【モンゴルの奇跡の果実:シーバックソーンは自然の恵み】
モンゴル在住ののびです。
モンゴルでは、体調が悪くなるとのむ、「飲むドクター」とも言われる飲み物があります。
モンゴル語でチャツルガンと呼ぶシーバックソーン(サジー:沙棘)は、奇跡の果実とも言われています。
今回は、このシーバックソーンをご紹介します。
シーバックソーンはどんな果物?
ウブス県に群生していたシーバックソーン (撮影:のび)
シーバックソーン(Sea Buckthorn)は、”sea”がついているので海に生えているのかと思うかもしれませんが、ユーラシア大陸を原産とするグミ科の果物です。
1mほどの高さの木になる鮮やかなオレンジ色の果実で、大きさは5mm程度。
基本的には標高1200mを超え、マイナス40℃にも達する極寒の厳しい環境で自生しています。
モンゴルでは、最近北西部のウブス県やセレンゲ県などで栽培されています。
チンギスハンの強さの秘訣だった?
鮮やかなオレンジ色をした5mmほどの果実です (撮影:のび)
シーバックソーンには、ビタミンA、C、E、また不飽和脂肪酸のオメガ7など、美容・健康に効果的な栄養素が、豊富に含まれていることが知られています。
エイジング対策だけでなく、生活習慣病、アトピーや花粉症などに効果が期待されており、世界各地の研究機関で研究が進められています。
事実シーバックソーンは、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダやチベット医学にも欠かせない果物です。
日本サジー協会によると、チンギスハンが率いた最強戦闘部隊の3つの宝物のひとつが、このシーバックソーンだったそうです。
(出典:https://japan-seabuckthorn-association.org/saji-history-traditional/genghis-khan/)
シーバックソーンの学術名Hippophaeは、「輝く馬」との意味がありますが、モンゴルの騎兵隊の兵士だけでなく馬にとっても、遠征の必需品であったとされています。
兵士や馬たちはこのシーバックソーンを食べ、戦闘で疲れた体のメインテナンスを心がけていたのでしょう。
独特の味がしますが、工夫すれば飲みやすくなります
スーパーマーケットでは、ペットボトルに入って売られています (撮影:のび)
実は日本スーパーフード協会でもシーバックソーンは注目されており、2020年上半期トレンド予測でも、ブームになることが期待されるスーパーフードランキングの第4位に選ばれています。
(出典:https://www.superfoods.or.jp/2020上半期トレンド予測%E3%80%80スーパーフードランキン/)
健康や美容によいシーバックソーンですが、実はとても美味しい!と言える味ではありません。
不飽和脂肪酸のオメガ7が含まれていることからお分かりいただけるかもしれませんが、油成分が含まれているため、そのままだと少し油っぽい、独特の味がします。
そこで飲むときにはお湯や炭酸水で割ったり、お好みでハチミツやレモンを少し加えたりします。そうすると、とても飲みやすくなります。
ぜひ「自然の恵み」を体感してみてください
太古から奇跡の果実として注目されてきたシーバックソーンですが、日本でも購入ができます。
飲みやすい味になったジュースだけでなく、ローションに配合されたスキンケア商品もあります。
Yellow Doctor Japan
https://www.yellowdoctor-jpn.com
https://www.rakuten.co.jp/yellowdoctor-jpn/
ぜひ、モンゴルの自然の恵みが詰まったシーバックソーンを体感してみてください!
ライター のび
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