【もののけ姫】ほう、雅な椀だな…ジコ坊の味噌粥は実は合理的な食事だった!?
映えないかもしれないけど…あの「ジブリ飯」が気になる。。
みんな大好きスタジオジブリのアニメ!
ストーリーもさることながら、あの躍動感や迫力はいつ見てもすごいなあと素直に思います。
そして忘れてはいけないのが食事シーン。
ジブリのアニメには飯テロ名シーンがいくつも存在しますが、初めて見たときからずっと地味~に美味しそう!と思っているものがあります!
そう、「もののけ姫」のジコ坊による味噌粥です!
(© 1997 Studio Ghibli・ND)
意外とキャンプ飯っぽいのも楽しい!
「ジコ坊」と名前を聞いただけでは思い出せない方も、上の画像で「ああ!」と思い出したのではないでしょうか?
そうです、赤いちゃんちゃんこが印象的なちょっと太ったおじさんです。
兵士に襲われピンチのところをアシタカに助けられ、そのお礼にと振舞ったのがこの味噌粥です。
(とは言っても、お米はアシタカのなんですけどね…具材も野草だけで、その辺で調達できるやつなんですけどね…)
とは言えど、アシタカと話しながらてきぱきと火をおこし、食事を作っていくジコ坊はまるで熟練キャンパーのよう。
(© 1997 Studio Ghibli・ND)
作る体勢も結構すごい。高下駄は絶対脱がないスタイルです。
(© 1997 Studio Ghibli・ND)
味噌粥は戦乱期には合理的な食べ物だった!
そんなジコ坊のスタイルはちょっと置いておいて、この味噌粥、実は戦乱期によく食べられていた食事なんだそうです。
(ジブリがしっかり時代考証しているのが分かりますね…!)
今ではお行儀が悪いと言われる「汁かけご飯」ですが、鎌倉時代から戦国時代にかけては、このスタイルが一般的だったとか。
身近な食材でぱぱっと作れて、ごはんと一緒にサラサラと素早く食べられるのが「質素倹約」の観点からもちょうどよかったようです。
(出典:写真AC)
そして「食を制する者は戦を制す」と言われるように、戦いの際に武士たちのテンションを左右する重要な要素に食料がありました。
なかでも「米」と「味噌」は特に大切にされていたんだそう。
確かに米=エネルギー、味噌=塩分・たんぱく質ですもんね!
さらに戦いの最中では、ゆっくりご飯を食べている時間なんかなし。
(出典:イラストAC)
すぐに食べることができて、栄養が摂れて、腹持ちのいいもの…となると、やはり「汁かけ飯」が重宝されたのでしょう。
ジコ坊が味噌粥を作ったのも、こうした時代背景を考えると自然なことだったのかもしれませんね。
だがジコ坊よ、さすがに3杯は食べすぎだ。
それはアシタカの米だ。そしてアシタカはまだ1杯しか食べていない…!
再現レシピを試してみるのもアリ!
ジブリ飯はどれも「作ってみた」系のハイクオリティなレシピがあり、インターネット上で公開されていますが、この味噌粥も様々なレシピが掲載されています。
気になる方はぜひお気に入りの味・具材を探しながら作ってみてください!
※実家ではこれ、結構な頻度で朝ごはんに出てました…。
煮詰まって味が濃くなってしまったお味噌汁にご飯を入れて(お好みで溶き卵も)、軽く煮込むだけ!なので、母の手抜き&時短メニューだったんでしょうね。
戦国武将のようなたくましい母は、今も元気です。
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