猫の★★★で作った世界で一番高いコーヒーを飲んでみた
コピ・ルアクというインドネシアで作られた世界で番高価だと言われているコーヒーをご存じですか?
1杯8000円するとも言われるコーヒーですが製造法に特徴があります。
その製造法はネコにコーヒー豆を食べさせその排泄物(ウンチですね)から
取り出したコーヒー豆で作るという大変変わったものになっています。
↑え?僕ですか…!?
実際は普通のネコではなくジャコウネコという変わったネコの食べたコーヒー豆を使用するそうです。
ジャコウネコは良質のコーヒー豆しか食べないので、そのフンには質の高いコーヒー豆が多く含まれ
さらにジャコウネコの腸内でコーヒーが化学変化を起こし、より上品な風味の豆が出来ると言われています。
そんなフンを洗ってそこから豆を取り出すのでわずかな量しか採取できないと言われています。
↑ネコというよりはイタチのようないでたちです。
そんなコピ・ルアクですが前にバリ島に行った時に買って来たので飲んでみることにしました。
粉は明るい茶色をしていてとても細かい印象を受けます。
飲み方も多少特徴があって淹れたらコーヒーが沈殿するのを待って
その上澄みを飲む、というようになっています。
↑コーヒーが沈殿してるのがわかりますでしょうか。
匂いを嗅いでみると普通に上品なコーヒーの心地よい風味が鼻をくすぐります。
気になる味ですがひとことで言うと不思議な味です。
コーヒーの酸味や苦みは少なく喉ごしは非常にスッキリしているのですが代わりに
ハーブのような風味がある後味が尾を引きます。
エスニックな味というかとりあえず日本ではあまり味わうことのない後味が非常にクセになる一品でした。
それにしてもどうすれば「ネコにコーヒー豆を食べさせて、排泄物からコーヒーを作る」なんて
製造法に至ったのでしょうか?
インドネシアは当時オランダの植民地としてインドネシアの現地人はオランダ人の荘園で働かされていました。
オランダの人々は当時からコーヒーを美味しそうに飲んでいました。
それを見たコーヒー豆荘園で働く現地の人は「自分たちもコーヒーを飲んでみたい」と思ったそうです。
しかし販売用のコーヒー豆を現地の人が勝手に食すには高価なコーヒーを飲むことはかないません、
それでも飲んでみたいと思った現地人はジャコウネコのフンからこっそりコーヒー豆を採取し飲んでみたら
とても美味しかった…というのがはじまりだと言われています。
そんなコピ・ルアクですがインドネシアのお土産で買うのが一番確かですが
日本でも飲ませてくれる店はちょくちょく存在します。
決して安い値段ではないかもしれませんが、興味がある人は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
by tori
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