ヤミー!話題のグルメやあの漫画のご飯の再現レシピ!気になる「オイシイ情報」をサクッと読めちゃう食WEBマガジン!

【映画「マチルダ」より】意外と知らない?!チョコレートケーキの歴史と種類!

ヤミー編集部からオイシイ情報をお届け!!

誕生日やお祝いごと、自分へのごほうび…などなど、いろんなシーンで登場する主役、それがケーキ! 華やかな見た目と甘くとろけるような味わいは、いつだって私たちを幸せにしてくれます。
クリームたっぷりのものから、フルーツがメインのものなど種類もたくさん。

 

 

その中でも大人気&定番の“チョコレートケーキ”について、今日は調べてみたいと思います!

 

マチルダは小さな大天才

(©️ Akasaka Tops Co.,Ltd.)

 

チョコレートケーキは映画にもたびたび登場!

さて、このチョコレートケーキですが、実は東西を問わずいろんな映画に出演している名脇役でもあります! 洋菓子店を舞台にした映画はもちろん、恋愛映画や友情を描いた映画にも。
いつもストーリーや流れを邪魔しないよう、控えめにそっと映ることが多いのですが、1996年公開の映画「マチルダ」ではインパクト大!のチョコレートケーキが登場します。

 

 

映画「マチルダ」について

「マチルダ」はダニー・デヴィート監督によるファンタジー・コメディ映画。
自分の思うままに子どもを支配しようとする乱暴な大人たちに、持ち前の知力と不思議な力で立ち向かうマチルダの姿を描いています。

マチルダは小さな大天才

(出典:https://www.amazon.co.jp/Penguin-Readers-Level-MATILDA-Graded/dp/140587676X

 

原作はイギリスの小説家、ロアルド・ダールの「マチルダは小さな大天才」というお話。
ロアルド・ダールの名前は知らなくても、『「チャーリーとチョコレート工場」の原作者』と言えば、ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ダールは児童文学も多く手がけていて、日本でもたくさんの作品が翻訳されています。

 

 

「マチルダ」のあらすじ

マチルダは小さな大天才

アメリカのある田舎町に暮らす、中古車ディーラー業を営む夫婦。
この夫婦は金の亡者で、インチキも不正もなんでもあり。性格も悪く、どうしようもない2人です。
けれどこの夫婦のもとに生まれたマチルダ(役:マーラ・ウィルソン)は、そんな両親の悪いところはまったく受け継がず、とても頭のいい女の子に育ちました。

読み書きに優れていることはもちろん、計算も得意。
知識欲を満たすため図書館に通うなど向上心もすごいのですが、両親と兄はそんなマチルダの頭の良さには気付かず、邪魔者扱いして学校にも行かせません。
ときにはマチルダもびっくりするような方法で仕返しするものの、また罵倒されるだけ。

そんなある日、やっと小学校に通わせてもらえることになり喜ぶマチルダ。
しかし憧れの小学校生活を満喫…とはいかず、待っていたのは校長のミス・トランチブルが生徒を暴力で支配する日々でした。
ここでも知力で対抗するマチルダですが、同時に自分が奇妙な力を持っていることに気付き始めます…!

 

 

完食するまで許さない!「マチルダ」のチョコレートケーキ

マチルダは小さな大天才

前置きが長くなってしまいましたが、この映画に登場するチョコレートケーキはインパクト抜群!
なんと「罰」としてチョコレートケーキが登場するのです! これを食べるのはマチルダの級友・ブルース。
わがまま校長のチョコレートケーキを盗み食いした罰として、1人で全部食べるように命じられます。

ケーキを食べるシーンと言えば、幸せの象徴。
誰もが美味しそう・楽しそうに食べていることが大半なのに、ここでは拷問の様相!

マチルダは小さな大天才

何だかちょっとした皮肉めいたものすら感じます。
しかもホールケーキを完食するだって結構大変なのに、超特大とは…!

