インジェラにカイワット??エチオピア料理を食べてきた。
中目黒にエチオピア料理を食べさせてくれるお店があると聞いて
エチオピア料理?どんなものが出てくるんだろう、
そもそもエチオピアってどんな国だ?アフリカにあることしかわからないぞ…?
と思いさっそく行ってみました。
伺ったお店は中目黒にあるクイーンシーバ エスニックな門構えと内装が特徴的なお店です。
メニューを見ると見慣れない料理名が沢山並んでいます。
何を注文するか悩みましたが日本食のお米に当たる国民食、インジェラと呼ばれるパンと
カイワットというシチューを頼むことに。
未知なる料理との出会いはワクワクします、マンゴージュースを飲んで待っていると
さっそく料理が運ばれて来ました。
カイワット、カイはアムハラ語という言葉で「赤い」を意味する言葉で
レッドペッパーという辛めなスパイスとバレバレというエチオピア料理に欠かせない香辛料が使われています。
タ、タオル…?最初見たときはそう思ってしまいました。こちらがインジュラです
メニューにはパンと書いてありましたがその正体は、
テフという穀物の粉を水で溶いて発酵させたものをクレープ状に焼いたものです。綺麗にロールされています。
こちらのお店では発酵から手作りでしている、とのこと、手間がかかっています。
手にとると薄くてしっとりして柔らかく食品というより上質な布を髣髴させます。
独特のブツブツは調理過程の気泡が原因で、この穴はアイン(目)と呼ばれ穴が多いほど出来がよいとか。
これにカイワットを付けて食べるのがオーソドックスと言われています。
単品で食べてみたら穀物のコクがある不思議な味がしました。
↑こうやって見ても気泡で開いた穴がかなり独特です。
カイワットを作る余裕がないときはインジェラだけで食べたり、塩、青唐辛子を挟んで食べることもあるとか…。
さっそくいただきます。
日本のものより辛く複雑で繊細なスパイス香るシチューの味を
口の中でサラっと解ける柔らかいインジェラが包んでくれる食感は食べていてクセになります。
食べてみると気泡のおかげで柔らかい食感を得ることが出来るのだな、とわかります。
異国の味を満喫したところでさて、そんなエチオピアはどんな国なのだろう?と思い簡単に調べてみました。
アフリカ大陸では比較的最東端に位置する内陸国で
東はソマリア、南にケニア、西はスーダンと南スーダン、北はエリトリア、ジブチに囲まれています。
隣国エリトリアは1991年にエチオピアから分離して独立した国家です。
エチオピアは紀元前10世紀、歴史に名高いソロモン王の血筋、
メネリク1世に建国されたとされるアフリカ最古の独立国の一つで人口は約1億200万人、
サハラ砂漠以南のアフリカでは、ナイジェリアに次いで二番目に人口の多い国です。
紀元前5世紀ころはエジプト、ギリシャ、トルコ、インドなどと交易をして栄えていました。
1930年には過剰人口を移民させようと企てるムッソリーニ率いるイタリアに占領され編入されました。
その後、第二次世界大戦ではイタリアと対立するイギリスによって解放され
エチオピアは再び独立を回復、75年に帝政から共和制になりました。
そんなエチオピアの名産品はコーヒー、実はエチオピア、コーヒー発祥の国としても有名です。
国土の半分が高原のエチオピアはコーヒー作りに適していて
作られた場所の標高とコーヒーの値段が比例するとか…。
本場コーヒーの味を楽しみに世界中のコーヒー好きが集まるそうです。
そして複雑な自然の織り成す絶景の観光名所も多数存在します。
硫黄やカリウムの影響で赤や黄、緑色に変色した不思議な光景が広がるダナキル砂漠溶岩湖。
日中は気温が50度まで上がり世界一暑い砂漠と言われています。
噴火口が超至近距離で見れるエルタ・アレ火山
目の前にマグマが広がる圧倒的な光景にタッキーも虜になりました。
調べるほどに魅力溢れるエチオピア、1度は行ってみたい、と強く思いました。
そんな本場エチオピアの料理を食べさせてくれるクイーンシーバ は
フジロックのフェス飯にも出店されているようです。
エチオピア料理を食べながら音楽を楽しむ…なんていうのも素敵な経験だと思います。
もしよかったらチェックされてみてはいかがでしょうか?
by tori
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