きな江戸っ子もよく食べた「あられそば」

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鬼平犯科帳では深川飯の他にも貝を使ったいろいろな料理が登場しますが、そのうちの一つ、現在はあまり見かけなくなったのが「あられそば」
小説では「ふたりの五郎蔵」の中で女性の密偵が立ち寄ったそば屋で、密偵達が注文したそばです。

あられそばとは、海苔とバカ貝(あおやぎ)の貝柱をいれた蕎麦のこと。
日本料理ではさいの目切りよりももっと細かいサイコロ状にする切り方を霰に見立てて「あられ切り」といいますが、具のバカ貝がこれと同じようにあられに見えることからこの名がつけられたようです。

江戸末期のそばの値段を見ると、以下のような相場だったようです。

そば      16文(普通のそば)
あんかけうどん 16文
あられそば   24文
花巻そば    24文(浅草のりをかけたもの)
天ぷらそば   32文(芝エビの天ぷらをのせたもの)
上酒一合    40文
(『江戸のファーストフード』講談社 より)

それぞれのそばのちょうど平均的な価格あたり。庶民にはなじみのあるそばでした。
現在のおそば屋さんではあまり見かけませんが、2月あたりに期間限定でメニューに載せるお店もあるので、見かけたらぜひ味わってみてください。

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関東では潮干狩りの季節。
旬の貝を使って、鬼平気分で江戸の味を楽しんでみるのも、また粋ではないでしょうか♪

Written by ハヤミ

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人はなぜ深夜めしに惹かれるのか

深夜に食べるご飯は、どうしてあんなにおいしいのだろう。それはきっと、夜深くに食事をする、という行為につきまとう罪悪感によるものではないか。夜22時以降に口にしたものは、脂肪になりやすいとか、翌朝胃もたれするとか…健康に悪いというような言葉がわんさかある。それでも食べてしまう、「ダイエットしなきゃいけないのに」と思いながらも。そんな罪悪感がスパイスになって、深夜飯を味わい深くしているのかもしれない。

深夜めし、といえば『深夜食堂』

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この作品の大きな柱となっているのが、マスターが作る大衆料理。「できるものはなんでも作るよ」というのがマスターのスタイル。昔母がよく作ってくれたメニューをオーダーする客、昔の恋人の得意料理をオーダーする客など、みなオーダーする料理に様々な思いを抱えている。

【閲覧注意】栄養たっぷりでサプリ代わり!?昆虫を食べてみた。

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一部でひそかに話題の昆虫食。「昆虫食」をインターネットで検索すると、「ゲテモノ食」として扱われることが多いようです。
たしかに見た目は…ゲテモノと捉えられても無理はありません。しかし、日本やアジア諸国では、古くから保存食などとして昆虫を食してきた、豊かな食文化があるのです。最近では、欧米でも昆虫食に注目が集まっているのですよ。

そこで!今回は昆虫マニアな筆者が、身体をはって実際に食べてきました。実食したリアルな感想と、世界の昆虫食をご紹介します。

イナゴ篇/イントロダクション

昆虫をはじめて食べたのは、小学生の頃です。
遠足のお昼時に、ふと友達の森くんが持ってきたお弁当の中身を見ました。…強烈でした。

容器いっぱいにご飯が敷き詰められ、真っ黒な佃煮がお弁当を覆っていました。
佃煮は、大量のイナゴでした。

縁日で買ってきたイナゴの佃煮、大好きです😍 #イナゴの佃煮#昆虫食#縁日

natsuさん(@runaturin)が投稿した写真 –

醤油色をしたイナゴたちは、しっかりとその姿形を留めていました。クラスの女の子たちはそれを見て、叫び逃げていきましたが、筆者は森くんからそのイナゴを分けてもらい、ご飯と一緒に食べました。

とても美味かった。その見た目からは想像できないほどでした。わたしはその体験から、いまでも昆虫の生態や昆虫を食べることに魅了されています。

夏だ!ビールだ!「枝豆」だ!江戸で人気?海外で人気?その魅力を徹底解剖!

