海外ドラマ「チャック」のチキンペパロニはアメリカンなイタリアン?
近頃私がお気に入りの海外ドラマは「チャック」。
家電量販店に勤めるごく普通の青年のチャックが、ある日国家機密を知ってしまったことでCIAのスパイになってしまうというコメディです。ストーリー自体は軽いのですが、さすがハリウッドのスパイアクションドラマ、スパイの話題設定やアクションシーンはなかなか見応えがあるドラマです。
おいしいスパイアクションドラマ
普通のスパイアクションドラマなら料理はほとんど出てきませんが、チャックは普段、自分がスパイであることを周りには隠して二重生活を送っているため日常生活のシーンも多く、アメリカならではの食べ物がいろいろと登場します。ドーナツやらサンドイッチやら、みんなおいしそう。。。
シーズン3エピソード8話の冒頭では、元カノと別れて新しい彼女ハンナと付き合い始めたチャックのことを心配する姉エリーに向かって「今夜は僕が4人(エリーとエリーの夫、チャックとハンナ)のために夕食を作るよ。姉貴、好きだったよね。僕が作るフェイマス・チキンペパロニ。」(※私の独自訳です)というシーンがありました。
©Warner Bros.Entertainment
「マイ・フェイマス・チキンペパロニ」って何だろう?
このセリフの「チキンペパロニ」に即座に反応した私。聞いたことがない料理名だったからです。日本語では情報はほとんど出てこなかったので、英語で調べてみました。
どうやらチキンペパロニは、ソテーした鶏の胸肉を、ガーリックたっぷりのトマトソース、ペパロニというドライソーセージと一緒に煮込み、たっぷりのモッツァレラチーズをかけてオーブンで焼いたものだそうです。
自分のレシピなのに「有名」って言っちゃうの?
自分から「有名」とか「世界一」とか言っちゃうのがアメリカです。小さな町の地元の人気店が堂々と「ワールドフェイマス」との看板を掲げているようなこともよくあります。
謙遜が美徳とされている日本では考えられないことですが、アメリカの前向きで自信満々なお国柄は、こんなところからも垣間見えます。
チャックもお姉さんにおいしいと褒められたことがあったから、「フェイマス」と自分でつけたのでしょう。
©Warner Bros.Entertainment
アメリカで、イタリア料理は大人気
チキンペパロニはその材料からもともとイタリア料理であることが分かりますが、こちらの記事で紹介したデスパレートな妻たちに登場する「マカロニチーズ」も、実はイタリア料理です。美食家だった第三代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンがイタリアへ旅行した際にマカロニマシーンをアメリカに持ち帰り、ディナーパーティーで振る舞ったのが最初だそうです。
移民の多いアメリカでは、移民が持ち込んだ料理がそのまま浸透した例は数え切れないほどあります。中でもイタリア料理は特に人気があります。最近ではハンバーガーを凌ぐほどの国民食となっている「ピザ」もそうですね。
次にアメリカへ旅行する際には、アメリカに浸透したイタリア料理の数々を味わってみたいものです。
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