知らない方がよかった?子供の日にちまきを食べる理由
平成も終わり大型10連休の途中から令和が始まります。
10連休が嬉しい人もいれば、「休めない!」 という理由で
有難迷惑に思っている方も多くいらっしゃる様子。
自分もどちらかと言えば後者寄りでして
子供の頃は連休といえば無条件に嬉しかったものなのに
これが大人になるということか…と寂寥の年を覚えます。
そんな連休を構成するのが 「こどもの日」 というのも皮肉が効いていますね。
…とつい斜に構えてしまいましたが「こどもの日」と言えば
こいのぼり、兜を飾り、ちまき、柏餅を食べ息災を祈る、そんな1日です。
こいのぼりと兜は子供の健康をポジティブにイメージしたものなのでしょうが
どうしてこどもの日に柏餅とちまきを食べるのでしょう?気になったので調べて見ました。
柏の葉を用いた柏餅は徳川9代目将軍~10代目将軍の時代に江戸で生まれたとされています。
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから柏餅は「子孫繁栄」のシンボルでした。
江戸で生まれた柏餅は参勤交代を経て全国に伝わり
そのめでたさ故にこどもの日に食べられるようになったのだそうです。
そして柏餅には子供への願いが込められている感じがしますが
反対にちまきにはあまりポジティブな由来がありません。
ちまきは中国由来の料理ですが、その起源からしてあまりめでたくありません。
今から約2300年前の中国には屈原という詩人、政治家がいました。
この屈原、謀略に踊らされている君主を諌めるも聞き入れてもらえず
国の将来に絶望し5月5日にガケから飛び降り入水自殺をしました。
残された人は屈原の死体が魚に食われないようにと
代わりに笹の葉に乾燥したお米をくるめたものを川に投げ入れたのが
ちまきの始まりと言われています。
子供の日、というポジティブ100パーセントのイベントで食べるものにしては
由来が重いです。これを踏まえてちまきを食べるとまた違った気持ちになるかもしれませんね。
何はともあれ新年号になって最初の連休、歴史の節目と言っても過言ではありません。
僕もどっしり休めるわけではありませんが悔いのないように過ごせたらな、と思います。
by tori
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