夏の定番おつまみといえば?え、枝豆じゃないの!?

暑い日は外でビールが飲みたい!なんて方も多いのではないでしょうか。実際、この時期はいたるところで、期間限定のビアガーデンがオープンしています。しかし、今回のメインはビールではなく……そう、夏のおつまみ、枝豆です。何を隠そう、私は無類の枝豆好き!みなさんの知らない枝豆の魅力を紹介したいと思います!

ヤミー!枝豆

と、その前に……。そもそも、おつまみの定番って「枝豆」以外に何があるのでしょうか?お酒が飲めない私には「枝豆」の2文字しか浮かばず……。
ということで、アンケートを取ってみました。

Q1.あなたにとってお酒のおつまみといえば?
①から揚げなどの揚げ物 20%
②冷奴などさっぱりしたもの 10%
③枝豆や温野菜などの野菜 20%
④その他・おつまみを食べない 50%

Q2.具体的にはどのようなおつまみを食べますか?また、食べない方はその理由を教えてください。
「いぶりがっこ、馬刺し」25歳 会社員
「から揚げ、食べごたえがあるから」28歳 フリーター
「焼き鳥、もともと好きだしハズレがあまりないから」20代 社会人
「冷奴、〆にちょうどいいから」 20代 社会人
「枝豆や漬物、さっぱりしたものだと胃がもたれない」30代 飲食業
(エダマメ Twitter調べ)

こうしてみると、人によってバラバラですね。そして何より、枝豆の割合が少なーーーい!!!ビールには枝豆じゃないの?居酒屋でもバーでもだいたいあるじゃない?なんで食べないの?と浮かぶ疑問はたくさんありますが、これを読めばあなたもその魅力がわかるはず!枝豆、徹底解剖するぞ~!

そもそも「枝豆」って何なのさ!

枝豆とは、大豆の未成熟な状態のこと。つまり、枝豆=大豆なのです。ということは、「枝豆豆腐」なんて大豆in大豆だから……。なんて余計なことは置いておいて。枝豆を食べる習慣のある国はアジアに多く、日本でも奈良時代、もしくは平安時代に中国から伝わったとされています。そして、広く普及したのが江戸時代。現代の食卓に並ぶ枝豆は、枝からさやを切り離して茹でたものが一般的ですが、江戸時代では、枝付きのまま茹でた枝豆をそのまま売っていたそうです。このことから「枝付きの豆」ということで「枝豆」という名前が付きました。縁日のりんご飴のように、もしくはコンビニのからあげ串のように……枝豆は食べ歩きしてこそ、おいしい!という考えが多かったのではないでしょうか?当時の人々にとって茹でた枝豆は、ファーストフード!食べ歩きもできて、超便利!そのお手軽さから広く普及したようです。

ヤミー!枝豆

二日酔い・夏バテに枝豆!

そんな枝豆には、お酒好きな人にとって嬉しい効能がたくさんあります。枝豆とビールの組み合わせが最高なのは、言うまでもないことですが、それにはきちんとした理由があるのです!実は、枝豆には、二日酔いを防止してくれる作用があります。枝豆のたんぱく質に含まれるメチオニンには、アルコールを分解し、肝機能の働きを助けてくれる作用があります。また、ビタミンB1やB2がほかの野菜に比べてたくさん入っているので、疲労回復や日々の栄養不足を補う効果もあります。夏バテにも二日酔いにも効果があるなんて……。ああ、なんて万能な野菜なんでしょう!

ヤミー!枝豆

海外でも人気急上昇の枝豆!