ちなみにブルースは途中でギブアップしかけながらも、マチルダと他の子どもたちに励まされて完食します!

 

 

チョコレートケーキはいつ生まれたの?

ブルースのような食べ方はちょっと遠慮したいですが、1個と言わず2個…と食べたくなってしまうチョコレートケーキ。 記録上では、最初のチョコレートケーキが現れたのは18世紀(日本だと江戸時代!)だと言われています。 料理の研究をしていた貴族のコンラッド・ハッガーが、1719年に書いた料理手帳には「チョコレートトルテ」のレシピが記録されています。
またベルギーでは、1774年にムノンという料理人が「チョコレートのビスキュイ」を紹介しています。 これは小麦粉に同量の細かく砕いたチョコレートと、メレンゲを加えて膨らませる焼き菓子だったそう。 (今のケーキとはちょっと違っていますが、これはこれで美味しそう!)

ちなみにチョコレートの原料・カカオは、16世紀にはヨーロッパには伝わっていたものの、ずっと飲み物や薬として使われていたんだとか。
これをチョコレートに加工することを思いついた人は素晴らしい…!感謝です…!

マチルダは小さな大天才

(出典:写真AC)

 

 

チョコレートケーキ進化の歴史

最初のチョコレートケーキが生まれた18世紀と言えば、産業革命の時代。 チョコレート製造工場も増え、大量生産が可能となり価格も下がりました。
これによって貴族だけが楽しむものだったチョコレートが、庶民まで普及するようになったのもチョコレートケーキの由来を語るうえでは欠かせません。

19世紀に入ると、オーストリアのウィーンで「ザッハトルテ」が生まれます! 今でも世界中で人気を集めているこのケーキ、発売の翌日にはウィーン中の評判になるほど好評だったといいます。

さらなる技術の進歩で、より美味しくなめらかなチョコレートが普及するにつれ、欧米では様々なチョコレートケーキが作られるようになっていきます。

生地に練りこんだり、チョコレートクリームを塗ったり詰めたり、表面をコーティングしたり…とアレンジが効くのも理由のひとつだったんでしょうね。

 

 

日本にも独自の進化を遂げたケーキが!

あちこちで進化を遂げたチョコレートケーキですが、ここ日本にも独自の進化を遂げたものが存在するんです! さて、何を思い浮かべますか?

…正解は、「ショートケーキ」です!

マチルダは小さな大天才

(出典:写真AC)

 

 

ショートケーキのルーツはアメリカにあり、ビスケット生地に生クリームとイチゴを何層にも重ねたお菓子が原型と言われています。 これを大正時代にあの洋菓子店「不二家」が、スポンジケーキにアレンジしたのがはじまりだとか。

1950年前後には家庭向けの冷蔵庫が普及し、生クリームを使ったケーキが人気に。
そんな流れを受け、チョコクリームのショートケーキも誕生したようです。
まさかショートケーキが日本生まれ・日本育ちだったとは意外すぎます…!

 

 

ショートケーキ以外にも!豊かなバリエーションをご覧あれ!

「チョコのケーキ」=ショートケーキをイメージされる方も多いと思いますが、すでにご説明した通り、 世界にはいろんなチョコレートケーキがあります。
今日はその中から一部をご紹介します!

 

優しく安心するおいしさ!「トップス」のチョコレートケーキ

チョコレートケーキを語るうえで欠かせない名店が「トップス」! くるみ入りのチョコレートクリームで、三層のスポンジをサンドしています。

マチルダは小さな大天才

(©️ Akasaka Tops Co.,Ltd.)

