「パンどろぼう」に登場!謎の“ぼうしパン”はあの県の名物パンだった!!
先日、書店に勤める友人からおすすめされて、久しぶりに絵本を読みました!
その名も「パンどろぼう」。
昨年の発売以来、いろんな賞を受賞していて子どもたちに大人気なんだとか。
(キャッチ画像出典:https://www.kadokawa.co.jp/product/321909000681/)
世界中のパン屋さんから、おいしいパンを盗む「パンどろぼう」。
どろぼうはよくありませんが、シュールな見た目となんだか憎めないキャラクターがとにかくかわいい!
大人が読んでも充分に楽しめる絵本だと思います。
そんなわけで、第二弾の「パンどろぼうvsにせパンどろぼう」も読んでみたのですが、あるページでちょっと気になったことが。
(出典:https://pictbook.info/ehon-list/isbn-9784041110355/)
…気付きました?よく見ると「ん?」となるの、ありません?
(出典:https://pictbook.info/ehon-list/isbn-9784041110355/)
ぼうしパン。聞きなれないパンです。
最初は作品にあわせて作られた架空のパン?と思ったのですが、隣はベーコンエピ。
子ども向けの絵本にはまず出てこないであろう、シブいチョイスにセンスを感じます…!
そんなことを思いつつ、よく見てみると並んだパンはどれもよく見る定番ばかり。
…もしかして、「ぼうしパン」って実在する…?!
実在するんです、「ぼうしパン」。
気になってさっそく調べてみると、本当にありました!ぼうしパン!
麦わらぼうしのような形をしたこのパン、実は高知県のご当地グルメのひとつ。
生まれたのは昭和30年頃だといわれています。
とある高知県のパンメーカーが、メロンパンを作っている際に、たまたまひとつだけビスケット生地をかけ忘れてしまい、後からあわててビスケット生地をかけて焼いたところ、帽子のような形に焼き上がったのがきっかけだそう(※諸説あります)。
以降、高知県ではどんどん人気と知名度が上がり、今では県を代表する名物パンとして愛されているそうです。
恥ずかしながら知らなかった…!
(出典:写真AC)
いざ実食!人生初のぼうしパン!
あれこれ見聞きするよりも食べるが吉。
そんなわけで都内のアンテナショップで買ってきました!
ぼうしのトップ部分がちょっと偏ってるのはご愛敬。
(写真:マツイ)
やなせたかし先生が描いたぼうしパンくんも、「みみも中身もおいしい」とイチオシ。
ではでは早速いただきまーす!
まずはぼうしの「つば」部分(=みみ)から。
この部分の食感は、メロンパンをソフトにした感じ。
クッキーのようなほろっとした食感で、ひとくち食べるごとにやさしい甘みが広がります。
決して派手ではないけれど、どこかほっとする味わいでおいしい!
これ、間違いなく牛乳に合います!むしろ牛乳以外に思いつかないくらい。
(写真:マツイ)
中身部分はやわらかいパン生地で、みみ部分とはまた違った食感。
中に何も入っていないプレーンなタイプが基本形だそうですが、最近ではバリエーションが増加中とのこと。
デニッシュやコッペパンの生地で作られていたり、中身もクリームやあんこ、チョコ、ジャムといろんな味が楽しめるようになっています。
シンプルでほっとするおいしさに納得!
ひょんなことから知ったぼうしパンですが、程よい甘さで食べやすく、どうせならもっとたくさん買ってくるんだったと後悔中です…。
シンプルだからこそ、ごまかしのきかない味、それこそがロングセラーの秘密なのかもしれません。
高知県の皆さま、こんなにおいしくてかわいいパンを知らずにすみませんでした!
また自由に旅行できる日々が戻ったら、ぜひ焼きたてのぼうしパンを食べに行きたいと思います!
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