さらに面白いことに、最近は海外でも枝豆が人気だとか!2013年のGoogle調査によると、外国人が和食について検索したワードランキングでは、枝豆が第2位になったそうです。
人気の理由を調べてみると……。
「健康に良い」「食べ方が楽」「大人も子どもも楽しめる」などなど。さやごと茹でて、食べるという食べ方がとても面白いようです。中には「さやって食べられると思ってた!」という声もちらほら……。メジャーリーグのスタジアムでも、日本のプロ野球よろしく枝豆を食べながら観戦できるところがあるんだとか。
海外でも人気な「Edamame」は、入手困難な地域も数多くあるので、外国人へのお土産にはぴったり!?世界中で愛されている枝豆。もはや、これを食べずして、日本は語れない!?

最新版!これがイマドキの枝豆料理だ!!!

枝豆といえば、茹でるだけでおいしくいただけるのが最大の魅力ですが、最近ではおつまみとしてさまざまなアレンジレシピがあることをご存知ですか?今回は、たくさんある中から、「これぞ、ビールにぴったり!」というものを紹介します。

1.簡単なのに間違いなし「枝豆ペペロンチーノ」
にんにくと鷹の爪をオリーブオイルで炒めて、そこに茹でた枝豆を投入します。最後にブラックペッパーで、味を調えたら完成。10分もあればできてしまう上に、ビールにぴったり!にんにくとオリーブオイルなんて絶対おいしいに決まってるじゃないかーーーー!

2.自宅でのパーティーに便利な「枝豆のフムス」
フムスとは、中東の国々で食べられている植物性のパテのようなもの。世界各国のヘルシー志向な方やベジタリアンに大人気なんだとか。それを枝豆で作っちゃいます!
枝豆・レモン・クミンシード・練りごまをフードプロセッサーで混ぜるだけ。とても簡単な上に、見た目も可愛いので、パーティーで出せば、評価もあがる!?クラッカーに塗って食べても◎

3.和風で行きたいなら「枝豆とコーンのかき揚げ」
夏野菜を2つ組み合わせた、最強のおつまみです!枝豆とコーンを天ぷらの衣にくぐらせて揚げるだけ。さっぱりしたいなら、塩で食べるもよし、めんつゆに付けて食べてもおいしいですよ◎

4.〆もがっつり枝豆!「牛そぼろと枝豆の混ぜごはん」
味もしっかりついていて〆にぴったりなのに、作り方はとても簡単!チャーハンを作る要領で、具材を炒めていくだけで完成。〆まで作れるなんて……枝豆ってすごい!

江戸のファーストフード・枝豆は、もはや高級食材に……

江戸時代に広く普及してから、現代まで枝豆の活躍ぶりは衰えることを知りません。海外では高級食材として、また日本でもブランド化され、悲しくも値上がりし続けている枝豆……。最近は、茹でて食べるだけでなく、蒸し焼きにしたり、他にもたくさんのアレンジレシピが、生まれているようです。今年の夏は、ぜひ枝豆にビールで、最高の晩酌をしませんか!?

Written by エダマメ

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美味しいからって天ぷらを食べ過ぎて亡くなってしまった歴史上の人物って!?

歴史上のあの人も愛した料理・天ぷらの歴史

エビやイカ、季節の野菜などを衣液につけて油で揚げると、お蕎麦屋さんや天ぷら屋さんで食べるサクサクした天ぷらが完成します。天つゆにつけて食べてよし、お塩をまぶして食べてよし。さくさく頬張る天ぷらは、ビールやお酒のお供としても最高ですよね。
一体この料理はいつごろ誕生したのでしょうか。

徳川家康と天ぷら

天ぷらはポルトガルで誕生した、といわれています。当時ポルトガルでは神様へお祈りを捧げるため、月の初めに節食する習慣がありました。この期間は魚介類を衣で上げた料理を食べる習慣があり、ポルトガル語で「テンポラ」と呼ばれていました。 この「テンポラ」がポルトガル人によって日本に伝えられ、「テンポラ」が訛って「天ぷら」と呼ばれるそうになったそう。
ポルトガルから天ぷらが伝えられた地・長崎には新しい物好きな庶民が多く、天ぷらもすぐに受け入れられて大人気料理へと成長します。
その後、天ぷらは関西へ進出、人気の波は更に関東へと向かいます。

