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るろ剣も!明治人がみんなメロメロだったのは文明開化の音がするあの食べ物!

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るろ剣も!明治人がみんなメロメロだったのは文明開化の音がするあの食べ物!

文明開化の音がする…

今までの文化と価値観がガラリと変わった明治日本。幕府が倒れ政府が誕生し、色々な物が急速に変わっていった時代です。
国が変わっただけでなく庶民達の文化も変わっていきます。武士と言われた人達がいなくなり、食生活も変わっていく中、庶民達はある食べ物たちにメロメロにされてしまいます。その食べ物が現代人にも大人気な、あんぱん牛鍋でした。

るろ剣も!明治人がみんなメロメロだったのは文明開化の音がするあの食べ物!
牛鍋 荒井屋 万国橋 馬車道

るろうに剣心も愛した牛鍋

牛鍋発祥の地は明治時代に開港された横浜と言われています。この地に留まった外国人達が牛肉を食べている様子を見た日本人が「うまそうに食ってるから俺らも真似してみるべ」と言って真似して食べ始めた事がきっかけだそう。
最初は牛肉の臭いがキツくて嫌われていた牛鍋でしたが、牛臭さを無くす為に味噌や醤油を入れて煮てみると臭いがなくなりなくなり食べやすくなりました。その後も味を改良していった結果、割り下(合わせ調味料)と共に肉や野菜を入れて食べる、今のすき焼きに似たスタイルになっていったそうです。
明治時代の剣客の話を描いた漫画「るろうに剣心」でも牛鍋を食べるシーンが何回も描かれており、2012年に公開された映画版でも、佐藤健演じる剣心たちが、非常に美味しそうに食べています。

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るろ剣も!明治人がみんなメロメロだったのは文明開化の音がするあの食べ物!

©ワーナー・ブラザース

牛鍋とすき焼きとの違いは?

牛鍋とすき焼きってあんまり変わんなくない?と思われたそこのあなた!!牛鍋とすき焼きは全然違います。関西から伝わってすき焼きは、砂糖と醤油を鉄鍋に入れて熱してから、お肉を焼いて食べるもの。一方の牛鍋は、鉄鍋に合わせ調味料である割り下・野菜・お肉を入れてグツグツ煮込んだものなのです。

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©ワーナー・ブラザース

当時の横浜では多くの牛鍋屋が存在しておりましたが、東京大震災の時に多くのお店が焼けてしまいました。しかし今でも当時の牛鍋が食べるお店が横浜にまだありますので、明治時代の人達が好んで食べた牛鍋を味わいたい方は今すぐ横浜へGO!!

明治時代に作られ、明治天皇も大好きだったあんぱん

日本を代表するパンであるあんぱん。今でも有名な菓子パンとして人気が高いですが、このあんぱん実は明治時代に誕生したパンってご存知でしたか。このあんぱんを製造したお店の名を木村屋といいます。そうです。むしパンやジャムパンで有名なあの木村屋が、日本で初めてあんぱんを製造したお店なんです。木村屋の創業者と息子二人で心血注いで作ったあんぱんを初めて販売し始めたのは銀座の地でした。あんぱんは明治人の舌に合い、あっという間に口コミで広がり大変好評だったそうです。

 

Kei Onoさん(@kchan1211)が投稿した写真

こうして庶民に大人気なパンとなったあんぱんですが、明治天皇もこのあんぱんが大好きでした。明治天皇が水戸藩のお屋敷に行幸された時、木村屋の創業者達はあんぱんを献上します。この時いつものあんぱんにさりげない工夫を仕掛けておりました。
あんぱんを献上した季節はちょうど桜が満開となっている春でした。そこで彼等は桜を塩漬けにしてあんぱんの上にひとひら乗せてから献上します。このあんぱんを食べた明治天皇は大いにお気に召したそうで、皇室ご用達として知られるようになります。この皇室御用達になった4月4日をあんぱんの日とし、今でもカレンダーに記載されております。

牛鍋とあんぱんの話を書いていたら無性にあんぱんと牛鍋が食べたくなってきました。とりあえずあんぱんを今からコンビニ行って買って食べ、明日の夜ご飯はすき焼きにしてみます。みなさんもあんぱんとすき焼きを食べる時には明治時代の文明開化に湧いた頃の日本人へ、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

Written by 廉

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