【君の膵臓をたべたい】「僕」と「桜良」が博多旅行で楽しんだ“あの料理”をご紹介!
住野よるさんのデビュー作にして大ヒット作!『君の膵臓をたべたい』
カニバリズムを思い起こさせるような、ちょっとドキッとするタイトルで話題になった『君の膵臓をたべたい』。
原作はいまや人気作家となった、住野よるさんの同名小説。瞬く間にベストセラーとなり、実写映画化のみならずアニメ映画化も果たしました。
(出典:住野よる/双葉社/君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ)
タイトルからなんとなくサスペンスやイヤミスを想像してしまいますが、そんなことはありません!
主人公の【僕】(映画 声: 高杉真宙)は、ある日訪れた病院で「共病文庫」という1冊の本を拾います。
それはクラスメイトの山内桜良(映画 声: Lynn)(さくら)が綴っていた日記帳でした。
「共病文庫」には、桜良が膵臓の病気で長くは生きられないこと、そして桜良の思いの数々が書き込まれていました。
秘密を共有したふたりは、どんどん距離を縮めていくものの…甘酸っぱく切ないストーリーが繰り広げられます。
(出典:住野よる/双葉社/君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ)
2人だけの福岡旅行!そこで楽しんだのは…
自分に残された時間が少ないことを理解している桜良は、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って、【僕】とひとつずつそれを実行していきます。
その中でもいちばんぶっ飛んでるのが、2人だけの福岡旅行。
遠出をするとしか聞いていなかった【僕】は、準備不足や1泊2日の行程を理由になんとか桜良を思いとどまらせようとしますが、見事に押し切られて新幹線で福岡へ。
そこで2人は…グルメを堪能するのです!
もちろんデートっぽいこともしますが、行く先々でおいしそうなご当地グルメが登場します!
(出典:住野よる/双葉社/君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ)
1. 博多ラーメン(博多駅地下街)
新幹線を降りた2人がまず食べたのは「博多ラーメン」。
博多ラーメンといえば、ストレートの細麺と乳白色のとんこつスープ!
こってりとした濃厚なスープに、白ゴマや紅しょうが、高菜をトッピングしていただきます。
博多ラーメンの最大の特徴は、麺の硬さを選べること。
「やわ」「普通」「カタ」「はりがね」など細かく分かれていて、お店によっては9種類の硬さから選べるんだとか!
ちなみに桜良は「はりがね」が好みのようです。
(出典:写真AC)
2. 梅ヶ枝餅(太宰府天満宮)
昼食を食べて、お腹が膨れたあとは太宰府天満宮に向かいます。
学問の神さまにお参りし、周囲を散策する【僕】と桜良は近くの食事処へ。
ここで注文したのは「梅ヶ枝餅」。
太宰府の食べ歩きの定番として有名で、「梅ヶ枝餅を食わずして太宰府天満宮を語るべからず」と言われるほど。
「梅」の名前から梅味?と思われるかもしれませんが、中身はあんこ。
代わりと言ってはなんですが、米粉から作った生地には、梅の花の焼き印が押されています。
(出典:写真AC)
3. もつ鍋(博多名物)
【僕】に「モツとキャベツとニラくらいしか具が入っていない」と言われてしまったもつ鍋。
しかしその味は、「内臓よりは肉がいいと断言する僕を黙らせるほどの味」だったようです。
私も過去に天神でもつ鍋を食べたことがあるのですが、本当においしかったです…!
臭みがなく、ぷるぷるのモツがたっぷり入った鍋に感激した記憶があります。
王道はやはり醤油ベースのようですが、最近は味噌・塩・ピリ辛・明太子など、スープのバリエーションもどんどん増えています!
(出典:写真AC)
「また旅行しようよ、次は冬かな」
これは博多旅行の最後に、桜良が【僕】に放った言葉。
残された時間は分かっているはずなのに、冬にまた旅行ができる状態かわからないのに、それでも未来に期待する桜良。
2人での旅行がとても楽しくて、かけがえのない時間になったことが分かる一言です。
余命僅かと言っても、元気に動いていればお腹は減る。
「死」がすぐそばにいても、食事を全力で楽しむ桜良の姿はかわいらしく、そして切なくも見えます。
作中では博多グルメ以外にも、カフェやお菓子、焼肉、スイーツ食べ放題とたくさんの「食」にまつわるシーンが登場します。
そのあたりにもぜひ注目してみてくださいね!
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