徳川家康と天ぷら

江戸でポピュラーな食べものとして上り詰めた天ぷら

関西では野菜をメインとして提供されていた天ぷらですが、江戸の地では魚介類を揚げた天ぷらが多く提供されました。
また、江戸では現在のようにお店を構えて販売するスタイルではなく、屋台で誰でも気軽に食べられるようにして、気軽に食べられるイメージをアピールします。今でいうファストフードだったわけです。
この二つの作戦が大いに成功し、庶民からの人気が急上昇、天ぷらは関東地方の庶民から愛される郷土料理の地位を確立することになります。

徳川家康と天ぷら

浮世絵画家・月岡芳年の『風俗三十二相』にも天ぷらを食べる女性が描かれています

江戸幕府を開いた徳川家康も天ぷらが大好き

さて関東地方で庶民から愛されることになった天ぷらですが、徳川家康もこの天ぷらが大好きでした。 彼と天ぷらの出会いのきっかけは、京都の豪商として知られる茶屋四郎次郎から紹介されたことがきっかけ。彼が食べた天ぷらは公家から送られて鯛を揚げ、そのまま食べるのではなくニラの醤油に漬け込んでから食べるものでした。
家康はその魅力にすっかり惹かれることになります。

徳川家康と天ぷら

天ぷらを食べ過ぎて腹痛、そして…

彼はそれはもうガツガツと、天ぷらを食べに食べて大満足で床につきます。
しかし夜中、お腹に激痛を感じて幾度もトイレへ。だが激痛は収まることなく続きます。苦しんで苦しんで痛みに耐える家康ですが、ついにそのまま翌日、ポックリと亡くなってしまいます。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、今でも彼の死因の一つとして挙げられているそうです。この話が本当だとしたら、今でも天ぷらが原因で亡くなる人がいてもおかしくありません、恐ろしい話です…。
みなさんも家康のように死んでしまわないよう、天ぷらの食べ過ぎにはくれぐれもご注意を…

Written by 廉

代々木公園で開催された そば&日本酒フェス「大江戸和宴」に行ってみた

野外で楽しむおそばと日本酒の祭典

6/16(木)~19(日)に代々木公園イベント広場で行われていた「大江戸和宴2016 ~大江戸そば博・大江戸大酒会~」に行ってきました!!参加したのは最終日、天候は曇り・湿度は高めだったものの過ごしやすく、沢山の人がおそばと日本酒を楽しみに来場していました!

大江戸和宴とは、全国各地のそば処から誘致された店舗が20ブースほど軒を連ねた大江戸そば博と、全国の酒造から選びぬかれた日本酒の銘柄100あまりが楽しめる大江戸大酒会が、一緒に楽しめるイベント。会場の代々木公園イベント広場は、タイフェスや沖縄フェスなども行われる人気の特設イベント会場です。

今回私は酒飲み友達と、おんな3人で参加してきました!私以外の2人は朝まで飲んだ翌日、内1人は二日酔い、という絶好のスタート。

まずはビール!そして1そば目。

二日酔いは迎え酒で治すのが一番、ということでまずはビールを入手して、いざ戦場へ。会場では「そばチケット」という食券を700円で事前に購入し、こちらをおそばと交換するシステムです。基本のざるそばは食券1枚と交換ですが、具材が載ったおそばなどはプラスで数百円を足して購入します。

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早速おそばを!まずは東京・青山の「増田屋」さん。長蛇の列でしたが意外と進みはスムーズで、15分ほどで買うことができました。

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韃靼ぶっかけそば

どうですこの具沢山!そばの実・胡麻・オクラ・天カス・大根おろし・刻み海苔などが惜しげも無くわんさかと!麺は固めでそばの香りが強く、食べごたえがあります。個人的にはこのおそばが本当に美味しくて…!1軒目にして一番のヒットを引き当ててしまっていました…笑。驚いたのがそばの量。試食程度の少なめおそばかと思いきや、通常の1杯分頂けました。

