「西郷どん」・西郷隆盛の好物とカリスマ人身掌握術
紅白出場歌手も発表され寒さも徐々にきつくなり、
冬と1年の終わりを感じる時期になってきました。
この時期になると大河ドラマも物語終盤に向けて盛り上がりを見せますが、
それを見ると毎年どこか慌しい気持ちになるのは僕だけでしょうか。
…と、大河ドラマの話も出たところで、鈴木亮平さんが「西郷どん」で
演じている薩摩の英雄・西郷隆盛と彼にまつわる食のエピソードを紹介させて下さい。
上野公園の西郷隆盛銅像を見ても分かる通り、
西郷隆盛と言えば犬を連れて歩いているイメージがついて回ります。
狩りが趣味で狩猟中は猟犬を連れていた、肥満解消の為に犬と散歩をしていた
など様々な理由があるのですが、
犬は西郷にとって人と代わらない信頼出来る仲間だったようです。
その信頼の深さ故に西郷は自身の好物のウナギを犬にも食べさせていたと言われています。
↑関東風に調理された物を好み、京でもそちらを食べていました。
そして西郷と犬と料理人の平田源吉との間にはこんなエピソードもあります。
平田の店に犬を連れた西郷がやって来ました。
「1皿ウナギをやってくれ」と西郷に言われ彼を山奥の猟師だと思った平田は
安いウナギの尻尾を1、2個焼いて犬に出しました。
ウナギを食べさせ金を払い出て行く西郷、半紙に包まれた代金を見て平田は驚きます。
半紙には5円札が入っていました。(現代の15万円に相当)
慌てて平田は西郷の家へ駆けつけ非礼を詫びこんな大金頂けませんと断ります。
西郷は私学生の平田の身内を気にして大金を渡したのですが
わざわざ金を返しに来た平田の正直さに感心し手作りの大根を5、6本をさらに持たせたそうです。
同じ藩の人間を想う西郷の人となりが現れたエピソードですが話はこれだけでなく、
平田はその後西南戦争でその正直さを買われて西郷の料理番になりました。
暗殺を避けるために信頼の出来る料理人は得がたい人材でした。
この信頼は西郷にとって心強いものだったと思います。
西郷隆盛の好きな食べ物はウナギの他に薩摩の郷土料理 「豚骨」 がありました。
当事、肉食はタブーと言われていましたが西郷はまったく気にした様子も無くこの
黒砂糖、焼酎、味噌、生姜で味付けで煮込んだアバラ骨つきの豚肉を好んで食べていました。
これもウナギも甘い食べ物なのでこういう味付けを好んだのでしょう。
甘い物が大好きで食いしん坊だったからあんなリッパなお腹になってしまったのです。
僕も甘いもの好きなので激しく共感出来ます。
そんな人間的魅力溢れる西郷隆盛の「西郷どん」クライマックスも近づいております。
是非、お見逃し無く!
by tori
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