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「風立ちぬ」の堀越二郎よろしく何度も食べたくなる!サバの味噌煮に注目!

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お酒のおつまみにも、ごはんのおかずにもおすすめなサバの味噌煮。

子どもの頃はそこまで好きではなかったのですが、大人になってからは定食等でよく食べるようになりました。
今回は家庭的な味で庶民の味方、この“サバの味噌煮”をピックアップしてご紹介します!

風立ちぬ

(出典:写真AC)

 

ジブリ映画「風立ちぬ」にも登場!サバの味噌煮ってどんな料理?

サバの味噌煮とは?

サバの味噌煮は名前のとおり、サバの切り身を味噌で煮込んだ料理。
味噌と砂糖・酒・みりん、そしてショウガを使い、甘辛で濃いめの味付けにするのが定番です。
魚の臭みを消すためにも味噌とショウガはマスト。風味がぐんと良くなります。
「サバみそ」と略して呼ぶ人もいるようですね。
甘辛く味付けされたサバと、ごはんとの相性は抜群です!

風立ちぬ

(出典:写真AC)

 

「風立ちぬ」で何度も登場!主人公のお気に入りメニュー

当然ながらこのサバの味噌煮は、高級料理店で緊張しながらいただくようなものではありません。
使う材料も身近なものばかりで、家庭で作られることも多いメニューのひとつです。

ちなみに2013年公開のジブリ映画「風立ちぬ」にも、この料理が登場します!

風立ちぬ

(© 2013 Studio Ghibli)

 

宮崎駿監督が手掛けたこの作品は、実在の航空技術者である堀越 二郎さんがモデル。
堀 辰雄さんの同名小説からの着想も盛り込まれています。
主題歌は荒井 由実(松任谷 由実)さんが歌う「ひこうき雲」です。

風立ちぬ

(© 2013 Studio Ghibli)

 

飛行機の設計を学ぶ青年・堀越 二郎(声を演じたのは「新世紀エヴァンゲリオン」の監督・庵野 秀明さん!)は、劇中で何度もこのサバの味噌煮を食べています。
あんまりにも食べすぎていて、友人から「たまには肉豆腐でも食え」と言われてしまうほど。

サバの骨の曲線美に魅せられて…というのが毎回食べていた理由のようですが、学生にもやさしい価格、そして何より味付けも気に入っていたからこそ好んで食べていたのでは?と個人的には思います。

サバみそ発祥の地は?

さてこのサバみそ、もともとはどこかの郷土料理?と思ったので調べてみました。
ですが、結論から言うと真相は不明!

九州エリアの郷土料理だという説や、いやいや東北だという説、そして千葉だという説もあり、各所で食べられていそうなことは分かったのですが、ここが発祥!と決定づけるものはないようです。

風立ちぬ

(出典:イラストAC)

 

実は関東圏だけの食べ物?!関西は「○○派」?!

さて、今まで「全国で食べられていますー」の感じでご紹介してきたサバみそですが、実は関東圏の食文化であることはご存じでしたか?

もちろん現在ではエリアを問わず食べられているようですが、それでも関西圏は「○○派」なんです!

 

味噌の関東/しょうゆの関西

一般的に「サバの煮付け」と言ったとき、関東がイメージするのは「味噌で煮付けたサバ」。
新潟県出身の私も、もちろん味噌(むしろそれ以外に思いつきません…)。

ですが関西では「しょうゆで煮付けたサバ」がいちばん最初に浮かぶんだそうです!

風立ちぬ

(出典:イラストAC)

味噌としょうゆの違いはなぜ生まれた?理由は福井と京都にあり!

塩味を加える・味に深みや風味を足すという点では、味噌もしょうゆも同じ。
でも料理の仕上がりには大きな差が生まれます!
なぜ関西圏ではしょうゆベースになったのでしょうか?

風立ちぬ

(出典:写真AC)

 

理由はサバがよく獲れる福井から京都への流通経路にあります。
福井と京都はお隣同士。そのため新鮮なサバが手に入りやすく、甘みがあって濃厚な味わいになる味噌よりも、さらっと味付けできるしょうゆが合うと考えられたようです。
新鮮で脂がたっぷりのったサバなら、確かに素材の味がしっかりわかる方がいいかも…!

サバは足がはやい!味噌は美味しく食べるための工夫だった

サバをはじめとする青魚は、足がはやい(傷みやすい)ことでも有名な魚。
これらの魚は、「ヒスチジン」というアミノ酸を筋肉に含んでいます。
魚が死んでしまうと、ヒスチジンはバクテリアにより分解され、アレルギー物質のヒスタミンへと変化します。

風立ちぬ

(出典:写真AC)

 

この作用は肉が腐るより早く起こり、においや見た目には分からないものの、人によってはアレルギー反応を起こすことも(これが「あたった」という状況ですね)。

ここまでひどくなくても、やはり魚は鮮度が落ちるほど独特の生臭さが出てしまうもの。
臭みを抑えるために、味噌やショウガを使ったのは先人の知恵と工夫によるものでしょう。

 

白味噌、赤味噌、合わせ味噌…あなたはどれが好み?

家庭でも手軽に作れるサバみそですが、使う味噌によっても味わいが違った印象になるのも面白いです! ぜひご家庭で作るときの参考にしてみてくださいね。

 

【すっきり上品な印象】白味噌

風立ちぬ

(出典:写真AC)

白味噌で作るとクセが少なく、甘味のあるすっきりした感じになります。 見た目も白っぽく、ちょっと上品な味わいになる印象です。

 

 

【色も味わいもスタンダード】合わせ味噌

風立ちぬ

(出典:写真AC)

 

2種類以上の味噌を混ぜ合わせた「合わせ味噌」は、もっともスタンダードな感じに仕上がります。
定食屋さん等でよく見かける仕上がりに近づく気がします。
オリジナルブレンドの合わせ味噌で作ってみるのも面白そう!

 

【個性強め!コクが欲しいならこれ】赤味噌

風立ちぬ

(出典:写真AC)

「赤味噌」はコクが深く、個性強めの味わいに。 よくも悪くも?!赤味噌の味が強くなるので、少しずつ入れて味を確かめていくのがいいかも知れません。 (でも赤味噌がきいたサバみそも美味しいですよ!)

 

まとめ

身近にありながら、意外と知らないことが多かったサバみそ。 味噌汁同様、家庭やエリアによって違った味わいが楽しめる一品です。

 

サバには夏のだるさを解消するには欠かせない、脂肪や糖質の代謝を助ける働きのあるビタミンB2も多く含まれています。 さらに肌の健康維持や皮膚の再生を促進するなどの働きがあるビタミンB6や、健康維持に重要な働きをするDHAなど栄養もたっぷり。

最近ちょっと夏バテ気味だなあ…そんな風に感じている方は、サバの味噌煮を試してみてはいかがでしょうか?

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