国芳・国貞・広重 浮世絵とおいしく出会おう「旅したい!おいしい浮世絵」

ファン層の間口を広げつつある浮世絵人気

現在、東京・渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで絶賛開催中の「俺たちの国芳 わたしの国貞」展。斬新で洒落た広告、現代的なコピー・リッチなインスタレーションなどの演出によって、今までの浮世絵ファンから裾野を大いに広げた今回の企画。グッズ展開も豊富で、作品に登場する猫や髑髏のモチーフを使ったマスキングテープ・付箋・手拭い・豆皿などどれもお洒落で可愛く、浮世絵を今までにない形で楽しめる。

今、浮世絵がアツい。

あなたも、ちょっと浮世絵の世界に手を出してみたい、なんて思っているはずだ。
しかし躊躇しているのではないだろうか。何故なら「なんだか難しそうだし、どこから手を出していいかわからない」から。
そんなわたしたちにうってつけ、最初の浮世絵の先生になってくれる番組がある。 それが「旅したい!おいしい浮世絵」。 放送するのは天下のNHKはEテレ、なんとも頼もしいことこの上ない。 しかもおいしい浮世絵…おいしいのだ。

おいしい浮世絵…ってどんな番組?

キュレーターでアートライターの林綾乃さんの解説を、ナビゲーターの小林聡美さんと共に学んでいくのが番組の基本スタイル。
林さんは江戸時代の食文化を描いた浮世絵の数々を、技法や絵師の情報・当時の風俗や世相なども交えながら、とても丁寧に解説してくれる。これがとてもわかりやすい!浮世絵版画が出来るまでの工程など、美術館では知ることが出来ない情報をたくさん挟んで、浮世絵初心者でも見どころがちゃんと理解できる。と同時に、食欲もとても湧く。浮世絵で描かれる江戸の食事のなんと風流で美味しそうなことか。

歌川国貞/当盛十花撰 紫陽花

右の男性が手に持っているのは、江戸で大人気だったひんやりスイーツ、白玉
(歌川国貞/当盛十花撰 紫陽花)

浮世絵を通して江戸文化に触れる

そばを特集した回では、お二人が東京都江戸東京博物館まで足を運び、当時の世俗を知ることが出来る展示を堪能。
そこに落語家・立川談笑さんが登場。ズズッとそばを啜る様を再現しつつ、江戸の庶民の暮らしぶりに関する落語家ならではの知識を披露する場面も。
温かいそばと、冷たいそば、啜り方が違うんですよ。そばの価格は、そば16文、あられそば24文、天ぷらそば32文…すべて四文銭で割り切れ、釣り銭の無いように設定されていたんですよ。

歌川国芳/木曽街道六十九次之内 守山 達磨大師

おなかがぽっこりなおじさん、ちょっと食べ過ぎでは…
(歌川国芳/木曽街道六十九次之内 守山 達磨大師)

番組の後半では、小林さんらが江戸当時そのままのレシピでそばを実際に調理。現代のそばとは違って乾燥してどんどん塊になっていくそばを前に、お二人が四苦八苦する様子がおかしく、食べる時の作法も当時は今とでは全然違ったことが分かる。そばを通して時代の違いを興味深く楽しむことができて、知的好奇心がぐんぐんと満たされるのを感じること、請け合いの25分間。

放送は全9回。
特集は先述のそばのみならず、寿司・天ぷら・うなぎ・おやつなど、どれも見逃せないラインナップばかり。

ありがたいことに、視聴を逃しても、テキストで学べるのがNHK Eテレのいいところ。この絶好の教科書に教われば、美術館で何も分からず鑑賞するより、一味も二味も違った角度から浮世絵を楽しめるようになるに違いない。この機会に、おいしい浮世絵から手をつけて、世界に一歩踏み出してみるのは如何だろう。

Written by にゃも

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