 

デコレーションのモチーフはぶどうの実とツル。 豊穣や繁栄を意味する縁起物で、「このケーキを食べて一家繁栄していただきたい」という創業者の想いが込められているんだそう!
2~3人用のミニサイズから、10名以上のGサイズまで4種類のサイズがあり、いろんなシーンで利用できるのも嬉しいですね。

=====店舗情報=====

アトリエ&カフェ トップス

センガワ クイーンズ伊勢丹仙川店 東京都調布市仙川町1-48-5 クイーンズ伊勢丹仙川店2F

【電話】03-6279-6381
【営業時間】10:00~20:00(イートインは19:00まで、ラストオーダーは18:30) 
※情勢により変更の可能性があります
【公式サイト】https://www.akasaka-tops.co.jp
【Instagram】@akasaka_tops

 

 

知ってる?ハンガリー生まれの「ドボストルテ」&ウィーン生まれの「ザッハトルテ」

マチルダは小さな大天才

(出典:https://www.bahnhof.jp/sweets#gallery_2-11

 

 

ちょっと耳慣れない名前ですが、「ドボストルテ」もチョコレートを使ったケーキです(「ドボシュトルテ」とも呼ばれます)。 チョコレートクリームを5層ほどのスポンジ生地の間に塗り重ね、上部をカラメルで仕上げています。 1880年頃にハンガリーのブダペストで、お菓子職人のドボシュ氏が作りだしたこのケーキ、皇妃エリザベートも大好きだったとか!
大阪の名店「バーンホーフ」では、この味を季節限定で楽しむことができますよ! (※ドボストルテは1月~3月販売予定)

マチルダは小さな大天才

(出典:https://www.bahnhof.jp/sweets#gallery_4-6

 

 

1月まで待ちきれない~!という方には、「ザッハトルテ」をおすすめいたします! これは1832年に菓子職人フランツ・ザッハが考案し、皇帝フランツ・ヨーゼフにも愛された有名なチョコレートケーキです。

チョコレートのスポンジにアプリコット(あんず)ジャムをサンドし、チョコレートの糖衣でくるんでいます。 ふんわりホイップされた生クリームと一緒にいただけば、ここはもうウィーン…!!

=====店舗情報=====

バーンホーフ自家焙煎珈琲工房
大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街南館B2Fデリカランチマーケット内

【電話】06-6372-6651
【営業時間】10:00-21:00 喫茶11:00より(ラストオーダー20:30)
※情勢により変更の可能性があります
【公式サイト】https://www.bahnhof.jp/

 

 

 

しっとり濃厚な味わいが魅力の「ガトーショコラ」

マチルダは小さな大天才

(©️ 3rd Stone Café)

 

 

「ガトーショコラ」はフランス語で、「焼いたチョコレート菓子」という意味。 もともとは焼かれたチョコレート菓子全般を指すのですが、日本ではチョコレートを生地に混ぜ込んで焼いたケーキとして親しまれています。
これもある種、日本で独自の進化を遂げたケーキと言えそうです。

ガトーショコラはチョコレート生地とメレンゲを混ぜて焼き上げるため、しっとりした食感になるのが特徴。 濃厚でチョコレートらしい甘みをしっかりと感じられます。
1ピース食べると、お腹も心も大満足間違いなし!

=====店舗情報=====
3rd stone café
東京都世田谷区北沢2丁目14-1 OTビル3F
【電話】050-5486-9169
【営業時間】12:00-20:00 ※情勢により変更の可能性があります

 

 

チョコレートケーキはきっとこれからも進化!

ひとくちに言ってもたくさんの種類があるチョコレートケーキ。 オペラやブラウニーなどなど、今回ご紹介した以外にもたくさんのバリエーションがあります。
きっとこれからもチョコレートケーキは進化を遂げていくのでしょうね。

ふと思い返せば、幸いにもブルースのように苦しい思い出はなく、チョコレートケーキには楽しい思い出がセットになっています。 皆さんもぜひお気に入りのチョコレートケーキで、楽しいひとときを過ごしてくださいね!

 

「ヤミー!」は「おいしい」を読む活字たっぷりWEBマガジンです!
その他の記事もぜひご覧ください!
関連記事
ページトップ