銭湯版 孤独のグルメ・昼のセント酒 至福の一杯を求めて聖地巡礼に行ってきた
TEAM NACS 戸次重幸 × 孤独のグルメ原案 久住昌之 の銭湯ドラマ
昼間から仕事をサボって銭湯を満喫、風呂あがりに近くの店でキンキンに冷えたビールをぐっと流しこむ…これ以上の贅沢があったら誰か教えてほしい。
そんな至高の時間を描いているのがドラマ『昼のセント酒』。孤独のグルメ原案者の久住昌之氏のエッセイを原案にしたマンガのドラマ化作品だ。主演はTEAM NACSのミスター残念・戸次重幸氏、ドラマスタッフは孤独のグルメチーム、放送局はもちろんテレ東、と来れば!言わずもがなの飯テロドラマなのである。戸次氏の脱ぎっぷりは豪快で、なかなか良い仕上がりのお体。そのあたりを重点的に見たい方も存分に堪能できるかと…。
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サボリーマンのオアシス・昼の銭湯…からの一杯のビール
戸次氏演じる広告代理店の営業マン・内海は大の銭湯好き。営業成績は万年最下位だが、外回り中に銭湯を見つけると「今日だけはいうことで」と自分に言い訳をしながら浸かりに行ってしまう。毎度毎度、会社のホワイトボードの帰社予定時間を電話で庶務の女子(私立恵比寿中学・廣田あいか)に変えさせて、ゆっくりしっかりちゃっかり銭湯を堪能。
「今日はノーリターンで!」
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銭湯のあとには近所の酒処を探してビールとつまみを一品。サボりにしても羽伸ばしすぎだろ!と突っ込みたくなったところで、八木亜希子氏演じる上司から怒りの電話がかかってきて、慌てて会社に戻る…これがドラマ・セント酒のルーティン。
内海のキャラはどこか天然でマイペース。誘惑に弱いダメリーマンなのだが、何故か憎めない。銭湯の入り方は至ってノーマルだが、隅々まで丁寧に楽しんでいる様子が好ましく映る。練りに練って注文を決める孤独のグルメの主人公・井之頭五郎と違って、内海のつまみ選びは即断即決。さすがの久住作品、このつまみがいいところを突いてくるのだ。気持ち良いほどグイーッとビールを飲んで美味しそうに食べ始めるものの、上司からの怒りの電話でいつも2杯目は飲めない。いや、そもそも就業時間中に風呂入って酒飲んじゃダメなんだけど…
こんなドラマを見れば、昼の銭湯・その後の一杯を欲してしまうのは最早仕方のないこと。昼のセント酒は銭湯・飲み屋ともにもちろん実在の店舗でロケをしているわけで…これはもう行くしか無い。
いざ聖地巡礼【用賀・藤の湯】
というわけで、第十湯に登場する、用賀にある藤の湯へ行ってみた!
この風情豊かなこの外観…。入り口の独特の形は形唐破風屋根、というんだそうだ。
と、ここで気づいたのだが銭湯というのは聖地巡礼のレポートをするには向いていない。なんせ中で写真が撮れない。大誤算でした、申し訳ありません。
代わりに内海の入浴の様子をお届けしますので、どうぞご覧ください。
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藤の湯の魅力はなんといってもレトロな内装。脱衣所も内湯も、いたるところに木が使用されており、とても暖かみがあって趣き深い。
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男湯と女湯をまたぐ東屋風の屋根は、インパクト大で必見。古いけれど清掃が行き届いていて、清潔さが保たれているのが好印象だ。
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湯船はジェット風呂と檜風呂があり、それぞれ設定温度も違うため、お好みの楽しみ方ができる。菖蒲だろうか、花の壁面のタッチもどこか懐かしく、ノスタルジーな気分で満喫できること間違いなしの銭湯。はぁ~極楽極楽。