ずっと気になってた「カレーは飲み物」に生まれて初めて行ってみた。
感受性を豊かにするため、最近、少しでも気になった場所、
過去に気になっていた場所は積極的に行くよう心掛けています。
見知らぬ土地の土を踏むことは
それだけで人間を成長させてくれる…そんな気がします。
ひとは誰でも幸せ捜す旅人のようなもの…、
ということで前々から気になっていたあの場所へ
勇気を出して足を運んでみました。
カレー料理屋「カレーは飲み物」。
今から7年前、はじめて店が出来た時、ちょうど池袋在住だったので
店の名前を見た時は何事か?と我が目を疑いました。
いや、巨漢タレント、ウガンダ・トラさんの言葉というのは知っています。
100年残したい美しい名言だと思います。
ただフツー、それを店の名前には付けないよなと思うわけで
店の前を通りかかるたびにえもいえぬ圧迫感を感じていました。
どんな店か気にはなっていたものの
店名から漂うイロモノ感と物量で攻めてきそうな雰囲気に圧倒され
足を運ぶことがなかったけど内心ずっと気になっていたので、本当に初めての来店です。
店内はオーソドックスでサラリーマン街の大衆飲食店と言った感じの内装。
ご飯の量は200gか300g選べます。思ったより暴力的な量ではありません、
中心メニューは黒い肉カレーと赤い肉カレーという2種類のカレー。
黒い肉カレー
フランス料理のフォン・ド・ヴォーがベースの
奥深いコクと柔らかいお肉が美味しい煮込みカレーライス
赤い肉カレー
トマトと羊肉のミンチがベースのスープカレー
メニュー説明を見ると普通に味付けが繊細で美味しそうです。
店名も店名なのでダブルカツカレー!とかスペシャルがハンバーグカレー!
とかもっとアレな感じのものが出てくると思ったので想定外でした。
そんな中、期間限定メニューに南インドゴア州発祥の
ポークビンダルーという聞き慣れないカレーがありました。
ゴア州とは聞き慣れない地名ですがインド西南部の海沿いに位置する州で
インドでもっともインドらしくない場所と言われています。
ゴア州はポルトガルに1510年から1960年まで植民地支配されていたことから
インドでありながらヨーロッパ文化の影響を強く受けているのが特徴で
ポルトガル時代のキリスト教建築「ゴアの聖堂と修道院群」
は1986年に世界遺産に指定されました。
今現在では豪華なビーチリゾートを有するレジャー観光地として
外国人観光客の人気を集めています。
物珍しいのでそのポークビンダルーを食べてみることに。
トッピングを3つ選べる、ということで
フライドガーリック、福神漬け、ポテトサラダをチョイス。
こういうメニューをカスタマイズ出来るお店は少年心をくすぐります。
さっそく頂きます。知らない味に触れるのはいつでも楽しみです。
うん…トロトロに煮込んだ豚肉が口の中でトロトロに溶けて心地よい…。
柔らかく解ける肉ってなんでにあんなに美味しいんでしょうね…。
そしてルーは…とにかく酢っぱい!!
ポルトガルでは料理にワインビネガーやニンニクをたっぷりを使うので
カレーなのに辛さだけでなく酸っぱさの強い独特な味になっています。
最初は驚きましたがルーの酸味と後から来る濃厚な風味が
絡み合ってクセになる味でした。美味しくいただかせていただきました。
スタンダードなメニューのカレーも美味しそうだったので
また食べに来ようと思いました。
想像していたのと大分違う、意外な発見も沢山ある
初「カレーは飲み物」でした。
縁がなくて訪れる機会がない場所は飲食店に限らず周りに沢山あるので
これからもそういう場所を踏破していけたらなぁ、と思います。
by tori
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